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朝になって、佐藤ちゃんと一緒に二宮さんの部屋を後にした。
早朝の空気を吸い込むと気持ちいい。
寝不足感は半端ないけど。
相葉さんは床で爆睡したまま、二宮さんもぐっすり眠ってるようだった。
佐藤ちゃんも私も、仕事に着ていく服がなく一度家に帰ることにした。
「はぁー、あと3時間後には会社ですよ」
「そうだね、がんばろ…」
ふぁーと佐藤ちゃんがあくびをして、
つられて私もあくびする。
「あ、そうだこないだ言ってた二宮さんにアプローチしてる佐藤ちゃんの同期って子」
「ああ、はいそんな話しましたね」
「森屋さんって名前?」
「そうです!彼女は抜かりないですよ~負けないでくださいね!」
「うん…?」
佐藤ちゃんは眠たい目に炎を灯したように、
力強く私を見た
誤解を解こうと思ったけど、眠さに負けて話はそこまでにしておいた。
「今日は13:00から打ち合わせでしたよね?
よろしくお願いします」
「うん、よろしくね。じゃまた会社で」
駅の改札で、佐藤ちゃんと分かれた
帰って30分でいいから寝よう。
「ふぁー…」
デスクのパソコンに向き合うけど、眠さが襲ってくる。
コーヒーの消費ばかり増えていく。
集中しなきゃなー…
「だっる…」
二宮さんが隣の席に着く。
昨夜の記憶が蘇る。
わたし、この人とキスしたんだっけ…
思い出せば思い出す程、恥ずかしいし胸は締め付けられるし、萎縮してしまう
「お、おはようございます…」
「どーも。アナタたちいつ帰ったの。声かけてくれてもよかったのに」
「お2人ともよく寝てたみたいなので」
恥ずかしくて、顔を見れない。
小学生みたい。
でも無理。
下を向いたまま話をする
「あからさますぎ。気まずすぎ。仕事に支障をきたします。」
横目でちらっと見ると、二宮さんは肘をついて頭をのせ、冷たい眼差しでこちらを睨んでいた。
「だってあんなことあったんだから仕方ないじゃないですか…!」
こちらの困惑に理解してほしい。
「お、井川もう大丈夫なの?金曜ちゃんと帰れた?」
「櫻井課長…!金曜日はすみませんでした!」
そうだ、金曜日の飲み会で失態を犯していたんだった
「大丈夫だよ。疲れてた?二宮が家まで送るって聞かなくてさ。な、二宮」
「…そっすね」
機嫌悪そう。
「に、二宮さん…改めてありがとうございました」
「どーいたしまして」
その時ちょうど、始業を告げるベルが鳴った
その日は大きく問題もなく過ぎていき、
お昼からの相葉さんと佐藤ちゃんとの営業推進部との打ち合わせも、相葉さんは体調を悪そうにしながらも無事終わった。
その後、翌日の人事部との会議に使う資料を課長に確認してもらう。
森屋さんがチェックした紙をもらった分と、昨日二宮さんの家で作った資料を見せる予定だ。
「井川、資料準備できたら打ち合わせテーブル来て」
二宮さんに指示される
「はい、すぐ行きます」
パソコンからファイルサーバにアクセスして、昨日作った資料を探す
…あれ?ここに保存したはずなのに無い。
おかしい。他のフォルダも探してみるけど、まったく見つからない。
二宮さんはすでに打ち合わせテーブルで櫻井課長と話始めている。
なんで?なんで無いの?
焦り始めて、マウスを持つ手に力が入りにくい。
…ダメだ。やっぱりどんなに探してもない。
手がすこし震え出す。
昨日、あんなに時間かけて作ったのに。
保存し忘れかな?
ううん、ちゃんと保存したはず。
二宮さんが、さっきからこっちをチラチラ見ている。
遅いって言いたいんだろうな
どうしよう
謝らなきゃ
資料がなくなりましたって
違うか、資料を保存し忘れました?
作成できていませんでした?
そんなことを考えてるうちに、二宮さんが来た。
「おせーよ。何してんの?」
「…二宮さん…私、昨日資料作りましたよね?」
「作ってたでしょ」
「無いんです」
「えっ?」
「保存したはずなのに、無いんです、ファイルが」
「貸して」
マウスからてを離し、二宮さんに渡る。
「…ないね」
二宮さんは立ったままモニターを覗き込んで静かに呟いた
「すみません、保存し忘れかもしれません」
「いや、俺も朝家でる前に保存されてるの確認した。消されてる」
どくんっと胸が鳴る
今日課長に修正点がないか確認してもらわないと、明日の会議に間に合わない。
「課長に報告に行くぞ」
この週末、ずっとオフの二宮さんを見てきたからか、
低くて落ち着いた声にシャープさを感じる
「は、はいっ」
その後櫻井課長に事情を説明して、謝り倒した。
消されたかどうか確証がないから
私の保存ミス、ということで報告しようとすると、
二宮さんが「俺のミスです」と言い切った。
こんなとき、罪を被らなくてもいいのに。
櫻井課長は、二宮さん一人のせいだとは思っていないし、
二宮さんと私のペアでケアレスミスはよっぽど何かあったんだろうって配慮してくれて
今夜作成しなおして、明日の朝イチで改めて報告することになった。
「二宮さん、すみませんでした。かばってもらって」
「別に。アナタが昨日作業終えてたのは確認してますからね」
「本当に、誰かが故意に削除したんでしょうか…?」
「それしか考えられない。今度から念には念を、でバックアップ作っておけ」
「はい」
櫻井課長の理解があったおかげで今回は大事にならなかったけど、
次は同じ失敗はできない
信頼を、取り戻さないと
早朝の空気を吸い込むと気持ちいい。
寝不足感は半端ないけど。
相葉さんは床で爆睡したまま、二宮さんもぐっすり眠ってるようだった。
佐藤ちゃんも私も、仕事に着ていく服がなく一度家に帰ることにした。
「はぁー、あと3時間後には会社ですよ」
「そうだね、がんばろ…」
ふぁーと佐藤ちゃんがあくびをして、
つられて私もあくびする。
「あ、そうだこないだ言ってた二宮さんにアプローチしてる佐藤ちゃんの同期って子」
「ああ、はいそんな話しましたね」
「森屋さんって名前?」
「そうです!彼女は抜かりないですよ~負けないでくださいね!」
「うん…?」
佐藤ちゃんは眠たい目に炎を灯したように、
力強く私を見た
誤解を解こうと思ったけど、眠さに負けて話はそこまでにしておいた。
「今日は13:00から打ち合わせでしたよね?
よろしくお願いします」
「うん、よろしくね。じゃまた会社で」
駅の改札で、佐藤ちゃんと分かれた
帰って30分でいいから寝よう。
「ふぁー…」
デスクのパソコンに向き合うけど、眠さが襲ってくる。
コーヒーの消費ばかり増えていく。
集中しなきゃなー…
「だっる…」
二宮さんが隣の席に着く。
昨夜の記憶が蘇る。
わたし、この人とキスしたんだっけ…
思い出せば思い出す程、恥ずかしいし胸は締め付けられるし、萎縮してしまう
「お、おはようございます…」
「どーも。アナタたちいつ帰ったの。声かけてくれてもよかったのに」
「お2人ともよく寝てたみたいなので」
恥ずかしくて、顔を見れない。
小学生みたい。
でも無理。
下を向いたまま話をする
「あからさますぎ。気まずすぎ。仕事に支障をきたします。」
横目でちらっと見ると、二宮さんは肘をついて頭をのせ、冷たい眼差しでこちらを睨んでいた。
「だってあんなことあったんだから仕方ないじゃないですか…!」
こちらの困惑に理解してほしい。
「お、井川もう大丈夫なの?金曜ちゃんと帰れた?」
「櫻井課長…!金曜日はすみませんでした!」
そうだ、金曜日の飲み会で失態を犯していたんだった
「大丈夫だよ。疲れてた?二宮が家まで送るって聞かなくてさ。な、二宮」
「…そっすね」
機嫌悪そう。
「に、二宮さん…改めてありがとうございました」
「どーいたしまして」
その時ちょうど、始業を告げるベルが鳴った
その日は大きく問題もなく過ぎていき、
お昼からの相葉さんと佐藤ちゃんとの営業推進部との打ち合わせも、相葉さんは体調を悪そうにしながらも無事終わった。
その後、翌日の人事部との会議に使う資料を課長に確認してもらう。
森屋さんがチェックした紙をもらった分と、昨日二宮さんの家で作った資料を見せる予定だ。
「井川、資料準備できたら打ち合わせテーブル来て」
二宮さんに指示される
「はい、すぐ行きます」
パソコンからファイルサーバにアクセスして、昨日作った資料を探す
…あれ?ここに保存したはずなのに無い。
おかしい。他のフォルダも探してみるけど、まったく見つからない。
二宮さんはすでに打ち合わせテーブルで櫻井課長と話始めている。
なんで?なんで無いの?
焦り始めて、マウスを持つ手に力が入りにくい。
…ダメだ。やっぱりどんなに探してもない。
手がすこし震え出す。
昨日、あんなに時間かけて作ったのに。
保存し忘れかな?
ううん、ちゃんと保存したはず。
二宮さんが、さっきからこっちをチラチラ見ている。
遅いって言いたいんだろうな
どうしよう
謝らなきゃ
資料がなくなりましたって
違うか、資料を保存し忘れました?
作成できていませんでした?
そんなことを考えてるうちに、二宮さんが来た。
「おせーよ。何してんの?」
「…二宮さん…私、昨日資料作りましたよね?」
「作ってたでしょ」
「無いんです」
「えっ?」
「保存したはずなのに、無いんです、ファイルが」
「貸して」
マウスからてを離し、二宮さんに渡る。
「…ないね」
二宮さんは立ったままモニターを覗き込んで静かに呟いた
「すみません、保存し忘れかもしれません」
「いや、俺も朝家でる前に保存されてるの確認した。消されてる」
どくんっと胸が鳴る
今日課長に修正点がないか確認してもらわないと、明日の会議に間に合わない。
「課長に報告に行くぞ」
この週末、ずっとオフの二宮さんを見てきたからか、
低くて落ち着いた声にシャープさを感じる
「は、はいっ」
その後櫻井課長に事情を説明して、謝り倒した。
消されたかどうか確証がないから
私の保存ミス、ということで報告しようとすると、
二宮さんが「俺のミスです」と言い切った。
こんなとき、罪を被らなくてもいいのに。
櫻井課長は、二宮さん一人のせいだとは思っていないし、
二宮さんと私のペアでケアレスミスはよっぽど何かあったんだろうって配慮してくれて
今夜作成しなおして、明日の朝イチで改めて報告することになった。
「二宮さん、すみませんでした。かばってもらって」
「別に。アナタが昨日作業終えてたのは確認してますからね」
「本当に、誰かが故意に削除したんでしょうか…?」
「それしか考えられない。今度から念には念を、でバックアップ作っておけ」
「はい」
櫻井課長の理解があったおかげで今回は大事にならなかったけど、
次は同じ失敗はできない
信頼を、取り戻さないと