22.二人
Your Name
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セブルスはすぐさま立ち上がり、杖を振って紅茶を片付けた。
行動が素早い…。
「誰だね」
扉の向こうにいる相手に呼び掛けた。
「グリフィンドールのグレンジャーです」
私は驚いて扉の方を向き、まだ姿の見えないハーマイオニーを見た。
どうしてハーマイオニーがセブルスのところに?
「大人しく座っていたまえ」
セブルスは小さな声でそう告げると、「入れ」と扉に向かって言った。
「失礼します」
「なんの用だね」
不機嫌そうに冷たく言うセブルス。
ハーマイオニーは私をチラリと見てからセブルスに歩みよりながら言った。
「実はどうしてもわからないところがあって…」
ハーマイオニーがセブルスに質問だなんて…わからないことがあっても、ハーマイオニーなら自分で調べちゃうはずなのに。
パラパラと持参した教科書を捲り、いくつかの質問を投げ掛ける。
セブルスは嫌みを言いながらもわかりやすく説明した。
「やっとわかりました。ありがとうございました」
セブルスはハーマイオニーから目を背け、私を見た。
「Ms.アマクラ。今日の罰則は終わりだ。試験で悪い点数を取って罰則のせいにされてはかなわん。早く寮に戻って勉強をしたまえ」
私は目をぱちくりさせながらセブルスを見つめた。
「はい」
内心ではしょんぼりとしていたものの、ハーマイオニーに悟られないように、いたって普通の顔をした。
「失礼しました」
私とハーマイオニーは部屋を後にした。
寂しいな。もう少し一緒にいたかったのに…。
「罰則なんてあったの?」
「あ、うん。ちょっとね」
「そう。あのね、話があるの」
罰則の理由を聞かれなかったことにほっとしながら、首を傾げた。
「何?大事な話?」
「えぇ、誰にも聞かれたくないの」
「じゃあ私の部屋でいい?」
「いいわ」
私とハーマイオニーは寮へと向かった。
ハーマイオニーの真剣な顔からして、相当大事なんだろう。
「もしかして、私を呼ぶために質問に来たの?」
「そうよ。あそこへ向かうユウキを見かけた人がいたの。質問なんて嘘よ。とっくに理解してるわ」
わざわざ嘘の質問に来てまでする大事な話ってなんだろう?
そんな疑問を持ちながら部屋に着いた。
魔法で鍵をかけ、ハーマイオニーはベッドに、私は椅子に座った。
「話って?」
「本当は言おうかとっても悩んだの。だけどユウキは親友だから、私は信じたいと思って…」
「うん。それで内容は?」
少し不安そうなハーマイオニー。
私は何を話し出すかまったくわからず、ハーマイオニーの言葉を待った。
「私とハリーとロンで聞いてしまったの。昨日の朝の、あなたとスネイプの会話を」
ビクリと心臓が跳ね、冷や汗がじわりと滲む。
すべて話したのを、セブルスが告白したのを聞いたの?
「本当に悪かったと思うわ。でも、ハリー達が怪しいって言って…いえ、私もついていったんだから同じだわ」
「何を聞いたの…?」
不安で胸が膨らむ。あんな内容を聞かれたなんて。
「あなたがスネイプにすべて話しているところよ。森のことから仲間がどうとか言ってるとこまで」
「そのあとは何も聞いてないの?」
「えぇ、スネイプが『戻れ』って言うのが聞こえて、急いで逃げたの」
「そう…」
森のことは報告しただけだから問題はない。
でもその後、ハリー達が疑っていることをすべて話してしまった。
兎に角、告白は聞かれていないようでよかった。