登場人物

萬丘よろずおか市シルバー人材センター鈴鳴事務所>
 田んぼに囲まれたシルバー人材センター。市内で最も小さい事務所である。
 大葉、司、緒豊の計三人で回している。
 小さいながらも、田舎のため高齢者が多く、会員数はトップ2である。


八束緒豊やつかおと
 ぴかぴか新卒の22歳。
 都会出身。都会での就活を諦め、はるか遠く、萬丘市までやってきた。免許は持っておらず、ぼろアパートから徒歩で通勤している。
 仕事がまったくできないわけではないのに、緒豊が派遣した会員はなぜか小さなトラブルに巻き込まれてしまう。

大葉祐太郎おおばゆうたろう
 事務所長。普段はデスクワークをしているが、何か会員にトラブルがあればすぐに外に出る。車を持っているが仕事中、慌てていると車の存在を忘れる。静かそうで結構うるさい。
 普段はあまりトラブルもなく、ストレスもあまり抱えていないせいか、若く見える。髪もつやつやの黒髪である。他の所長からも「やり手の所長」と思われている。
 そろそろ自分の定年後のことを考え始めている五十路。緒豊に花丸を与えさせられている。

神宮司じんぐうつかさ
 黒髪黒縁丸眼鏡の経理。三十五歳。
 トラブルがあっても「怪我がなければいいっす」で対応する。事務局への報告書を常に書いている。怪我は保険の関係で仕事が増えるから嫌らしい。冷めているようで、わりと情熱的な人。このあたりは大葉と似ている。緒豊の姉的存在である。
実家は鈴鳴神社。司も秋の行事の際は巫女の舞を披露し、手伝いをする。
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