I was...
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それから私が落ち着くまで二宮さんはそばにいてくれて、自宅の最寄り駅まで一緒に来てくれた。
改札を出る前に、二宮さんと向き合う。
「今日は、すみませんでした。
そして、ありがとうございました」
「俺は何もしてませんよ」
「いえ、本当にすみませんでした。
それでは…失礼します」
頭を深く下げて、改札に向かった。
「井川!」
大きな声で呼び止められた。
ゆっくり振り向くと、二宮さんがこちらに来た。
「今日から俺がお前の保護者な。」
「…え?」
「そんなボロボロになって、消えたりでもされたら困りますからね」
「…消えちゃだめなんですか?
消えたらこの気持ちもぜんぶ消えますか?」
はぁー、とため息をついてほら、行くぞ、と手を出してきた。
頭がぼーっとして何も反応できないでいると
ほらって手を引かれて、改札を出た。
「家どっち?」
「…右です」
「はいよ」
手を引いたまま、街頭がぽつぽつと立っている道を歩く。
二宮さんは、あの女の人とどういう関係なんだろう
カズって呼んでたな
いまの私にはそれを聞くエネルギーもなければメンタルも持ちそうになかった。
いつもなら、何か話題を探すけど
今はそんな気にもなれない。
頭の中は、なんで、どうしてって
そればっかり
「ここで大丈夫です」
マンションの前で止まる。
「ここ?」
「はい。今日は、本当にすみませんでした」
改めて深く頭を下げる。
二宮さんだって、こんな面倒に巻き込まれるつもりないよね
「帰ってから、寝るまで俺の返事には10分以内に返すこと。明日の朝は迎えに来るから」
「…?」
思考が停止しているのもあり、何を言っているのかよくわからない。
「返事」
「はい」
「あと、何号室?」
「601です」
「はいよ。んじゃ。」
「はい、おやすみなさい…」
よくわからないまま、返事をしてマンションの自宅に帰る。
二宮さんに、またお詫びとお礼しよう
部屋に戻るなり、ベッドに倒れこむ。
勝手に涙が溢れ出す。
もう、消えてしまいたい…
「うー…」
やだなもう。
涙を拭うと、スマホが鳴った。
画面を見ると、二宮さんからで『お疲れ』
と一言入っていた。
そのまままたベッドに倒れこんで、
泣きながらぼーっと考える。
またスマホが鳴って、画面を見ると『返事』と書いてある。
ほんとに、返事求められてるんだ…
自分の存在の意味すらみえない今、二宮さんの生存確認に大きな意味があるように思えた。
怒られてばかりだけど、明日も怒られに会社行こうかな
二宮さんの叱責、あんなに嫌だったのに
二宮さんのおかげで明日は生きていられそうな気がする
…泣いてばかりじゃだめだよね
二宮さんに、今日はありがとうございましたと返事をしてシャワーをあびに行った。
そして、私がおやすみなさい、と返すまで他愛もない話で私を現実と繋ぎ止めてくれた。
そして長い1日がやっと終わった。
改札を出る前に、二宮さんと向き合う。
「今日は、すみませんでした。
そして、ありがとうございました」
「俺は何もしてませんよ」
「いえ、本当にすみませんでした。
それでは…失礼します」
頭を深く下げて、改札に向かった。
「井川!」
大きな声で呼び止められた。
ゆっくり振り向くと、二宮さんがこちらに来た。
「今日から俺がお前の保護者な。」
「…え?」
「そんなボロボロになって、消えたりでもされたら困りますからね」
「…消えちゃだめなんですか?
消えたらこの気持ちもぜんぶ消えますか?」
はぁー、とため息をついてほら、行くぞ、と手を出してきた。
頭がぼーっとして何も反応できないでいると
ほらって手を引かれて、改札を出た。
「家どっち?」
「…右です」
「はいよ」
手を引いたまま、街頭がぽつぽつと立っている道を歩く。
二宮さんは、あの女の人とどういう関係なんだろう
カズって呼んでたな
いまの私にはそれを聞くエネルギーもなければメンタルも持ちそうになかった。
いつもなら、何か話題を探すけど
今はそんな気にもなれない。
頭の中は、なんで、どうしてって
そればっかり
「ここで大丈夫です」
マンションの前で止まる。
「ここ?」
「はい。今日は、本当にすみませんでした」
改めて深く頭を下げる。
二宮さんだって、こんな面倒に巻き込まれるつもりないよね
「帰ってから、寝るまで俺の返事には10分以内に返すこと。明日の朝は迎えに来るから」
「…?」
思考が停止しているのもあり、何を言っているのかよくわからない。
「返事」
「はい」
「あと、何号室?」
「601です」
「はいよ。んじゃ。」
「はい、おやすみなさい…」
よくわからないまま、返事をしてマンションの自宅に帰る。
二宮さんに、またお詫びとお礼しよう
部屋に戻るなり、ベッドに倒れこむ。
勝手に涙が溢れ出す。
もう、消えてしまいたい…
「うー…」
やだなもう。
涙を拭うと、スマホが鳴った。
画面を見ると、二宮さんからで『お疲れ』
と一言入っていた。
そのまままたベッドに倒れこんで、
泣きながらぼーっと考える。
またスマホが鳴って、画面を見ると『返事』と書いてある。
ほんとに、返事求められてるんだ…
自分の存在の意味すらみえない今、二宮さんの生存確認に大きな意味があるように思えた。
怒られてばかりだけど、明日も怒られに会社行こうかな
二宮さんの叱責、あんなに嫌だったのに
二宮さんのおかげで明日は生きていられそうな気がする
…泣いてばかりじゃだめだよね
二宮さんに、今日はありがとうございましたと返事をしてシャワーをあびに行った。
そして、私がおやすみなさい、と返すまで他愛もない話で私を現実と繋ぎ止めてくれた。
そして長い1日がやっと終わった。