21.涙の幸せ
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セブルスはリリーが好きなはず。
私はいつか元の世界へ戻る。
教師と生徒。
離れすぎている年。
私は今、11歳の子供。
考えれば考えるほど、悪いことばかり浮かんでくる。
私は一体どうしたらいいの?
わからないよ、セブルス…。
「お前は我輩が嫌いか?」
「嫌いじゃない…けど、わからないんです」
「ユウキ…」
セブルスは椅子から立ち上がると、一歩ずつゆっくりと近づいてきた。
2メートルなんて距離はあっという間だった。
セブルスは優しく私を抱きしめた。
嫌なのに、抱きしめられたくなんかないのに、突き放すことができなかった。
「我輩の気持ちに答えてはくれぬのか?」
「…わからないんです」
「何がわからないのだ?言ってみろ」
優しい声色で問いかけるセブルスに、なんだかくすぐったい気持ちを感じながら、私はポツリポツリと言った。
「リリーを……愛しているんじゃないんですか?」
「!?……確かに愛してはいる。しかし、恋愛ではない。憧れのようなものだ。いや、昔は好きであったが……」
「私は11歳の子供なんですよ?それに年だって…」
「18だっただろう。お前を11の子供だと思ったことはない。年齢なども関係ない。離れているからなんだというのだ」
「教師と生徒なのにいいんですか?」
「そんなもの、ただの薄い壁でしかない。ユウキが受け入れてくれるのならば、壊してやる」
一つ一つ丁寧に答えてくれるセブルス。
私はゆっくりと顔を上げた。
いつもと違う、初めて見るセブルス。
セブルスは柔らかい表情で、愛しそうに私の頬を撫でた。
私はその手をおろさせた。
最後…言わないと…。
「私が…私がいつか消えるとしても……愛してくれますか?」
「何を言っているのだ」
セブルスは強く私を抱きしめた。
まるでどこにも行かないように、しっかりと捕まえるかのように。
「いつまでも、ユウキを愛そう」
私は嬉しくて涙を流しながら、セブルスの背中に手を回した。
「セブ、セブルス…ありがと…」
「それは良い返事と受け取ってもよいのか?」
セブルスの胸の中で何度も頷いた。
するとセブルスは、私が泣き止むまで優しく頭を撫でてくれた。
「ごめんなさい。ずっと泣いちゃって」
「構わない。やっと手に入れたのだ。離したくない」
抱きしめていた力が緩んだので、体を少し離して顔を上げると、セブルスは私の額にキスを落とした。
私は顔を真っ赤にして、再びセブルスの胸に顔を埋めた。
外国の人って積極的だから恥ずかしいよ。
「聞きたいことがある。クィレルのことだ。話してもらおうか?」
私の体がビクリと跳ねた。
熱を持っていた顔は一気に血の気が引いた。
今の私達って、信じられないことだけど恋人同士だよね?
すごく嫌な予感。