22.二人
Your Name
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次の日。
夕食を終えた私は一度寮へ戻り、部屋で物思いにふけっていた。
セブルスが私の恋人。
今でも信じられない。
初めての恋人というわけではないが、セブルスのところへ行く前からドキドキしていた。
ほどほどの時間になり、私はセブルスの私室へ向かった。
ハリー達には会わなかったので、何事もなく目的地に着いた。
扉を叩くとすぐに開き、セブルスが中に招き入れた。
「遅かったな」
「遅かったですか?あまり早すぎると迷惑かなって思って」
見上げると、セブルスは優しく笑みを浮かべた。
「そんなことは気にするでない」
促されてソファーに座るとセブルスは紅茶を出し、私の隣に腰をおろした。
私はそれだけで酷くドキドキしてしまう。
だって今までとは違うセブルスなんだもの。
私は落ち着こうと紅茶を一口飲んだ。
あぁ、おいしい。
「なぜ黙っている。いつもはよくしゃべるだろう」
顔を覗かれ、私は頬を赤らめた。
「なんだか緊張しちゃって」
えへへと笑うと、セブルスは私の頭を撫でた。
この些細な触れ合いだけで、私は嬉しかった。
「こんなに人を愛しく思ったのは何年…いや、何十年ぶりだろうか…」
私はふとセブルスを見た。
その何十年前に、好きだった人がいた。
それはリリーだろうか?
“愛しい”という嬉しい言葉よりも、そちらに思考が向いてしまう。
「すまない。気にするな」
セブルスはそう言って紅茶を飲んだ。
私はただそんな光景を眺めていた。
すると、それに気づいたのか、セブルスは私を見て目を細めて口角を上げた。
「そんなに見つめられては穴が開きますぞ」
「べ、別に見つめてません!」
顔が火照るのがわかり、私は体ごとふいっとそっぽを向いた。
恋人として、どう接すればいいのかがわからない。
ひとつひとつの行動だけで恥ずかしくて…。
「ユウキ、こちらを向いてくれ」
後ろから手が伸びてきて、私の髪をさらりと触る。
「伸びたな…」
髪をいじりながら私にそう言った。
こちらの世界に来てからほったらかしだ。
肩についていなかった髪は、今やつくまでに伸びていた。
「そういうセブルスも伸びましたよね」
体の向きを戻し、セブルスを見た。
元々肩の辺りまで伸びていた髪はすでに肩についており、私よりも少し長い。
私はその髪を触ろうと手を伸ばした。
そっと触れると、見た目よりもさらさらしていた。
「意外とさらさら…」
「そうか?ユウキのは柔らかくいい香りがする」
セブルスはグイッと私を抱き寄せた。
私は突然のことに反応できず、意図も簡単に腕の中におさまってしまった。
恥ずかしくて少し暴れたが、一向に離す気配はない。
仕方なく私はそのままじっとして、セブルスの温もりを感じていた。
「我輩はどうかしている。こんな少女に手を出すなど…」
私の顔を見ながら、セブルスがぽつりと呟いた。
「なら、私もどうかしてますね」
私だって、こんなに年が離れた人を好きになってるんだもん。
クスクスと笑うと、セブルスもフッと笑った。
「ユウキ…」
「なんですか?」
名前を呼ばれたので返事をすると、セブルスが私の頬に手を添えた。
「好きだ」
いつもとは違う、少し色っぽいセブルスの顔がゆっくりと近づいてくる。
も、ももももしかしてキス?!
目つむった方がいいの?
てか私はどうすればいいの!?
過去に付き合ったことはあったが、手を繋ぐまでの健全な関係で終わっていた私には、どうすればいいかわからない。
テンパり、あれこれ考えてるうちに、セブルスの唇が私の唇にそっと触れた。
それはとても優しい触れるだけのキス。
セブルスの唇は少しかさついていた。
「すまない」
すぐに離されたセブルスの口から出た一声はそれだった。
なぜ謝るのか、私にはわからなかった。
心臓が破裂しそうなほど激しく波打っている。
私は恥ずかしくて、顔を隠すためにセブルスの胸に顔を埋めて言った。
「なんで、謝るんですか?」
嫌じゃなかった。嬉しかった。
なのになぜ謝るの?
「嫌ではなかったか?」
「嬉しかったですけど…」
蚊の鳴くような声でそう言うと、セブルスは私をしっかりと抱き締めた。
私は逃げたくて仕方がなかった。恥ずかしい。
「嬉しいことを言ってくれますな」
嬉しそうに笑うセブルス。なんだか私も嬉しかった。
「ファーストキスがセブルスでよかった…」
そう呟くと、セブルスの動きが止まった。
まだ赤いであろう顔でセブルスを見上げた。
「18ではなかったのか?」
セブルスが独り言のようにぽつりと言った。
「18でファーストキスじゃ悪いですか?」
「いや、そんなことはない」
セブルスは笑みを浮かべて私の頭を撫でながら言った。
「本来は18とは言え、罪悪感ある見た目だ…」
「11歳に手を出すとか、なかなかの変態ですよね」
「変態で結構。本当ならば、本来の姿を見たいがな」
「卒業する頃には見れますよ」
「まだまだ先だな」
笑い合い幸せに浸っていたが、扉を叩く音で現実に引き戻された。