03.スマイル
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私はロンから本を返してもらい、小さくお礼を言った。
「魔法使いの面汚しの仕事をしてるというのに、ろくに給料ももらえないのではね」
「何が魔法使いの面汚しかについては我々の意見はだいぶ違うようだが」
「左様ですな。マグルと付き合っているようでは……」
そう言って、本をジニーの鍋に入れた。
あぁ、今あそこにトム・リドルの日記が入った。
きっとあの下になってる黒いやつだ。
でもここで日記を取り上げても、話が進まない。
更には分霊箱は壊せないし、バジリスクだって倒せなくなってしまう。
いい判断とは思えないけれど、今はこのままにしておこう。
ごめんよ、ジニー。
私がそれを見ていると、突然後ろから腕を引かれた。
重い本を落としそうになりながら、私はそのまま外へ出た。
少し離れたところでやっと足が止められ、顔を上げて腕を引いていた人物を確認した。
「セブルス!」
「大声で我輩の名を呼ぶな。はぁ……まったく」
セブルスが店内を見て溜め息を漏らしたのでそちらを見てみると、ウィーズリーおじさんとルシウスがまだ言い合いをしていた。
「早めに来て正解だったな」
そう言われて気づいたが、確かにまだ待ち合わせの時間まで30分はある。
「あんな奴らと行動させた我輩が馬鹿だった。さぁ、帰るぞ」
そう言うと、セブルスは杖をちょんと振って私の抱えていた本を消してしまった。
「あの、ハリー達に別れの挨拶してきちゃダメですか?すぐ戻りますから」
歩き出そうとするセブルスの腕を掴んで止めると、眉間に皺を寄せながらチラリと店内を見てから言った。
「早く行ってこい」
許可をもらい、私は再び店内へと足を踏み入れた。
ハリー、ロン、ハーマイオニーを捕まえ、言い合いしているところから少し離れた。
「私、もう行かなきゃいけないから」
「もう?」
「残念だわ」
「パパがあんなでごめんね」
私はロンに微笑んだ。
確かに公衆の面前で言い合いしちゃう人だけど、いい人だってことはわかってるし。
「Ms.アマクラ」
声をかけられてハッとした。
ルシウスがドラコを連れて話しかけてきたのだ。
どうやら言い合いは終了したらしい。
「マルフォイさん」
「ルシウスでいい」
ニヤリと笑いながらそう言った。
友人の親を名前で呼べと?
外国では名前で呼ぶのって普通のことなの?
いや、それとは別に呼びたいとは思わない。なんか嫌だ。
「は、はぁ……」
曖昧な返事を返すと、ルシウスは私の耳元に顔を近づけた。
突然のことに反応できず、背筋が凍りつく感覚のまま固まっていると、ルシウスが小さな声で言った。
「今度是非、君とゆっくりと話したい。近いうちにまた会おう」
私の手を取り、甲に軽く唇を押し付けると、2人はそそくさと店を出ていった。
鳥肌立ったよ、鳥肌。