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「名前!こっち」
松潤が店の入り口に立つ私に手を振る。
「ごめん、待たせたよね」
「いや、俺もさっき来たし。あれ?なんか、吹っ切れた顔してんじゃない?」
「え?わかるの?エスパー?」
「ちげーよ。ま、ゆっくり聞くわ。なに食べんの?」
本当は松潤と夜飲みに行こうと思ってたのに、二宮さんの家に行くことになったのもありランチにしてもらった。
と言っても午前中はのんびり過ごしてからの集合だから、少し遅めのランチだけど。
今日は松潤オススメのハンバーガーとやららしい。
2人でそれぞれハンバーガーを注文して、1杯だけ、とビールも一緒に注文する。
テラス席で、日差しもあるし風が心地いい。
「そうだ。松潤に聞きたいことあってさ」
「うん?」
「祐がね、浮気してたみたいで」
一瞬にして松潤の眉間に皺が寄る。
「は?どゆこと?」
「うーん、なんか、社内の人と二股かけてたみたいな?この間お墓に行ったらその人も来ててさ」
「は?よくわかんねぇんだけど」
「私はその時その人が浮気相手だったなんて気付かなくて…後から知ったからその人とは何も話してないんだけど、松潤何か知らない?」
「いや、初耳。てかそれほんとなの?誰に聞いたの」
「二宮さんだよ。二宮さん、祐と地元一緒なんだって。長い付き合いみたい」
「…二宮さんの勘違いとかじゃねーの?」
あの夜の、二宮さんの家でのことを思い出す。
涙の止まらない私に、勘違いじゃない、事実だと静かに行った。
あの瞳は嘘ではなかった。
「私も嘘だったらいいのに、って何度も何度も思ったけど、どうやら嘘じゃないみたい」
「そっか…ごめん。やっぱ何も知らないわ。」
「なんで浮気されたというか…しちゃったのかなぁ」
松潤は一度上を向いて、何かを考えている。
顔をもとに戻すと、静かに口を開いた。
「俺が知る限りアイツはお前一筋だと思ってたし、浮気とかしょーもねーことするような奴ではないと思うけどね」
「そっか…」
「…俺、アイツに一回お前のことくれよって言ったことあんの。でも絶対首を縦に振らなかったね」
「…何その話」
へへっと松潤は笑った。
「その浮気とやらが本当だったら、祐のことぶん殴ってるわ」
「ほんと、4年も経ってこんなことわかるなんて…ある意味残酷」
はぁ、とため息をついたところでビールがきた。
「散々だな。ま、ビール飲んで気を晴らそうや」
2人でグラスを合わせ、ビールを口にする。
「それで、そんな吹っ切れた顔してんの?」
「まぁ、そんなとこかな」
本当は、吹っ切れたのは二宮さんのおかげだと思う。
一人で抱えてたら、もんもん考えては落ち込んで、ずっと深い闇の中にいたはず
それを二宮さんが側で励まして、手をひいてくれて、
おかげで前を向けた。
「いやぁ、待ってましたよ」
松潤はニヤニヤと満面の笑みを浮かべている。
それはそれは上機嫌らしい。
「お祝い」
そう言ってもう一度グラスを合わせる。
「あはは。どうも長い間ご心配おかけしました」
「この4年間ずーっと待ってたからね。
あ、いや早く祐のこと忘れろよ、とは思ってないけど、乗り越えて前を向くのはいいことだから」
「そうだね。ほんと、ずーっと励ましてくれたよね。ありがとう」
「やっと俺の存在に気付いたか。いやー、嬉しいね」
ご機嫌な松潤が微笑ましい。
すると突然、一気にビールを飲み干した。
少し間を置いて、真剣な眼差しをこちらに向ける。
「…名前さ、俺と付き合おうよ」
「えっ?」
手に持っていたグラスが止まる。
「ずっと、ずーっと名前が区切りつけんの待ってた。名前が辛いときも、落ち込んだときも、ずっと隣で見てた。そんで思った。俺が幸せにしてやりたいって」
松潤の真剣だけど少し微笑んだその顔から、視線が外せない
胸の鼓動が急に大きくなる。
「祐を無理に忘れさせるつもりなんてなかったし、それはお前が自分でケリつけなきゃいけない問題だったから。でも、やっと言えたわ。俺お前のことずっと好きだった」
松潤は頬杖をついてゆっくり話す。
その端正な顔立ちと真剣な思いで胸が高鳴る。
松潤の思わぬ真っ直ぐな告白で、頭は真っ白になって
何も言葉が出てこない
「おーい?」
固まってしまった私に、松潤が手をぶんぶん振る。
「…本気?」
「冗談でこんなクッサイ告白するかっつーの」
「う、うん…なんか、びっくりしちゃって」
「ま、考えてよ。今日お前が前向いたって聞いて、嬉しくてつい言っただけだから」
「つい、って…」
ふふっと笑いがこみ上げる
「そーゆーとこ。そーやって笑うところも、ずっと好きだった」
…今の一言はずるいよ
胸の高鳴りが一段と大きくなる
松潤は優しい眼差しで笑ってる。
「…まだ前を向くって思い付いただけで、まだいろいろ自信ないから少し時間ください」
「はいよ。待つの慣れてっから、ご安心を」
大きくニヤッと笑う松潤は、少しイタズラな目をしていた。
少し恥ずかしくなって、下を向くとちょうどハンバーガーが来て、そこからは他愛もない話をした。
それでも会話の途中で、ふと松潤の顔を見つめては恥ずかしくなるし
改めて見るとほんとイケメンだなってつくづく思ったりした。
松潤が彼氏だったら。
優しくて、かっこいいのは周知の事実で
仕事でも気遣いができて、ストイックで、結果に満足するまで努力する。
向上心だってあるし、その魅力的なキャラでたくさんの人を惹き付ける。
松潤に憧れてた女子もたくさんいたな
私にはもったいなさすぎる。
さっきの告白が、現実なのかよくわからなくなってくる。
松潤が彼氏だったら。
幸せになれるのかな
…でも、何かひっかかる。
なんだろう、なんだろう
うっすら瞼の裏に映る、祐?
いや、違う
二宮さん?
なんで二宮さんが、引っ掛かるんだろう
「それで、前向きに何か始めようとか考えてんの?」
松潤はハンバーガーを食べ終え、食後のアイスコーヒーを飲んでいる。
「うーん、引っ越そうかなって」
「へぇ。いいね」
「うん、いまの家、入社してずーっと住んでるから祐との思い出ばかり…というか、祐が亡くなったあとの悲しい毎日を過ごした思い出ばかりというか」
「それで環境を変えるってこと。すげーいいと思う」
松潤の賛同を得て、少し心が弾む。
松潤は「あっ」と言ってにっこり笑った
「俺が部屋探すよ」
「どういうこと?」
「実はですねー、わが社は不動産も取り扱ってまして…」
ニヤニヤ上目遣いで見てくる。
かわいい。
「いい物件、紹介しますよ」
「ビジネスに結びつけるとは…さすが元やり手営業マン」
「今もだよ!でもマジで紹介できるよ。
名前のご希望の部屋、教えてよ 」
「うーん今の駅の近くがいいなぁ…会社から近いし。あとはセキュリティがしっかりしてて、部屋は1ルームじゃ狭いかなぁ」
細かい希望を伝えながら松潤もそれはそうでしょ、とかこっちの方がよくない?とか、いろいろアドバイスをくれた。
「だいたい希望はわかったわ。じゃ、次の週末空いてる?オススメの物件ピックアップしとくからさ」
「空いてる!何から何まで、ありがとう」
「どういたしまして」
松潤はニヤッと笑う。
時計を見ると、そろそろ15:00を指す頃だった。
スマホを見ると、ブルルって鳴っていて
二宮さんからのラインを通知するものだった
メッセージを開くと、『今起きた。腹へった』とだけ書いてあった。
こんな時間に起きるなんて…ずっと寝てたのかな?
昨日の夜の電話のあともラインをしていたけど、おやすみなさいって送ったあと、今日は一通もきていない。
そう言えば、お腹減ると不機嫌になるとか言われたっけ
「松潤、ごめんそろそろ行こうかな」
「そっか、このあと予定あるって言ってたっけ」
「うん、いろいろありがとう」
そのままお会計に向かって、店を出た。
松潤は本屋に寄るらしいけど、最寄り駅まで一緒に歩いてくれている。
5月も終わる頃の日差しは、眩しいけど心地好い。
改めて隣に並んで歩くと、少し落ち着かない。
今日松潤に会うまでは、告白されるなんて少しも考えていなかった。
「じゃ、またね」
駅に着いて立ち止まる。
「おう、また連絡するわ」
「うん、ありがと」
松潤に手を降って背中を向けた。
「名前」
「ん?」
振り返って松潤を見る。
すると突然、強く手を引かれて松潤の胸の中に収まる。
あ、抱き締められてる、と気付いたときにはまた胸が大きくドキドキ言っていた。
「俺、まじで名前のこと好きだから」
「…うん」
「それだけ伝えたくて」
松潤の強いけどあったかくて、優しい腕の中で時が止まったように感じる
ずっと、そばにいてくれた。
辛いとき、悲しみで溢れたとき、暗闇にいて不安だらけだったとき、
松潤は話を聞いてくれて
たくさん笑わせてくれて
見守ってくれた
「じゃ、気を付けてな」
松潤はそっと私の肩を離した。
見上げると、優しく微笑んでいた。
「…うん、またね」
今度は松潤が去っていく背中を見つめた。
その、背中に寄りかかってもいいのかな?
自分で決めなきゃいけないことはわかってる。
けど、
答えがどこにあるか分からなかった。
松潤が店の入り口に立つ私に手を振る。
「ごめん、待たせたよね」
「いや、俺もさっき来たし。あれ?なんか、吹っ切れた顔してんじゃない?」
「え?わかるの?エスパー?」
「ちげーよ。ま、ゆっくり聞くわ。なに食べんの?」
本当は松潤と夜飲みに行こうと思ってたのに、二宮さんの家に行くことになったのもありランチにしてもらった。
と言っても午前中はのんびり過ごしてからの集合だから、少し遅めのランチだけど。
今日は松潤オススメのハンバーガーとやららしい。
2人でそれぞれハンバーガーを注文して、1杯だけ、とビールも一緒に注文する。
テラス席で、日差しもあるし風が心地いい。
「そうだ。松潤に聞きたいことあってさ」
「うん?」
「祐がね、浮気してたみたいで」
一瞬にして松潤の眉間に皺が寄る。
「は?どゆこと?」
「うーん、なんか、社内の人と二股かけてたみたいな?この間お墓に行ったらその人も来ててさ」
「は?よくわかんねぇんだけど」
「私はその時その人が浮気相手だったなんて気付かなくて…後から知ったからその人とは何も話してないんだけど、松潤何か知らない?」
「いや、初耳。てかそれほんとなの?誰に聞いたの」
「二宮さんだよ。二宮さん、祐と地元一緒なんだって。長い付き合いみたい」
「…二宮さんの勘違いとかじゃねーの?」
あの夜の、二宮さんの家でのことを思い出す。
涙の止まらない私に、勘違いじゃない、事実だと静かに行った。
あの瞳は嘘ではなかった。
「私も嘘だったらいいのに、って何度も何度も思ったけど、どうやら嘘じゃないみたい」
「そっか…ごめん。やっぱ何も知らないわ。」
「なんで浮気されたというか…しちゃったのかなぁ」
松潤は一度上を向いて、何かを考えている。
顔をもとに戻すと、静かに口を開いた。
「俺が知る限りアイツはお前一筋だと思ってたし、浮気とかしょーもねーことするような奴ではないと思うけどね」
「そっか…」
「…俺、アイツに一回お前のことくれよって言ったことあんの。でも絶対首を縦に振らなかったね」
「…何その話」
へへっと松潤は笑った。
「その浮気とやらが本当だったら、祐のことぶん殴ってるわ」
「ほんと、4年も経ってこんなことわかるなんて…ある意味残酷」
はぁ、とため息をついたところでビールがきた。
「散々だな。ま、ビール飲んで気を晴らそうや」
2人でグラスを合わせ、ビールを口にする。
「それで、そんな吹っ切れた顔してんの?」
「まぁ、そんなとこかな」
本当は、吹っ切れたのは二宮さんのおかげだと思う。
一人で抱えてたら、もんもん考えては落ち込んで、ずっと深い闇の中にいたはず
それを二宮さんが側で励まして、手をひいてくれて、
おかげで前を向けた。
「いやぁ、待ってましたよ」
松潤はニヤニヤと満面の笑みを浮かべている。
それはそれは上機嫌らしい。
「お祝い」
そう言ってもう一度グラスを合わせる。
「あはは。どうも長い間ご心配おかけしました」
「この4年間ずーっと待ってたからね。
あ、いや早く祐のこと忘れろよ、とは思ってないけど、乗り越えて前を向くのはいいことだから」
「そうだね。ほんと、ずーっと励ましてくれたよね。ありがとう」
「やっと俺の存在に気付いたか。いやー、嬉しいね」
ご機嫌な松潤が微笑ましい。
すると突然、一気にビールを飲み干した。
少し間を置いて、真剣な眼差しをこちらに向ける。
「…名前さ、俺と付き合おうよ」
「えっ?」
手に持っていたグラスが止まる。
「ずっと、ずーっと名前が区切りつけんの待ってた。名前が辛いときも、落ち込んだときも、ずっと隣で見てた。そんで思った。俺が幸せにしてやりたいって」
松潤の真剣だけど少し微笑んだその顔から、視線が外せない
胸の鼓動が急に大きくなる。
「祐を無理に忘れさせるつもりなんてなかったし、それはお前が自分でケリつけなきゃいけない問題だったから。でも、やっと言えたわ。俺お前のことずっと好きだった」
松潤は頬杖をついてゆっくり話す。
その端正な顔立ちと真剣な思いで胸が高鳴る。
松潤の思わぬ真っ直ぐな告白で、頭は真っ白になって
何も言葉が出てこない
「おーい?」
固まってしまった私に、松潤が手をぶんぶん振る。
「…本気?」
「冗談でこんなクッサイ告白するかっつーの」
「う、うん…なんか、びっくりしちゃって」
「ま、考えてよ。今日お前が前向いたって聞いて、嬉しくてつい言っただけだから」
「つい、って…」
ふふっと笑いがこみ上げる
「そーゆーとこ。そーやって笑うところも、ずっと好きだった」
…今の一言はずるいよ
胸の高鳴りが一段と大きくなる
松潤は優しい眼差しで笑ってる。
「…まだ前を向くって思い付いただけで、まだいろいろ自信ないから少し時間ください」
「はいよ。待つの慣れてっから、ご安心を」
大きくニヤッと笑う松潤は、少しイタズラな目をしていた。
少し恥ずかしくなって、下を向くとちょうどハンバーガーが来て、そこからは他愛もない話をした。
それでも会話の途中で、ふと松潤の顔を見つめては恥ずかしくなるし
改めて見るとほんとイケメンだなってつくづく思ったりした。
松潤が彼氏だったら。
優しくて、かっこいいのは周知の事実で
仕事でも気遣いができて、ストイックで、結果に満足するまで努力する。
向上心だってあるし、その魅力的なキャラでたくさんの人を惹き付ける。
松潤に憧れてた女子もたくさんいたな
私にはもったいなさすぎる。
さっきの告白が、現実なのかよくわからなくなってくる。
松潤が彼氏だったら。
幸せになれるのかな
…でも、何かひっかかる。
なんだろう、なんだろう
うっすら瞼の裏に映る、祐?
いや、違う
二宮さん?
なんで二宮さんが、引っ掛かるんだろう
「それで、前向きに何か始めようとか考えてんの?」
松潤はハンバーガーを食べ終え、食後のアイスコーヒーを飲んでいる。
「うーん、引っ越そうかなって」
「へぇ。いいね」
「うん、いまの家、入社してずーっと住んでるから祐との思い出ばかり…というか、祐が亡くなったあとの悲しい毎日を過ごした思い出ばかりというか」
「それで環境を変えるってこと。すげーいいと思う」
松潤の賛同を得て、少し心が弾む。
松潤は「あっ」と言ってにっこり笑った
「俺が部屋探すよ」
「どういうこと?」
「実はですねー、わが社は不動産も取り扱ってまして…」
ニヤニヤ上目遣いで見てくる。
かわいい。
「いい物件、紹介しますよ」
「ビジネスに結びつけるとは…さすが元やり手営業マン」
「今もだよ!でもマジで紹介できるよ。
名前のご希望の部屋、教えてよ 」
「うーん今の駅の近くがいいなぁ…会社から近いし。あとはセキュリティがしっかりしてて、部屋は1ルームじゃ狭いかなぁ」
細かい希望を伝えながら松潤もそれはそうでしょ、とかこっちの方がよくない?とか、いろいろアドバイスをくれた。
「だいたい希望はわかったわ。じゃ、次の週末空いてる?オススメの物件ピックアップしとくからさ」
「空いてる!何から何まで、ありがとう」
「どういたしまして」
松潤はニヤッと笑う。
時計を見ると、そろそろ15:00を指す頃だった。
スマホを見ると、ブルルって鳴っていて
二宮さんからのラインを通知するものだった
メッセージを開くと、『今起きた。腹へった』とだけ書いてあった。
こんな時間に起きるなんて…ずっと寝てたのかな?
昨日の夜の電話のあともラインをしていたけど、おやすみなさいって送ったあと、今日は一通もきていない。
そう言えば、お腹減ると不機嫌になるとか言われたっけ
「松潤、ごめんそろそろ行こうかな」
「そっか、このあと予定あるって言ってたっけ」
「うん、いろいろありがとう」
そのままお会計に向かって、店を出た。
松潤は本屋に寄るらしいけど、最寄り駅まで一緒に歩いてくれている。
5月も終わる頃の日差しは、眩しいけど心地好い。
改めて隣に並んで歩くと、少し落ち着かない。
今日松潤に会うまでは、告白されるなんて少しも考えていなかった。
「じゃ、またね」
駅に着いて立ち止まる。
「おう、また連絡するわ」
「うん、ありがと」
松潤に手を降って背中を向けた。
「名前」
「ん?」
振り返って松潤を見る。
すると突然、強く手を引かれて松潤の胸の中に収まる。
あ、抱き締められてる、と気付いたときにはまた胸が大きくドキドキ言っていた。
「俺、まじで名前のこと好きだから」
「…うん」
「それだけ伝えたくて」
松潤の強いけどあったかくて、優しい腕の中で時が止まったように感じる
ずっと、そばにいてくれた。
辛いとき、悲しみで溢れたとき、暗闇にいて不安だらけだったとき、
松潤は話を聞いてくれて
たくさん笑わせてくれて
見守ってくれた
「じゃ、気を付けてな」
松潤はそっと私の肩を離した。
見上げると、優しく微笑んでいた。
「…うん、またね」
今度は松潤が去っていく背中を見つめた。
その、背中に寄りかかってもいいのかな?
自分で決めなきゃいけないことはわかってる。
けど、
答えがどこにあるか分からなかった。