04.新学期
Your Name
この小説の夢小説設定名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
記入なしの場合、“アマクラ ユウキ(天倉 優希)”となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
腕を掴まれたまま歩いていく。
階段を上がり、松明に照らされたがらんとした玄関ホールに入った。
大広間からするおいしそうな匂いを無視して、地下へと向かっていく。
あぁ、後で食べれるかな?
「入りたまえ」
セブルスはドアを開け、部屋に入ると手を離した。
そして机に置かれた新聞を手に取るなり、私に差し出した。
「これを見ろ」
呆れたように言うので、私は新聞を受け取り一面の見出しを見た。
”空飛ぶフォード・アングリア、いかぶるマグル”
バッチリ空を飛ぶ車の姿が収められている写真。
セブルスが怒るのも無理はない。
更には暴れ柳もボロボロにされたんだから。
「まったく。お前の考えていたのはこれだな?」
「まぁ……」
乗ってないんだからいいじゃん。
ちゃんと諦めたんだから。
「駅で目を離さなくて正解だったな」
「アルバスとも約束したんですから、別に無理に乗りに行かないですよ」
「お前のことだ。いつ何をしでかすかわかったものではない」
否定できない……。
でも、空飛ぶ車ってちょっと夢があるじゃん?
乗りたいって思うじゃん。
「お前はいつも危険な方へと向かう……何度言っても」
「セブルス……?」
突然少し暗い表情をするセブルスに、私は相手を見つめた。
「お前から未来のことを忘れさせてやりたいな。いつ大怪我をするかわかったものではない」
軽く笑みを浮かべて言うものの、その表情と言葉には辛さが滲み出ていた。
私は心を痛めた。
私の些細で自分勝手な行動で、こんなにもセブルスを心配させて自分が嫌いだ。
今日の暴れ柳だってそうだ。
きっと心配かけたに違いない。
こんなことなら、記憶を消してしまいたいとも思ってしまう。
出来ない願いだけど……。
「いつでも消せるじゃないですか」
ついポロリと言葉がこぼれた。
忘却術を使えば簡単だろうに。
セブルスを見ると、眉間の皺を深くして私を見ていた。
「お前は自分が言ったことを忘れたのかね?」
その言葉に首を傾げる。
なんだろう?
「我輩を救うのだろう?」
少し悲しげにもニヤリと笑みを浮かべて言うセブルスに、私はハッとした。
「覚えてたんですね」
とっくに忘れているかと思った。
真実薬を飲まされた時に言った。
“あなたを救うこと”
覚えていてくれた嬉しさで、思わず笑みがこぼれる。
「未来のことを消したら、何も出来なくなるだろう。あの時言ったことも」
救うのを期待してくれてるのかな?
わからない未来を私に託して…。
「そうですね」
軽く笑顔を向ければ、セブルスは私の頭を乱暴にぐりぐりと撫でた。
「わっ、やめてくださいよ!」
私はやめてくれと言わんばかりに、セブルスに新聞をつき返したところで、扉をノックする音が聞こえた。