25.目を覚ませば
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「元気そうで安心したわい。意識が戻って早々ですまない。話しを聞きに来たのじゃがよいかの?」
「はい」
「ハグリッド。悪いが席を外してもらえるかの?」
ハグリッドは慌ててハリーと話し、何かを渡して出ていった。
「あの、僕は…」
「ハリーも聞きなさい」
アルバス、セブルス、ハリーが私の回りに立った。
アルバスは柔らかい表情で私に笑いかけた。
「あの、先に1ついいですか?」
「クィレルのことじゃな?」
微笑むアルバスを見てしっかりと頷いた。
「火傷はあまり酷くない。しかし、酷く衰弱しておった。今は入院しておる。まだ意識は戻らんが、近いうちに戻るそうじゃ。ヴォルデモートももうおらん」
「そうですか…」
救えた。消えるはずの命を救えたんだ。
安堵の溜め息をつくと、自然と笑みがこぼれた。
「では、話してもらえるかの?ハリーが気を失った後、君は何をした?一体何があったのじゃ?」
綺麗なブルーの瞳で見つめてくるアルバスの目を真剣な目でしっかりと見つめ返して言った。
「クィレルを助けました。生かしたんです」
「どのようにしてじゃ?」
「切り離したんです、ヴォルデモートを。傷も少しばかり治しました」
セブルスとハリーの驚いた顔が私の眼に映った。
しかし、アルバスだけはうんうんと頷いた。
そう、あれはヴォルデモートを切り離すための呪文。
調べに調べた結果、あの方法が成功する確率と安全性が一番だったのだ。
キスは嫌だったけれど…。
あれは私の魔力を注ぐための方法だ。
あぁ、今思い出しても恥ずかしい。
私はそのことを考えるのを止め、アルバスを見た。
「あの人は悪い人じゃないんです。確かに一度は道を踏み外してしまったけど、後悔してたから…その……」
「ユウキ」
2人の視線に語尾が小さくなった。
しかし、アルバスは優しく微笑んだ。
「誇りを持ってよい。ユウキは悪の手から逃れようとする者に手を差し伸べた。彼を、1人の人間を救ったのじゃ。クィレルは一生君のことを忘れないだろう。悪の魂を救った、小さな魔女のことを」
ぽんぽんと私の頭を撫でた。
なんだか褒められてしまった。
やはりアルバスは優しい人だ。
「しかし、校長…」
「セブルス」
口を出そうとしたセブルスをアルバスが制した。
そして半月の眼鏡をずらし、裸眼でセブルスを見つめた。
「助けを求める者に手を差し伸べることは大切なことじゃ。そうじゃな?」
「……」
セブルスは押し黙ってしまった。
セブルスもそうだから、何も言えないのだろう。
「クィレルの意識が戻り次第、全ての話しを聞く。処分はその後じゃ」
「はい…」
クィレルは意識が戻ったらどうなるのだろう。
やはりアズカバンに行くのだろうか。
しかし、それも仕方がないこと。
一度はヴォルデモートに手を貸してしまったのだから…。
この先は、私じゃもう何もできない。
「大丈夫じゃ。心配するでない。おぉ、そうじゃ」
優しく微笑んだアルバスが、何かを思い出したように言った。
「セブルスに聞いたが、先日のことがある前から色々あったそうじゃな?」
私を見つめながら言うアルバスを無視してセブルスを睨んだ。
セブルスは何食わぬ顔で私を見た。
こいつ…。
「セブルスを責めるでないぞ。心配して故のことじゃ」
セブルスが眉間の皺を深くしながらアルバスを見た。
まぁ…心配してくれたことは嬉しいし、いいかな…。
ハリーは目をぱちくりしている。
セブルスが心配するということに驚いているのかもしれない。
「目をつけられてストーカーされていただけですよ」
ニッと笑ってそう言うと、アルバスはにこりと笑った。
「そうかそうか。ユウキはかわいいからのぅ。ストーカーが多いのじゃな」
アルバスがちらりとセブルスを見た。
セブルスは知らん顔だ。
もしかしてセブルスもストーカー?
いや、だとしても恋人だから許されるかな…?
そんなことを考えていると、自然と笑みがこぼれた。
「ユウキよ、今日はパーティーじゃ。しかし、わしから言うてもマダム・ポンフリーの許可が降りなくてのぅ…」
アルバスが私の耳元に顔を近づけてコソッと言った。
「こっそりと来るといいじゃろう。わしが許可する。セブルスにも内緒じゃぞ」
茶目っ気たっぷりにウインクすると、笑いながら医務室を出ていってしまった。
さすがアルバス。
私が聞く前に許可をくれるなんて、子供心がわかってる。
取り残されたセブルスはハリーを軽く睨んだ後、私に言った。
「大人しく寝ていろ」
少し刺のある言い方だったが、表情は優しいものだった。
セブルスはそのまま医務室を出ていった。
「ユウキはパーティーに出れないの?」
「ん?出るよ。こっそりとね」
私はニヤリと笑い、人差し指を鼻に当てて「内緒ね」と念を押した。
その時丁度、マダム・ポンフリーが戻ってきた。