別れと出会い
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まだ薄暗いオフィス
7:30をまわったところ
それでも何人か出社していて、カタカタとキーボードを打つ音が聞こえる
「おはよーございまーす」
誰にも聞こえないくらいの小さな声で言う
社会人としてのマナーを守りたいがために。
フレックス勤務制度を取り入れているおかげで、朝の誰にも邪魔されない環境で仕事ができる
ストレスなく進むから仕事がはかどる
自席のパソコンを立ち上げて、
さっきコンビニで買ってきた飲むヨーグルトを開ける。
手慣れた手付きでログインを済ませ、仕事に取りかかる。
えーと、今日のToDoは何だったっけ…
関連書類を引き出しから出して、メールチェックしながら書類にも目を通す。
そうだ、この販売企画案課長にすぐ見せなきゃ…
昨日の退社間際に関連部に送った添付メールを開く。
今日朝イチで課長に報告して、昼からの販売計画会議に付議する予定だ。
印刷ボタンをクリックして、プリンターの前に向かう。
フロアに2台しかないプリンターで、他の人と印刷のタイミングが重なることがある。
でも7:45を回ったいま、プリント待ちの気まずい空気を味あわなくてすむ。
今日のベージュのヒール、正解だったな…
なんてぼんやり考えながらプリントをスタート。順調に出てくる
かと思いきや5枚のうち3枚目が出たところでストップした。
操作ボタンの液晶画面を見ると、『用紙切れ』の表示
まじか…仕方ない、紙を探そう…
あたりを見渡すものの、用紙のストックがどこにあるかわからない。
やだな…今週からこの部署に配属になったところで、どこにストックがあるかもわからないし聞けるような人もいない。
仕方ない、A3の紙に引き伸ばそうかな?
課長に何か言われるかな、とりあえず印刷キャンセルかな、と思いキャンセルボタンを探し始めた。
「ん。」
「え?」
「探してんでしょ?A4再生紙。」
「あっ、はい…ありがとうございます」
若い男の人から用紙のストックを1束受けとる。
こっそり首から下げていた社員証を見ると、
『二宮』という字が見えた。
年上、と思われる。
用紙をパッケージから取り出して、プリンターにセットしようとするものの、どこのトレイか分からず目を凝らす。
「一番下。」
「あっ、はい」
一番下のトレイを引き出そうとしゃがみこむものの、ヒールが邪魔してうまく屈めない。
「貸して。」
そう言って私の手から用紙を取り上げ、
一番下のトレイにセットする。
「あ、ありがとうございます」
プリンターが動きだし、印刷が再開される。
「今後の勉強のためにお聞きしたいのですがストックってどこにありますか?」
「あっち」
年上だろうこともあって丁寧に聞いたものの答えはシンプルだった。
あっち、と言いながら入り口付近の書庫を指差す。
「今週からここに来たので、助かりました。ありがとうございました。」
軽く頭を下げて印刷した紙をとって自席に帰る。
もうすでにプリンターを操作し始めた二宮さんという人は軽く頷いた。
助かったー。印刷もできたし、仕事しよ。
再びパソコンに向き合って座った。
7:30をまわったところ
それでも何人か出社していて、カタカタとキーボードを打つ音が聞こえる
「おはよーございまーす」
誰にも聞こえないくらいの小さな声で言う
社会人としてのマナーを守りたいがために。
フレックス勤務制度を取り入れているおかげで、朝の誰にも邪魔されない環境で仕事ができる
ストレスなく進むから仕事がはかどる
自席のパソコンを立ち上げて、
さっきコンビニで買ってきた飲むヨーグルトを開ける。
手慣れた手付きでログインを済ませ、仕事に取りかかる。
えーと、今日のToDoは何だったっけ…
関連書類を引き出しから出して、メールチェックしながら書類にも目を通す。
そうだ、この販売企画案課長にすぐ見せなきゃ…
昨日の退社間際に関連部に送った添付メールを開く。
今日朝イチで課長に報告して、昼からの販売計画会議に付議する予定だ。
印刷ボタンをクリックして、プリンターの前に向かう。
フロアに2台しかないプリンターで、他の人と印刷のタイミングが重なることがある。
でも7:45を回ったいま、プリント待ちの気まずい空気を味あわなくてすむ。
今日のベージュのヒール、正解だったな…
なんてぼんやり考えながらプリントをスタート。順調に出てくる
かと思いきや5枚のうち3枚目が出たところでストップした。
操作ボタンの液晶画面を見ると、『用紙切れ』の表示
まじか…仕方ない、紙を探そう…
あたりを見渡すものの、用紙のストックがどこにあるかわからない。
やだな…今週からこの部署に配属になったところで、どこにストックがあるかもわからないし聞けるような人もいない。
仕方ない、A3の紙に引き伸ばそうかな?
課長に何か言われるかな、とりあえず印刷キャンセルかな、と思いキャンセルボタンを探し始めた。
「ん。」
「え?」
「探してんでしょ?A4再生紙。」
「あっ、はい…ありがとうございます」
若い男の人から用紙のストックを1束受けとる。
こっそり首から下げていた社員証を見ると、
『二宮』という字が見えた。
年上、と思われる。
用紙をパッケージから取り出して、プリンターにセットしようとするものの、どこのトレイか分からず目を凝らす。
「一番下。」
「あっ、はい」
一番下のトレイを引き出そうとしゃがみこむものの、ヒールが邪魔してうまく屈めない。
「貸して。」
そう言って私の手から用紙を取り上げ、
一番下のトレイにセットする。
「あ、ありがとうございます」
プリンターが動きだし、印刷が再開される。
「今後の勉強のためにお聞きしたいのですがストックってどこにありますか?」
「あっち」
年上だろうこともあって丁寧に聞いたものの答えはシンプルだった。
あっち、と言いながら入り口付近の書庫を指差す。
「今週からここに来たので、助かりました。ありがとうございました。」
軽く頭を下げて印刷した紙をとって自席に帰る。
もうすでにプリンターを操作し始めた二宮さんという人は軽く頷いた。
助かったー。印刷もできたし、仕事しよ。
再びパソコンに向き合って座った。
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