16.個別指導
Your Name
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私は大人しくセブルスの膝の上に座った。
セブルスは満足そうに笑みを浮かべると、私の腰に手を回した。
少し顔が熱くなる。
「別に取って食うわけではないだろう」
「それなら今すぐ逃げ出してます」
「まったく。いつになったら慣れてくれるのだね?」
「私はまだ子供です」
「とうに成人しているだろう」
そうだ。この世界の成人年齢は十七歳だった。
そう考えると、今年十九歳の年だからとっくに成人済みだ。
「それとこれとは別問題です」
「そういえば、我輩とがファーストキスだったな」
「すみませんね。経験が少なくて」
「全て我輩が初めてになるのであろう?なんとも喜ばしい」
笑みを浮かべると、腰に添えた手に力を入れて引き寄せる。
セブルスの顔が目の前にあり、恥ずかしくて視線を逸らす。
しっかりと固定されて逃げることはできなさそうだ。
「何度見ても罪悪感があるな」
「じゃあくっつくのやめますか?」
「そうは言っていない」
セブルスは少し眉間に皺を寄せて、腰に回していない方の手で私の頬に触れた。
「これからも稽古はつけてやろう」
「ありがとうございます」
頬を撫でる優しい手に、思わず笑みが零れる。
少し冷たい手だ。
「お前はやれば出来る。難しい呪文も教えてやろう」
「本当ですか?」
「あぁ。いずれな。お前は自分の身は自分で守れるようにならなければいけないだろう」
まるでこの先何か起こることがわかっているようだ。
そんなはずはないのに。
「私、頑張ります」
「あまり無理はするな。悪さもな」
「私そんなに悪さしてませんよ?」
「どの口が言うか」
笑う私に、セブルスは顔を近づけてきた。
いつものように頬にキスでもしてくれるのかと思ったが、セブルスの顔をどんどん迫ってくる。
「セブ……」
名前を呼び終わる前に、セブルスの唇が私の唇に触れた。
少しかさついて冷たい唇だ。
「セブルス……」
「なんだ?」
私は恥ずかしくて顔が熱くなる。
腰を掴む手と、頬からうなじに移動した手に固定されて、逃げられない。
「……罪悪感はどうしたんですか?」
「背徳感とも言うな」
満足そうにそう言うと、顔を近づけて鼻と鼻が触れ合った。
「教師がそんなんでいいんですか?」
「教師を誘惑する生徒もどうしたものか」
「ゆ、誘惑なんてしてません」
「抱き寄せれば我輩の胸に擦り寄り、その肌に触れれば恥ずかしそうに見つめ、甘い声で我輩の名を呼ぶのは違うのか?」
違う。絶対に違う。大げさに捉えすぎだ。
え?それが誘惑だって言うの?
セブルスの吐息がかかり、その近さを改めて感じてしまい恥ずかしくなる。
「今だって唇を奪われただけで甘い声で鳴いて、瞳を潤ませ、何が違う?」
「誰のせいですか……」
「我輩だな」
満足そうに笑みを浮かべて、うなじを撫でてくる。
「これ以上は卒業まで待ってやる」
その言葉に、思わず一瞬思考が止まった。
卒業……それはこのままの未来では無事にできない。
訪れることがない未来だ。
そう考えたら少し悲しくなってしまった。
でも、今は忘れていたい。
セブルスとこうして幸せを感じている時だけは忘れたい。
「優しいですね」
私はセブルスの頬に手を添えた。
私より少しだけ体温が低い。
「待たなくてもいいが?」
顔が近くて、どんな表情をしているかわからない。