26.青い空
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みんなが故郷へ帰る日。
荷物をまとめ、学校とのしばしの別れに寂しさを感じながら荷物を預け、友人達と汽車に乗り込んでいく。
ハリー、ロン、ハーマイオニーももちろん帰る。
その手にはしっかりと大きな荷物が握られている。
しかし、私の手に荷物はない。
帰る家はこの先にはないからだ。
「あれ、ユウキの荷物は?」
「ん?私?私はみんなと一緒の汽車には乗らないんだ」
笑みを浮かべてそう言うと、3人は不思議そうな顔をした。
「まだ体が完全に回復してなくて、学校に残って少し休養することになったの」
「まだ良くなってなかったの?元気だからてっきり…」
ハーマイオニーが心配するように言った。
そんなハーマイオニーに、私はヘラッと笑顔を向けた。
「医務室を抜け出すほど元気だよ。マダム・ポンフリーもスネイプ教授もちょろいちょろい」
「また抜け出して来たのかい?しかもスネイプから」
驚いた様子のロン。
「そう、スネイプ教授から」
セブルスが用があるとかで少し席を外した隙に抜け出したのだ。
マダムに見つかりそうになりながらもなんとか。
「みんな心配しすぎなんだよ。それに、ずっとあんなところに籠ってたってつまらないもん。みんなの見送りだってしたかったし」
3人は見送りをしに来てくれたことが嬉しかったのか、柔らかく笑った。
少しの間会えないんだ。
それなのに見送り無しなんて寂しい。
「「ユウキ!」」
「うわっ」
後ろから呼ばれた声に振り返ると、突然赤髪の3人が飛び付いてきた。
倒れないように踏ん張ろうとしたが、左足の痛みに耐えられず、その場に倒れた。
「いったぁ…フレッド!ジョージ!」
「ごめんよ」
「怪我はないかい?」
2人は心配そうに、丁寧に私を立たせてくれた。
まさか倒れるとは思っていなかったようだ。
「ユウキは一応怪我人なのよ?」
心配して怒るハーマイオニーをなだめながら、私はフレッドとジョージに言った。
「気をつけてよね」
「「悪かったよ」」
「でもユウキはまだ学校に残るんだろ?」
「汽車でも話せない」
「ここでお別れだ」
さっきの会話を聞いていたようだ。
どうやら寂しいらしい。
「休みが終われば、またすぐに会えるよ」
そう言うと、2人は顔を見合わせてニッと笑った。
「そうだ、休み中僕らの家に遊びに来ればいいんだ」
「どうだい?ユウキ。歓迎するよ!」
いきなりの考えに、私は目をぱちくりさせた。
まさかのウィーズリー家への招待。
確かに行ってみたい。
「おい!そろそろ汽車が出るぞ!早く乗れ!」
ハグリッドの声が響いた。
もう周りにはほとんど生徒はおらず、いても皆走って汽車に乗り込んでいく。
「話しの続きはまた今度だな」
「手紙書くから絶対に返せよ」
「「またな!」」
フレッドとジョージは手を振りながら、他の生徒に混ざって汽車へ乗り込んでいった。
「私も手紙を書くわ」
「僕も書くよ」
「僕は…書けても出せるかな…」
ハリーはしょんぼりと眉を下げた。
ダーズリー家だ。ふくろうを飛ばすことを拒むから、残念ながら手紙は出せないだろう。
それにドビーがハリーのところに手紙が届かないようにするし結局無理だ。
「家の人が意地悪なんだよね。大丈夫。別に手紙の交換ができなくても、友達に変わりないよ。休みが明けたらまた会えるし」
ニコッと笑うと、ハリーも笑った。
「ほら、早く乗らないと汽車が出ちゃうよ!」
いつの間にか周りに生徒は1人もいなかった。
3人は急いで汽車に乗り込み、コパーメントの窓から顔を出した。
「手紙、楽しみにしてるから」
汽車が発車した。
ゆっくりと動き出す。
3人は手を振って離れていく。
私も手を振り返した。
汽車の速度が上がっていき、どんどん遠退き、ハリー達が見えなくなり、やがて汽車さえ見えなくなった。
「ユウキ、早く戻った方がええ。体に障る。それに抜け出したんだろ?」
「大丈夫だよ。すぐに戻るから、ハグリッドは先に戻ってて」
「気を付けろよ」
笑顔で言えば、ハグリッドも笑顔で返した。
汽車が見えなくなった場所をしばらく眺めていると、遠くから微かな声が聞こえた。
振り返れば、青い空を飛んでくる灰色なふくろうがいた。ヒスイだ。
「ヒスイ、どうしたの?」
腕を差し出せば、ヒスイはゆっくりと腕にとまった。
『怪我大丈夫?ダンブルドアさんから聞いたよ』
「大丈夫だよ。ありがとう」
頭を撫でると、ヒスイは嬉しそうにした。
『あ、そういえばスネイプさんが探してたよ』
「うわー、やばいな。怒られそう」
私は笑みを浮かべながら言った。
そうだ、私にはセブルスがいるから寂しくない。
アルバスだっているし。
『嬉しそうだね』
「嬉しいよ。だって1人じゃないもん」
意味がわからず、ヒスイは首を傾げた。
『変なユウキさん』
首を傾げるヒスイをかわいいな、と思っていると、ヒスイがくるりと後ろを見た。
『あ、スネイプさんだ!』
そう言うなり、ヒスイは逃げるようにして飛び去った。