10.骨抜き
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あの日、3人は問題なく材料をくすねられたらしい。
私はセブルスと楽しい一時を楽しんだだけ。
くすねたことに関しては知らない!
今日は競技場でクディッチの試合を観ていた。
ハーマイオニーとロンの間で全体を眺める。
グリフィンドール対スリザリンだ。
試合は散々なものだ。
ルシウスの提供でニンバス2001を手に入れたスリザリン全選手の動きは、今まで以上にかなり早くなり、圧倒的に負かされていた。
あの箒の性能はかなり良いらしい。
元々、スリザリン選手はグリフィンドール選手に比べて劣ってはいるものの、動きが悪い訳では無いのだから、必然的な結果だろう。
『90対30でスリザリンリード!』
リーは贔屓のないようにしっかりと実況している。
「ハグリッド、双眼鏡貸してくれる?」
「あぁ、ええぞ」
私は後ろにいたハグリッドから大きくて重い双眼鏡を借り、遠くにいたハリーの姿を見た。
まだスニッチは見つけられていないようで、試合の状況を見て悔しがっては辺りを見回している。
ハリーがスニッチさえ掴めば、試合には勝利できるのに。
フレッドとジョージはどうかと、そちらの方を覗いていると、ルシウスの姿が見えた。
思わずそちらにピントを合わせる。
ルシウスの横にはセブルスもいる。
箒を提供したから見に来たのか……。
ルシウスは少し笑みを浮かべていて、セブルスも順調な試合運びに一安心といった様子だ。
私はハグリッドに双眼鏡を返し、面白くなく観ていた。
「同じ箒なら勝てんのになぁ」
「当たり前じゃない!大丈夫よ。今にハリーがスニッチを捕まえるわ」
私が何気なく呟いた言葉に、ハーマイオニーが言う。
そりゃそうだろうけど、やっぱり負けてるのは面白くない。
ハリーは飛んできたブラッジャーを避けた。
かと思うと、ブラッジャーは誰も打ち返していないのにハリー目掛けて戻ってきた。
それは近くにいたウッドの箒に当たった。
ウッドはそのまま地面に落ちたが、自力で起き上がり、大きな怪我はなさそうだ。
飛び回るハリーを見ると、執拗にブラッジャーに追われていた。
ドビーが操ってるんだ。
「なんてこった。ブラッジャーにつきまとわれちょる。誰かが細工したにちげぇねぇ!」
双眼鏡で見ていたハグリッドが怒ったように言った。
それを見てロンが杖を構える。
「僕が止めるよ」
「頼むからやめて」
「そうよ!ちゃんとした杖でも危険すぎるわ!ハリーに当たったら…」
自信満々に構えたロンの折れた杖を私が手で押さえて止めると、ハーマイオニーまで強く言うので、ロンは少ししょぼくれてしまった。
私たちは見るだけで何も出来ず、ハリーの無事を祈るしかない。
ブラッジャーはハリーを追い続け、あちこち破壊している。
下手したらこちらに飛んでくるんじゃないかとヒヤヒヤするが、今のところあちこち骨組みを破壊するだけで、観客には飛んできていない。
ハリーは一度ブラッジャーを撒き、ドラコと対峙している。
自分はまだ何もしていないのに、きっと生意気な表情をしているに違いない。
そこでハリーがスニッチを見つけたのか、急にスピードを出して飛び始めた。
ドラコもすかさず後を追う。
またやってきたブラッジャーが、再び破壊を繰り返しながらハリーを追いかけた。
しかし、途中からハリー達が舞台下の溝に入ってしまい、ブラッジャーの破壊音だけが聞こえてきて、なんとなく位置がわかるのみだ。
「ハリー大丈夫かしら?」
「私たちには何もできないよ……」
不安そうなハーマイオニーに、そう返すことしかできない。
あんなに小さく不規則で素早い動きをするブラッジャーに遠くから呪文を当てる自信はない。
私にできることは、この後骨折したハリーの腕の骨を、ロックハートが馬鹿な呪文で無くすのを阻止するくらいだ。