08.蛇の呼び声
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夜、再び手当てを終え、私は食事をしようと大広間へ急いで向かっていた。
セブルスと話してたら意外と時間かかっちゃったな。
『来い。こっちへ来い……』
遠くから微かに声が聞こえた。
低く這いずるような声。
『来るんだ』
シューシューと聞こえる。
これはまさか……バジリスクの声?
誰かを呼んでいる。
どこからだ?
『血だ。血の匂いがする』
私は大広間へ向かうのをやめ、声の聞こえる方へ向かった。
確か、一番目の犠牲者はミセス・ノリスだ。
ハリーにもこの声が聞こえているはず。
そうか、ハリーは今日罰則があると言っていた。
あの騒動ですっかり忘れていた。
『引き裂いてやる。お前を殺してやる』
少しずつ声が近づいている。
『殺す……殺す……殺す……』
こんなにもはっきりとした殺意は初めてだ。
『殺す時が来た』
そこで声は聞こえなくなった。
足早に歩いていると、曲がり角で誰かとぶつかった。
その場に尻餅を着いて相手を見た。
「ハリー!」
同じく尻餅を着いた相手はハリーだった。
後ろにはハーマイオニーとロンもいる。
きっとハリーも声を聞いてきたんだ。
「ユウキ、こんなところで何してるの?」
ハーマイオニーが手を差し出しながら聞いていた。
有難く手を借りて立つ。
「そっちこそ」
「あれ見て」
ハリーは立ち上がるなり、蜘蛛の行列があるのを見つけ、そちらに駆け寄った。
蜘蛛たちは外へと逃げていく。
「変だよ。蜘蛛がこんな風にぞろぞろ」
すぐ近くは床が水浸しになっている。
「僕、蜘蛛嫌いなんだ」
ロンが嫌そうに言う。
そして、水面に反射して映ったものを見て不思議そうに声を上げた。
「なにこれ?」
全員が水面に映る赤い文字を見て、壁を見上げた。
真っ赤な文字で書かれたそれは、おどろおどろしく、不気味だった。
「”秘密の部屋は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけろ”……血で書かれてるわ」
ハーマイオニーが読み上げてそう言った。
これはジニーが書いたもののはずだが、彼女にその記憶はないはずだ。
どのタイミングで日記を取り上げるべきか悩むところだ。
取り上げたところで、取り返しにも来るだろうし。
でも、わざわざジニーを危険に晒しすぎる必要もない。
「そんな」
ハリーが一点を見つめた。
そちらを見ると、ミセス・ノリスがランプの装飾に引っかかっていた。
固まっていて、石になっているのだと理解した。
壮絶な表情をしている。
直前に危険を察知していたのだろうか。
ハーマイオニーは息をのむ。
「ハリー、早く誰かに伝えに行った方がいい」
私が言うも、ハリーはミセス・ノリスに近づくと、手を伸ばして触れようとする。
「フィルチの猫だ。ミセス・ノリスだ……」
見ていると、ザワザワと声が聞こえてきた。
そしてあっという間に私達の周囲に集まってしまった。
丁度食事を終えたところなのかもしれない。
ハリーは少し慌てて、私達の方へ戻ってきた。
「継承者の敵よ、気をつけろ。次はお前たちだ……マグルめ」
ハーマイオニーを見て言うドラコ。
私が睨むと、気まずそうに視線をそらした。
でも、”穢れた血”とは言わなかった。
わざわざマグルと言い換えたところを見ると、少し反省しているのかもしれない。
「何の騒ぎだ?どけ!どけ!通るぞ!」
向こうからフィルチの声が聞こえ、生徒の合間を縫ってやってきた。
「ポッター、お前何を……」
標的になったのはやはりハリーだったが、そこでミセス・ノリスを見つけた。
「ミセス・ノリス……お前……私の猫を殺したな……」
怒りなのか、悲しみなのか、震える唇で言った。
愛猫が死んだと思っているのだ。
「違う。僕じゃ……」
「殺してやる…殺してやる!!」
フィルチは殴りかかりそうな表情でハリーの胸ぐらを掴んだ。
「アーガス!何事じゃ」
アルバスが他の教師達を連れてやってきた。
セブルスもいて、私を見るなり睨んでくる。
ついさっきまで一緒にいたから気まずい……。