14.ストーカー
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翌日、少し心が軽くなったせいか、久々にぐっすりと眠ることが出来た。
幸い休日で、中途半端な時間に寮を出た。
朝ご飯を少し食べて、のんびりと中庭を歩く。
天気が良く気持ち良いので、ベンチに腰掛けた。
あー、でももしかしたらロックハート来るかも。
アルバスとマクゴナガル教授はどれくらい注意してくれたかな?
わかってなさそうだな……。
程よい満腹感と温かさに、眠気がジワジワと私を支配する。
なんか気持ち悪い気がするし、寮に戻ってもう一眠りするか。
「あぁ!こんな所にいた!」
嫌な声に反射的に立ち上がる。
ロックハートはいつもと変わらずにこやかにこちらに近づいてきた。
一体なんだってんだ!!
「着いてこないでください」
私は逃げるように足早に歩き出す。
寮に戻るよりセブルスの私室の方が近いな。
でもセブルスいるかな?
あ、セブルスのストレスになっちゃうし、行かない方がいいかな。
でも助けて欲しい……。
「校長に言われ、昨日のとこは許すことにしました。ちょっとした事故ですから。誰しも間違いはありますからね」
お前のは間違いじゃなく犯罪なんだよ。
てか、許すって何?事故?先に杖を向けておいて?
イラつき、足を止めると振り返る。
何も変わらない。
なんなんだ、こいつは。
「攻撃しようとしておいて、上からなんですか?私は何一つ許していませんけど」
「そんなに怒ってはかわいい顔が台無しですよ」
ニカッと笑う表情を見ているとイラついて、なんだか胃がキリキリしてきた。
「自分が何をしたのかもわかっていないんですか?昨日校長と何を話したんですか?」
「いや、ちょっと君に構いすぎだと言われてね。確かにそうかもしれませんが、君と私の仲でしょう」
こいつ、たぶん死んでも治らない。
でも、今殺せば少なくとも今世は平和になるかもしれない。
いやいや、そんな物騒なこと考えちゃダメだ。
助けを求めよう。
変わっていないと伝えなきゃ。
マクゴナガル教授の方がいいかもしれない。
セブルスだと、杖を持ち出しかねないし。
後ろで延々と話しながら着いてくるロックハートがあまりにも不愉快で、私はキリキリする胃の辺りを押さえながら、なんとかマクゴナガル教授の私室まで来た。
しかし、ノックをしても返事は無い。
当てが外れてしまったようだ。
フレッドとジョージから忍びの地図借りれば良かった。
存在知ってたら驚くかな?
「そろそろ私の話を聞いていただけますか?」
そう言って私の肩に手を置いてきた。
昨日のこともあり、かなり拒絶反応があった私は、思わず後ずさり壁に背中をぶつけた。
「触らないでください……」
気持ち悪い。
「大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
近づくな。
触れてこようとする手を避けて、私は地下へと向かった。
ダメだ。セブルスに会いたい。
セブルスに会って抱きしめてもらって、胸いっぱいにあの落ち着く香りを嗅いで、それから頭を撫でて貰おう。
大丈夫。きっとそれで落ち着ける。
「待ってくださいよ」
無事にセブルスの私室まで着き、急いでノックをする。
「誰だね?」
「アマクラです!助けてください!」
その声に、セブルスは慌てた様子で扉を開けてくれた。
そして後ろにいる悪魔を見るなり、私の手を引いて背中に隠した。
よかった、セブルスがいて。
「貴様、アマクラに何をしている!」
怒りを抑えようと拳を強く握りながら問う。
「ユウキと仲直りしようと思いましてね。何かいけませんか?」
ロックハートもセブルスが好きではないようで、笑顔の奥に嫌悪の表情に滲み出ている。
「昨日校長に言われなかったかね?必要以上にユウキ・アマクラに近づくなと。貴様は自身の愚行を理解していないのか?」
「いやいや。ですから、昨日のことは事故で、私はユウキを許しました。確かにちょっと構いすぎだかもしれませんがね」
ダメだ、こいつ。
私はセブルスの背中にくっつき、ローブを掴んだ。
薬草とセブルス自身の香りが混ざった心地よい香りがふわりと香った。
「扉を閉めてください。お願い」
こいつには何を言ってもダメだ。
まともに相手するだけ無駄でしかない。
セブルスは少し振り返り後ろ手に私に触れた。
「あなた方はどういう関係なのですか?」
セブルスにくっつく私と、それを気に掛けるセブルスが気になったようで、グイグイと近づいて聞いてくる。
「何故そのようにくっついているのです?スネイプ教授、ユウキは……」
「お前から守るべき大切な者だ!」
セブルスはロックハートの言葉を遮り、勢いよく扉を閉めた。
よかった……。
セブルスはすぐに振り返ると片膝を着いて、俯く私の髪の毛を優しくかき分けながら顔を覗いた。
「大丈夫か?顔色が悪い」
先程とは打って変わって優しい声と表情に安心する。
我慢できなくて、首に手を回して抱きついた。
「マクゴナガル教授も、他の教授もどこにも居なくて……ごめんなさい……」
「いや、来てくれてよかった。迷惑だと思うでない。次からはすぐに来い。わかったな?」
「はい……」
すごく有難い。本当に。
その時、一段と胃がキリキリと痛み、気持ち悪さが増した。
セブルスに抱きついたまま片手で胃のあたりを抑える。
これストレスなのかな……ストレスで胃が痛くなるのは初めてなんだけど。
「どうした?大丈夫か?」
「ちょっと体調が……」
「あやつに何かされたのか?どこが悪い?」
私を無理矢理離して、顔色を伺う。
「気持ち悪くて……お腹もなんだか痛いんです」
「食事は取ったか?」
「少し」
セブルスは私のおでこに触れ、腕を優しく撫でた。
「医務室へ行こう。しっかりと休んだ方がいい。歩けるか?」
私が頷くとセブルスは立ち上がり、背中を押して扉を開ける。
もうロックハートはいないようだ。
部屋を出て歩き始める。
すれ違った生徒がぎょっとしていたが、その後すぐにマクゴナガル教授が前方からやって来た。
「Ms.アマクラ!一体どうしたのですか?」
「またあやつにしつこく追われていました。体調が優れないようなので、医務室へ連れていこうと」
心配そうに尋ねてきたマクゴナガル教授にセブルスが答えると、その表情が一気に怒りに染まる。
頼りになりそうだ。
「またですか?!あの人は本当に……!セブルス、アマクラを抱えなさい。私が誘導しますから、早く行きましょう」
「はい」
セブルスはあっさりと私を抱き上げると、早足でマクゴナガル教授の後に続く。
確かに、セブルスが私を抱えて歩いていたら大騒ぎだが、マクゴナガル教授が誘導しているとなれば、まだマシだろう。