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恐る恐る足を進めるハリーは鏡の前に立った。
私は杖を構えたまま、その場から動かなかった。
「鏡を見て何が見えるかを言え」
必ずハリーは石を手にする。
「どうだ?何が見える?」
クィレルが待ちきれずに聞いた。
「僕がダンブルドアと握手しているのが見える。僕…僕のお陰でグリフィンドールが寮杯を獲得したんだ」
ハリーの指が微かにズボンのポケットの膨らみに触れている。
もう賢者の石を手にしている。
そのポケットに入っているはずだ。
咄嗟の嘘にしては上出来だと思う。
しかし、ヴォルデモートを欺くことはできない。
「こいつは嘘をついている…嘘をついているぞ…」
クィレルから再び声が聞こえた。
ヴォルデモートにはわかっている。
「ポッター、本当のことを言うんだ!今、何が見えたんだ?」
焦ったように叫ぶクィレル。
これ以上彼を失望させてしまえば、今度は何をされるかわからないという恐怖があるのだろう。
「俺様が話す…直に話す…」
「ご主人様、あなた様はまだ十分に力がついていません!」
「このためなら……使う力がある」
いよいよヴォルデモートの登場か。
私は杖を強く握りしめたまま、クィレルがターバンを外すのを見た。
ハリーは動けないのか、石のように硬くなったままそれを見ていた。
ターバンがすべて外され、床にパサリと落ちた。
クィレルはその場でゆっくりと体を後ろ向きにした。
その後頭部には、もう1つのいびつな顔。
それはあまりにおぞましく、私は体を震わせた。
蝋のように白い顔、ギラギラと血走った目、鼻孔は蛇のような裂け目になっていた。
ただの気持ち悪い寄生虫だ。
「ハリー・ポッター…ユウキ・アマクラ…」
自分の名を呼ばれ、いつの間にか少し下がっていた杖をしっかりと構えた。
「このありさまを見ろ。ただの影と霞にすぎない…誰かの体を借りて初めて形になることができる。常に誰かが、喜んで俺様をその心に入り込ませてくれる……この数週間は、ユニコーンの血が俺様を強くしてくれた…忠実なクィレルが、森の中で俺様のために血を飲んでいるところを見ただろう…?」
忠実だって?
嫌がるクィレルに無理矢理やらせたくせによく言うよ。
「命の水さえあれば、俺様は自身の体を創造することができるのだ。さて、ポケットにある石をいただこうか」
ハリーは突然、再び行動を始めた。
一歩後退ると、ヴォルデモートは低く唸った。
「馬鹿な真似はよせ。命を粗末にするな。俺様側につけ…さもないとお前もお前の両親と同じ目に合うぞ。2人とも命乞いをしながら死んでいった…」
「嘘だ!」
ハリーが叫んだ。
私も心の中で叫んだ。
2人は最後まで勇敢に立ち向かった。
リリーはハリーを守って死んだんだ。
そう、あのヴォルデモートに勇敢に立ち向かったんだ!
「胸を打たれるねぇ…俺様はいつも勇気を称える。そうだ、小僧、お前の両親は勇敢だった…俺様はまず父親を殺した。勇敢に戦ったがね…しかし、お前の母親は死ぬ必要はなかった…母親はお前を守ろうとしたんだ。母親の死を無駄にしたくなかったら、さあ、石を寄越せ」
「やるもんか!」
強い意志でハリーは叫び、炎の燃えさかる扉、もとい私の方へ向って駆け出した。
「捕まえろ!」
ヴォルデモートの声と共に、私はクィレルを狙った。
クィレルはハリーを捕まえようと手を伸ばした。
「ハリー、そのまま走れ!インペディメンタ!」
放った妨害の呪文はクィレルに当たり、後ろへ吹っ飛んだ。
しかし、すぐに起き上がると杖を取り出した。
「うわっ」
後ろでハリーの声が聞こえ、振り向いてしまった。
足がもつれたのか、その場に転んでいた。
「エクスペリアームス!」
ハッとして身を守ろうとしたが、クィレルが放った呪文は私に直撃した。
強い衝撃と共にあっけなく飛ばされ、壁に叩きつけられた…はずだった。
しかし、壁に叩きつけられた痛みは軽く、床に落ちた時に打った足の痛みの方が遥かに強く感じた。
呪文が当たった時も、衝撃はあったが痛くはなかった。
一瞬白っぽい光に包まれたような…。
光が見え腕を見てみると、セブルスからもらったブレスレットが光を放っていた。
しかし、次の瞬間ブレスレッドの石は色がくすんでしまった。
元の色ではなかった。
セブルスが守ってくれたんだ。
「ユウキ!」
「ハリー、早く逃げろ!」
まだいたのか、あのバカ!
私は落ちている杖に向かって這うようにして急いだ。
そこまで距離はない。
クィレルが呪文を放ったが、ギリギリのところで外れ、私は杖を手に取った。