16.個別指導
Your Name
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私は目を瞑って顔を近づけると、セブルスにキスをした。
額や頬にされる時もほとんどセブルスからだったから、なんだか新鮮だな。
思わず笑みが浮かび、顔を少し離した。
「随分と余裕だな?」
「今が幸せなんです」
「そうか」
セブルスは真剣な表情でそう返すと、強く私を引き寄せ、再びキスをした。
突然のことに驚いて胸を押すが、セブルスは再び引き寄せて唇を重ねた。
「待っ」
止めようといくら胸を押しても離れず、唇が離れた微かな隙に言葉を発しようとしたが阻まれた。
唇を押し当て、ついばむように何度もキスをして、私を逃してはくれない。
何分経ったのか、長い時間キスをしていると、セブルスがようやく唇を離してくれた。
互いの吐息と、暖炉の火が弾ける音だけが聞こえてくる。
「何を呆けている」
余裕そうに笑みを浮かべるセブルスは、とても機嫌が良さそうだった。
私はセブルスの首のあたりに顔を寄せた。
ふんわりとセブルスの香りが感じられた。
「心臓が、持ちません……」
セブルスはそう言う私の首に触れた。
「本当だな」
おかしそうに笑うセブルスは、どうやた私の首の脈を確認したらしい。
まるで時限爆弾が爆発する寸前のように早い。
「十分我慢してやっただろう?」
確かに、唇が触れるだけのキスで済ませてくれたのだから、我慢してくれたことに違いないのかもしれない。
本当に優しいんだから。
「好きです。セブルス」
「なんだ。足りぬのか?」
「もう今日は勘弁してください」
「だから誘惑するなと言っただろう」
なるほど。誘惑ね。
自分からキスしたのは、確かに良くなかったかもしれない。
「さぁ、そろそろ寮へ戻れ」
「ん……」
セブルスの背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめた。
「やはり足りぬか?」
「もう。なんでもそう捉えないでください」
「反応がおもしろいからな」
体を離すと、やはり笑っていた。
私の背中を押して立たせると、セブルスも立ち上がった。
先程まで近かった顔が嘘のように遠い。
「戻るぞ。その緩んだ顔を引き締めろ」
「……はい」
セブルスの背中について、出口へと向かった。
「あぁ、そうだ」
急にセブルスが立ち止まり振り返った。
「極力一人になるでない」
「なんでですか?」
急に真面目なことを言い出すので、思わず問い返した。
「今襲われているのはマグル生まれの生徒たちだ。お前は魔法のない世界から来たと言うなら、同等だろう」
「あ、そっか。私も襲われる可能性あるんだ……」
突然の現実に、先程までのことがすっかりと頭から抜ける。
言われてはじめて気づいた事実だ。
自分もマグル生まれに違いなくて、犠牲者が増えるとすれば、可能性のある一人なのだ。
犠牲になる人が誰か知っているから、それ以上に被害はないと勝手に決めつけていた。
ましてや、その対象になるなんて。
「気づいていなかったのかね?」
「自分が対象であることは考えもしなかったです」
「だろうな。夜に一人で我輩のところへ来るのも禁止だ」
「禁止?」
突然のことに私は固まった。
セブルスに会いに行けない?
ロックハートのストレス緩和にも大切な時間を禁止だって?
「夜は人気もなく危険だ。そうでなくとも、地下は人が寄り付かんのだ」
「そうですけど……」
「教室での質問は受け付けよう」
そう言って笑みを浮かべた。
セブルスのいる教室なんて、誰も好き好んで寄り付かない。
質問という名の二人の時間だ。
「じゃあ、授業が終わった後とか、空き時間とか、セブルスに時間がある時にいいですか?」
「勤勉な生徒のためだ。拒むことはなかろう」
私の表情が明るくなるのを見て、セブルスは満足そうに頭を撫でてくれた。
「他のことを疎かにするでないぞ」
「はい!」