10.骨抜き
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音のする方を見ていると、突然ドラコが溝から飛び出してきた。
箒と共に投げ出され、地面を転げた後、派手に尻を打ってその場に倒れた。
やはり箒の技術はハリーの方が上のようだ。
やがてハリーが表に出てきて、スニッチを掴もうと右手を伸ばした。
その瞬間、横からやってきたブラッジャーがハリーの腕を直撃した。
ハーマイオニーは思わず私にしがみついてくる。
周囲からも小さな悲鳴が上がるが、ハリーは箒にしがみついて左手を伸ばすと、スニッチを捕まえた。
その拍子に箒から落ち地面に転げ落ちてしまうが、スニッチを掲げているのを見て無事だとわかった。
「行くわよ!」
『ハリー・ポッターがスニッチを掴んだ!グリフィンドールの勝利!』
ハーマイオニーを先頭に、私たちは急いでハリーの元へ向かった。
観客から悲鳴が上がっているのを聞く限り、まだブラッジャーがハリーを襲っているに違いない!
何より、ロックハートを止めないと!
グラウンドに出て走り出した瞬間、ハーマイオニーは杖を出して、ハリーを襲い続けるブラッジャーに向けた。
「フィニート インカンターテム!」
ブラッジャーは火花を散らして爆散した。
流石ハーマイオニーだ。
皆が慌ててハリーに駆け寄る。
「ありがとう」
「大丈夫?」
「ううん。腕の骨が折れたみたい」
隣にしゃがんで心配するハーマイオニーに、ハリーは痛そうに顔を少し歪めて答えた。
「早く医務室に行こう!」
私はハーマイオニーとは反対側のハリーの隣に膝を着くと、わざと声を上げた。
「心配無用!今すぐ私が治してあげよう」
そうこうしている間にも、これは見せ場のチャンスだと思ったのか、ロックハートが私の後ろから駆け寄ってきて言った。
「やめて!ほっといて!」
「ハリーに近づかないで!」
ハリーは何をされるかわかったもんじゃないとロックハートに言う。
私もハリーを守ろうとロックハートの肩を押して制止するが、それを押しのけてきて言うことを聞かない。
「何を言う。2人とも、気が動転してるね?」
「素人が手を出さない方がいい!マダムポンフリーに治療してもらった方がいいに決まってる!」
「落ち着いて。大丈夫ですから」
そう言ってハリーの袖を捲り始める。
流石にみんなの前でロックハートに杖を向けるわけにはいかない……。
ごめん、ハリー。無理かもしれない。
ハーマイオニーなんかハリーの心配はしてるけど、ロックハートを信用しているのか止めることはない。
「ハグリッド!ハリーを抱えて!」
「あ、あぁ!」
ダメ元で強く言うと、ハグリッドは慌てた様子で前に出る。
しかし、ハグリッドが焦ってモタモタしている間に、ロックハートは素早く杖を構えた。
私は思わず止めようと伸ばしていた手を引っ込めた。
「ブラキアム エンメンドー!」
やられた……なんでこいつはこういう時だけ無駄に早いんだよ……。
自分が骨無くされるのが嫌で、思わず逃げちゃったよ。
杖をポイと置き、満足気にハリーの腕を掴んで持ち上げた。
ハリーの腕がぐにゃりと垂れ下がる。
明らかにおかしなそれに、周囲は気持ち悪そうに声を漏らした。
目の前のハーマイオニーも驚きの顔を隠せない。
「あぁ……まぁ時にはこんなこともありますね。あぁ、だが、まぁ……ともあれこれで……」
ハリーの腕をぐにゃりと反対方向にしっかりと曲げてみせると、周囲から更に悲鳴のような声が上がる。
酷い……。
「もう痛くはないわけだ。それに、骨は折れてないわけだしね」
「折れてねえ?!骨がなくなったんだろが!」
誤魔化そうとするロックハートにお怒りのハグリッド。
「動きが良くなったでしょ?」
ロックハートが腕を離すと、ぐにゃんと腕が戻った。
「医務室に連れて行った方がいいよ」
私が呆れて言うと、ハリーは周囲から助けてもらいながら立ち上がり、歩いて行った。