25.目を覚ませば
Your Name
この小説の夢小説設定名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
記入なしの場合、“アマクラ ユウキ(天倉 優希)”となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目が覚めると、薄暗い中に栄える白い天井が映った。
寝起きだからか頭がぼーっとする。
外からの光りで微かに明るい。
静かな空間に小鳥のさえずりが聞こえた。
夜明けだろうか。私は一体…。
何度かまばたきをし、ゆっくりと頭を覚まさせた。
見覚えのある天井、ここは医務室だ。
ふと手に温もりを感じた。
手元を見れば、真っ黒な何かがいた。
私は驚いて目を瞬かせた。
「セブルス…?」
私の手をしっかりと握ったままベッドに突っ伏す人物。
それが誰だか私にはすぐにわかった。
私の愛しい人。
握られていない方の手で、真っ黒な髪を優しく撫でた。
ぐっすりと眠っているのか、反応はない。
ずっとそばにいてくれてたのかな?
きっと心配をかけただろう。また怒られるかな?
私はセブルスの手に自分の手を重ねながら、起こった出来事を思い出した。
そうだ、クィレルはどうなったのだろう。
呪文は成功したのか?ハリーは?ヴォルデモートは?賢者の石は?
「ユウキ…?」
「…セブルス」
いつの間にか手を強く握ってしまっていたらしく、セブルスが目を覚ました。
セブルスはじっと私を見てから安心したように言った。
「ようやく目を覚ましたのか。馬鹿者め」
怒られるのかと思いきや、セブルスは覆い被さるように、私を力強く抱き締めた。
少し苦しい。
でも、それだけ心配してくれていたというのがわかる。
「心配かけてごめんなさい」
「いい。お前が無事ならば、それでいい」
そっとセブルスの背中に手を回した。
しばらくそのまま、セブルスの体温を感じた。
先程まで眠っていたからか、いつもより温かく感じる。
それが心地よくて再び眠ってしまいそうだ。
「あの、私どれくらい眠っていたんですか?」
静かに口を開くと、セブルスは答えた。
「4日程だ。ポッターは昨日目を覚ました」
「ハリーは無事なんですね?」
「静かにしろ。隣のベッドで眠っている」
私を落ち着かせるように、セブルスは私の頭を優しく撫でた。
カーテンで仕切られたその先に、ハリーはいるようだ。
「クィレルはどうなったんですか?生きてますか?無事ですか?」
セブルスは私を離して、そっと頬に手を添えた。
セブルスには悪いが、クィレルが助かっていなければ、私がやったことに意味はない。
「生きてはいる」
気にくわないといった表情で言った。
私はその言葉を聞き、少なからず安堵した。
セブルスはそんな私の額に優しくキスを落とすと、添えていた手を離した。
「まだ夜明けだ。寝ていろ。また後で来る」
「行かないでっ」
上体を少し起こし、立ち去ろうとするセブルスの手を掴んだ。
心の中で不安がぐるぐると渦巻く。
1人になるのが嫌だ。なぜかとても寂しい。
「どうした。怖いのか?」
セブルスは私の肩を押して体をベッドに寝かせ、再び椅子に座った。
そして優しく手を握り返す。
「安心しろ。我輩はここにいる。さぁ、眠りたまえ」
セブルスの安心する温もりを感じながら、私は目を閉じた。
誰かの大きな泣き声で目を覚ました。
あまりに大きな声に私はガバッと起き上がり、隣のカーテンを見つめた。
どうやらハグリッドのようだ。
自分のせいだとわめいている。
う、うるさい…。
眠ってからほんの数秒しか寝ていないかのような感覚がした。
しかし、窓から見える空には、しっかりと太陽が昇っていた。
私は視線をベッド横にある椅子に移した。
そこには求めていた姿はなかった。
私はベッドから降りようと床に足を着いた。左足が痛むが、歩けない訳ではない。
軽く庇いながらカーテンを開けると、ハリーとハグリッドがこちらを見た。
「ハグリッドうるさいよ。マダム・ポンフリーに追い出されても知らないよ?」
「ユウキ!」
欠伸をする私に、ハリーが嬉しそうに呼び掛けた。
「やぁ、ハリー。元気そうで何より」
「よかった。目が覚めたんだね!」
いつもの調子で笑いかけると、ハリーも安心したように笑った。
ハリーももう元気のようだ。
この笑顔を見ると、あの時感じた恐怖が嘘のようだ。
「ユウキもすまねぇ!俺のせいだ!」
「え、謝らないでよ」
ハグリッドの大きな声に驚きながらも、私は苦笑しながら言った。
私の場合は自分で首を突っ込んだんだし。
「アマクラ!」
突然の怒鳴るような声に、私もハリーもハグリッドも驚いた。
声のする方を見る前に、その人物は私の前に立った。
「セ…スネイプ教授…」
思わずセブルスと呼びそうになりつつ、相手を見上げた。
そう、私の前に立ったのは紛れもないセブルスだった。
なんだかとても怒ってる?
今朝の優しい表情とは打って変わって、それは険しいものだった。
恐々と見上げていると肩を掴まれ、そのままグイグイと押され後ずさった。
その先にはベッドがあり、私はそのままベッドにぶつかり座った。
「誰が起き上がっていいと言った。まだ動くな」
「セブルス、そう怒るでない」
柔らかい声が聞こえたかと思うと、セブルスの後ろにはアルバスが微笑み立っていた。