20.再び禁じられた森へ
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「ユニコーンを殺すなんて非常きわまりないことなんです。これ以上失うものは何もない、しかも殺すことで自分の命の利益になる者だけが、そのような罪を犯す。ユニコーンの血は、たとえ死の淵にいる時にだって命を長らえさせてくれる。でも恐ろしい代償を払わなければならない。自らの命を救うために、純粋で無防備な生物を殺害するのだから、得られる命は完全な命ではない。その血が唇に触れた瞬間じゃら、そのものは呪われた命を生きる、生きながらの死の命なのです」
正直、ユニコーンの血がどういうことをもたらすのかは、私も知らない。
本にも明確には書かれていなかった。
恐ろしい代償、呪いというものが何かわからない。
それが飲んでいるクィレル自身に関わるのか、ヴォルデモートに関わるのか。
呪いのは何なんだろうか。
殺すことによる罪悪感なんて精神的なものとも思えない。
強いて言うなら、死の淵で永遠に苦しみ、生き続けることとでも言うのだろうか…。
それとももっと違う何か…。
「一体誰がそんなに必死に?永遠に呪われるんだったら、死んだほうがましだと思うけど。違いますか?」
「その通り。しかし、他の何かを飲むまでの間だけ生きながらえれば良いとしたら……完全な力と強さを取り戻してくれるなにか。決して死ぬことがなくなる何か。ポッター君、今この瞬間に、学校に何が隠されているか、知っていますか?」
木々の間から差す月明かりが、フィレンツェの髪を輝かせる。
「賢者の石…そうか、命の水だ!だけど、一体誰が…」
「力を取り戻すために長い間待っていたのが誰か、思い浮かびませんか?命にしがみついて、チャンスを伺っていてきた存在のことを?」
「それじゃ…僕が、今見たのはヴォル…」
「ハリー、ユウキ、あなたたち大丈夫?」
やっと行き着いた答えを遮り聞こえてきたのは、ハーマイオニーの心配そうな声だった。
その後から、息を切らしたハグリットが必死に追いかけてきていた。
「僕は大丈夫だよ」
「私も。ハグリット、ユニコーンが向こうで死んでる。ここから真っ直ぐ行った、少し開けたとこ」
ハグリットは息を切らせたまま、手を上げると急いで私が知らせた方へと向かっていった。
「ここで別れましょう。君たちはもう安全だ」
フィレンツェが少し身をかがめ、私達は背から降りた。
先程のことが嘘かのように静かだ。
「幸運を祈りますよ、ハリー・ポッター。ケンタウルスでさえも惑星の読みを間違えたことがある。今回もそうなりますように」
そうハリーに向けて言うと、今度は私を見つめた。
「ユウキ・アマクラ…星の申し子よ。良き未来が訪れることを願っています」
フィレンツェはサッと背を向けると、森の奥へとゆっくり走り去った。
星の申し子って?
でもあの言い方からして、私のことは知っているということか…。
震えるハリーと共に、皆で寮へと戻った。