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二宮さんのマンションを出て、車に乗った後は松潤も私も終始無言だった
日が暮れて薄暗い時間になり、無言の重みが空間を埋める
松潤は問い詰めることもなく、ただ黙ったままだった
あんなに明るくて優しい松潤が、ずっと黙ってるところなんて初めて見た
松潤が怒るのも無理はない
松潤の告白にろくに返事もしないで、二宮さんの部屋で過ごしたりなんかしたらそれは怒るはず
軽率な行動だった
大事な友人を裏切るような行動だった
…"友人"
その心に浮かんだ言葉に、何とも言えない気持ちになる
車はしばらく走ると私の自宅の近くに着いた
「…着いたよ」
「うん、ありがとう」
松潤の顔を見るのが怖い
沈黙が続く
意を決して、松潤に向かって言ってみる
「松潤、今日はごめ…」
「俺の気持ち伝わってなかった?」
私のごめんなさい、という言葉を遮って
松潤の真っ直ぐな目と言葉が暗い中でも突き刺さる
「俺、生半可な気持ちでお前に好きだって言った訳じゃないんだけど、伝わってなかった?」
何も言葉が出てこない。
こんなに真っ直ぐに思いをぶつけてくれたのに、私は何をしてたんだろう
「もっかい言わせて」
そう言うと、松潤は少し間を置いた
「俺はお前のことが好きだし、誰かに取られたくなんかない。もちろん二宮さんにも」
二宮さん、という言葉に戸惑う
松潤の視線から逃れられない
「俺の気持ち、ちゃんと伝わってんの?」
「…うん、伝わってる。ごめん…」
「謝んないで」
ごめんね、って言おうと思ったのに
「いいから。待つから。考えて、俺のこと」
こんなに、こんなにも思ってくれてるのに
わたし、何やってんだろう
「…なんで泣いてんの?」
気付けば涙が頬を伝っていた
自分の不甲斐なさと松潤の思いに気持ちが整理できない
「ごめんね、松潤、私いっつも松潤のこと困らせてばかりだね」
目に溜めた涙が堪えきれず、下を向いたとき
顎を持ち上げられたと思うと
一瞬のうちに唇が重なった
「…だから、謝るなよ」
松潤は、はぁ、と小さなため息をついた
「俺、お前に謝られるようなことなんもしてねーよ」
「…うん」
「俺のことだけ見てよ。それだけだから」
散々待たせているのに、尚も私に好きだってぶつけてくれている
松潤の気持ちに、応えなきゃいけない気がする
松潤、と声をかけようとしたとき
着信音が鳴った
松潤はポケットからスマホを取り出して、画面を少し見てため息をついた
「ごめん、ちょっと出るわ」
頷くと松潤は電話で話始めた
この後約束のある社長さんらしくて
すぐ行きます、と言って電話を切った
「…じゃ、行くわ」
松潤は静かに言った
「…うん、今日はごめ…あ、違うね、ありがとう」
謝るなって言われてたっけ
「…よくできました」
松潤はいつものように 笑ってくれた
それを見て、私も少し笑うことができた
「そう、その笑顔ね。俺名前の笑った顔好き」
「…そういう恥ずかしいことは言わなくていいよ」
「いいじゃん俺の好きに言わせろよ」なんてボヤキながら、松潤は車のエンジンをかけた
「長居してごめんね、じゃ…またね」
「うん、また」
松潤の顔を少し見つめて、車のドアを開けた
日は沈んで、真っ暗だったけど
心地いい風を感じた
ちゃんと、松潤に伝えよう
日が暮れて薄暗い時間になり、無言の重みが空間を埋める
松潤は問い詰めることもなく、ただ黙ったままだった
あんなに明るくて優しい松潤が、ずっと黙ってるところなんて初めて見た
松潤が怒るのも無理はない
松潤の告白にろくに返事もしないで、二宮さんの部屋で過ごしたりなんかしたらそれは怒るはず
軽率な行動だった
大事な友人を裏切るような行動だった
…"友人"
その心に浮かんだ言葉に、何とも言えない気持ちになる
車はしばらく走ると私の自宅の近くに着いた
「…着いたよ」
「うん、ありがとう」
松潤の顔を見るのが怖い
沈黙が続く
意を決して、松潤に向かって言ってみる
「松潤、今日はごめ…」
「俺の気持ち伝わってなかった?」
私のごめんなさい、という言葉を遮って
松潤の真っ直ぐな目と言葉が暗い中でも突き刺さる
「俺、生半可な気持ちでお前に好きだって言った訳じゃないんだけど、伝わってなかった?」
何も言葉が出てこない。
こんなに真っ直ぐに思いをぶつけてくれたのに、私は何をしてたんだろう
「もっかい言わせて」
そう言うと、松潤は少し間を置いた
「俺はお前のことが好きだし、誰かに取られたくなんかない。もちろん二宮さんにも」
二宮さん、という言葉に戸惑う
松潤の視線から逃れられない
「俺の気持ち、ちゃんと伝わってんの?」
「…うん、伝わってる。ごめん…」
「謝んないで」
ごめんね、って言おうと思ったのに
「いいから。待つから。考えて、俺のこと」
こんなに、こんなにも思ってくれてるのに
わたし、何やってんだろう
「…なんで泣いてんの?」
気付けば涙が頬を伝っていた
自分の不甲斐なさと松潤の思いに気持ちが整理できない
「ごめんね、松潤、私いっつも松潤のこと困らせてばかりだね」
目に溜めた涙が堪えきれず、下を向いたとき
顎を持ち上げられたと思うと
一瞬のうちに唇が重なった
「…だから、謝るなよ」
松潤は、はぁ、と小さなため息をついた
「俺、お前に謝られるようなことなんもしてねーよ」
「…うん」
「俺のことだけ見てよ。それだけだから」
散々待たせているのに、尚も私に好きだってぶつけてくれている
松潤の気持ちに、応えなきゃいけない気がする
松潤、と声をかけようとしたとき
着信音が鳴った
松潤はポケットからスマホを取り出して、画面を少し見てため息をついた
「ごめん、ちょっと出るわ」
頷くと松潤は電話で話始めた
この後約束のある社長さんらしくて
すぐ行きます、と言って電話を切った
「…じゃ、行くわ」
松潤は静かに言った
「…うん、今日はごめ…あ、違うね、ありがとう」
謝るなって言われてたっけ
「…よくできました」
松潤はいつものように 笑ってくれた
それを見て、私も少し笑うことができた
「そう、その笑顔ね。俺名前の笑った顔好き」
「…そういう恥ずかしいことは言わなくていいよ」
「いいじゃん俺の好きに言わせろよ」なんてボヤキながら、松潤は車のエンジンをかけた
「長居してごめんね、じゃ…またね」
「うん、また」
松潤の顔を少し見つめて、車のドアを開けた
日は沈んで、真っ暗だったけど
心地いい風を感じた
ちゃんと、松潤に伝えよう