14.ストーカー
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いつも通りのつまらない闇の魔術に対する防衛術の授業が終わり、次の魔法薬の授業に心を躍らせながら準備をしていたが、一瞬の隙を見せてしまったせいで、不覚にも教室の角に追い込まれてしまった私。
背面と右側は壁、左には棚やら何やら。
そして目の前には笑顔を貼り付けたロックハート。
「ですからね、私はその時言ってやったのです!」
先程からこの調子で、自身の武勇伝を語っている。
本当に不覚も不覚。
落としてヒラヒラと教室の角の方へいってしまった羊皮紙を拾おうとしたら、気づいたら後ろにいたロックハート。
みんなは次が魔法薬学だから遅れてはいけないと、長引いた授業のせいもあって、私を置いてさっさと行ってしまって、私はこの悪魔と取り残されてしまったのだ。
杖は机の上。
押しのけようとしたが、力では勝てず無理だった。
顔面を殴るにも身長も力も足りないし、最終手段は金的か……と考えて虫唾が走った。
時計は見れないが、もう授業が始まっている頃だろう。
セブルス助けに来てくれたりしないかな?
いや、一介の生徒を探しになんて来れるはずがない。
「次の授業始まってるんですけど」
「それは私がちゃんと説明するので大丈夫です。それでですね……」
先程からこんな感じで、まったく無意味だ。
脛を蹴ったらいけるかな?
いや、無理だな……やっぱり金的やるしかないか……。
うーん。結構イラついてきた。
「私の話を聞いてくれますか?」
「なんだい?」
気持ちよく話していたところを遮ったためか、少し不服そうに聞き返してきた。
「学生の本分は学ぶことであり、決められた授業へ出るのは当たり前です。今日の魔法薬学は実習があり、後日補習を受けることができなければ、成績にも関わってきます。何より、私の大切な時間を奪っていることを教師として自覚していますか?」
私がつらつらと勢いで言うと、ロックハートは少しだけ驚いた表情をしながらも、呆れて小さく鼻で笑った。
「補習くらい僕がかけあってあげますよ。何をそんなこと」
「そんなこと?あなたの自慢話より遥かに役に立つものを、そんなことだって?」
こいつ、人の時間と大切な学ぶ時間を奪っておいて、何様のつもりなんだ?
本当に傲慢で自分のことしか考えてない。
「僕の話だって、困難にどう対処して……」
「私はセブルス・スネイプ教授の授業が受けたいんです!」
殴りかかろうと拳を握った瞬間、大きな音を立てて扉が開いた。
それはセブルスで、私たちを見つけるなりズンズンと近づいてくると、ロックハートの首根っこを掴み後ろに乱暴に投げ飛ばした。
あまりにも突然のことに、思わずその場から動けなくなる。
「我輩の授業をサボるとは、グリフィンドールとだけあって勇気がおありですな」
「ご、ごめんなさい……」
ロックハートを容赦なく投げ飛ばしたことと、詰め寄られたことにあまりにもびっくりして身を縮めてか細く謝ると、セブルスは頭をポンと撫でてくれた。
たまにセブルスの演技なのか本気なのか、グリフィンドール生として接する時と、恋人として優しく接してくる時がチグハグで頭がバグりそうになる……。
「スネイプ教授!いきなり投げ飛ばすとはどういっ」
「貴様は!」
セブルスが振り返り、言葉を遮り声を荒げた。
その迫力に、ロックハートは口を開けたまま言葉を詰まらせた。
「どういう立場で生徒の勉学の邪魔をしているのだね」
倒れたままの相手に近づき、上から見下ろす。
ロックハートは息をのみ、動けずにいる。
「嫌がる生徒を追い回し、捕まえ、授業を受けさせないという愚行。どう弁明されるおつもりですかな?それとも、二度とそんなことが出来ぬよう、その口を縫い合わせ、目玉をくり抜き、手足を」
「スネイプ教授!」
本当にやりかねない雰囲気に、思わず止めに入った。
「教授が手を下す前に、まず校長に話します。だから……一旦落ち着きましょ?ね?」
セブルスがこんな奴のせいで罪人になってはたまったもんじゃない!
きっと、本当にやるなら犯人がわからないように消すだろうけど。
セブルスに近づきローブを引っ張れば、大きな溜め息が聞こえた。
「仕方あるまい」
そう言って振り返ると、優しい眼差しで私を見る。
「怪我はないかね?」