14.ストーカー
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「授業が長引いて、みんな次の魔法薬学に急いでたんです。私は紙を教室の端に落としてしまって、それを拾いに行ったところで、ロックハート教授に追いやられました。
押そうが何しようが大人の人には適わなくて、杖は机の上だったし。次の授業を受けたいと言っても、成績に関わると言っても、大切な時間を奪っていると言っても……聞く耳を持ってくれませんでした」
思い出しただけでイライラする。
「私が大切にしている授業を「そんなこと」なんて言うし、本当にキレそうになったところで、スネイプ教授が助けに来てくださったんです。
あいつを引き剥がしてくれて、怖いくらい私の代わりに怒ってくれて……そうしたらあいつは逆ギレして、杖を握ったんです。麻痺呪文を放とうとしました。だから、私が攻撃をしました。その後はマクゴナガル教授が見た通りです」
マクゴナガル教授が私の肩を撫でた。
「ユウキや、そんな辛い思いをしていたのに、気づかずすまんかった」
アルバスは申し訳なさそうに言うが、アルバスのせいではない。
「いえ。アルバスのせいじゃありません。全部あのクソ野郎のせいです」
「ほっほ。口が悪いのう」
「我輩では匿い切れません。なにより、付き纏い、強制的に生徒を押さえつけている点は許容できません。アマクラはあれのせいで疲弊しています」
「思ったより状況は深刻のようじゃ。わしから本人に言っておこう。じゃが、彼はちと名声に酔い、話を聞かん節がある。セブルス、ミネルバ、気がついた時は気にかけてやっておくれ」
「かしこまりました」
「はい」
二人はしっかりと返事をし、私に視線を移す。
めちゃくちゃ心強い二人が味方になったようだ。
「ありがとうございます。お二人が気にかけてくれるだけで心強いです」
「そうじゃ、人前では攻撃するでないぞ」
それは、人前じゃなければ攻撃してもいいってこと?
さすがアルバス!
「さて、夕食前に時間を取ってすまんかったの。セブルス、ユウキと行きなさい。それと、ロックハート教授にここへ来るよう伝えてくれるかの?大至急来るようにと」
「承知しました。行くぞ」
「はい!アルバス、マクゴナガル教授、ありがとうございました」
笑顔で言えば、二人は優しく微笑んで見送ってくれた。
私はセブルスの後ろをついて校長室を出る。
取り敢えず大広間までは安心して行けそうだ。
まぁ、周囲の生徒からは変な目で見られるだろうけど。
あ、ほら。今すれ違ったレイブンクロー生が同情した目で私を見てた。
「スネイプ教授、ありがとうございます」
「構わん。だが、大いに気をつけることだな。あやつがあの程度で懲りるとは思えん」
「まぁ確かに……」
「骨の二、三本折ってやればよかったものを」
「さすがにそこまでは怖くて出来ないです」
「なに、誤って少し力を入れすぎて杖を振ればいいだけだ。お前なら十分できるだろう。いつの間にそこまでの技量を身につけたのだね?」
誤ってね……。
アルバスもセブルスも、なかなかいい考えを持っている。
「ちょっと練習してただけですよ?でも相手がいないんで要領が掴めなくて」
「ふむ……手の空いている時ならば見てやらんこともない。いつでもあやつを追い払えるようにな」
「本当ですか?」
嬉々としてセブルスを見れば、小さく笑みを浮かべた。
廊下で話していたハッフルパフ生とグリフィンドール生がそれを見て、ヒッと小さな悲鳴を上げた。
「たまに付き合ってやるだけだぞ」
「ありがとうございます」
やはり対人がいいに決まっている。
本当に有難い。
そんなことを話しているうちに、あっという間に大広間に到着した。
「あやつは……いるな。さぁ、行け」
そう言ってセブルスは私の背中を押すと、自分は真っ直ぐに教員席に向かっていく。
私は颯爽と向かっていくセブルスの背中を見送りながら、ハーマイオニーの隣に座った。
正面ではハリーとロンが食事をしている。
「ユウキ!スネイプ教授と一緒に居たけど、一体何をしたの?」
「何って、校長から呼び出しくらってた」
「呼び出し?よっぽどのことをしたのね」
よっぽどのことをしたのは私じゃなくて、ロックハートだよ。
「あー、正当防衛?」
「何言ってんのよ」
教員席を見ると、ちょうどセブルスが恐ろしい形相でロックハートに話しかけていた。
ロックハートは何やら渋っているようだが、セブルスが耳元で何か言うとすぐに立上り、足早に去っていった。
何を言ったんだろ?
「ロックハート教授はどこへ行ったのかしら?」
「校長室」
私は目の間に合ったスクランブルエッグ、ブロッコリーと葉物野菜のサラダを少し取った。
今日は落ち着いて食べられると思ったけど、あまり食欲が沸かない。
いつもロックハートがいつ来るかわからないし、さっさとかき込んで寮に戻ってたから、体が慣れちゃったのかな。
「彼何かしたの?」
「んー、日本のマグル的法律に言えば、迷惑防止条例とストーカー規制法違反。あと過失傷害罪とか?」
セブルスを攻撃しようとしたのは未遂だけど、罪になるのかな?
なんて、魔法界では関係ないであろう罪を考える。
「なんだそれ?」
ロンが口にケチャップをつけたまま不思議そうに言った。
「まぁいろいろあるんだよ。これで大人しくなればいいけど」
「無理じゃないかな。スネイプがあいつに怒ってるところ見たことあるけど、変わりないし」
ハリーが言った。
一体いつの間にセブルスにストレス与えてんの?
本当に骨の二、三本折っておけば良かった。
「ユウキが一番大変だよ。僕はまだマシな方」
「ほんとだよ。なんでこっちばっか来るかな?」
「よう、ユウキ!」
「疲れてるな」
フレッドとジョージが後ろからそれぞれ肩に手を置いて話しかけてきた。
久しぶりに皆で楽しく話し、その日は平和に過ぎていった。