20.再び禁じられた森へ
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あっという間に土曜日がきた。
ノーバートと別れの挨拶をしたけれど、あの子はまったくわかってなかったから悲しい。
もう会えないのに。
夜中に談話室へおりると、ハリーとハーマイオニーが丁度透明マントをかぶろうとしているところだった。
「待って」
呼び止めると、2人はマントをかぶる手を止めた。
「気をつけて。うっかりしてやらかさないようにね。透明マントを絶対に手から離さないで」
「わかってるわ」
「大丈夫だよ」
私が忠告をすると、2人は笑顔で言い、透明マントをすっぽりとかぶって行ってしまった。
大丈夫じゃないからわざわざ忠告したんだけどな…塔のてっぺんに透明マントを忘れてくるんだから。
私の忠告は虚しく、ハリーたちはフィルチに見つかってしまった。
やはり透明マントを忘れてきたらしい。
しかも、ドラコがハリーを捕まえようとしていると聞いたネビルが注意しに行ったところ、見つかってしまったそうだ。
ドラコも見つかったらしいが…。
そして、一夜にしてグリフィンドールは150点(1人50点)を失い、最下位になってしまった。
噂はすぐに広まり、人気者であったハリーはたちまち嫌われ者となってしまった。
グリフィンドールだけではなく、レイブンクローやハッフルパフさえも敵に回った。
スリザリンにだけは人気者だったが。
あれから誰もハリー、ハーマイオニー、ネビルに話しかける者はいなかった。
私とロン以外だけどね。
ハリーとハーマイオニーは試験勉強に没頭した(ハーマイオニーは今まで以上に)。
そしてあっという間に試験が一週間後に迫った。
さすがの私も試験勉強を始めた。
その日の午後、偶然一緒になったハリーと図書室から帰る途中、とある教室から誰かの声が聞こえてきた。クィレルの声だ。
「ダメです…ダメ…もうどうぞお許しを…」
私とハリーは顔を見合わせた後、もっとよく聞こうと近づいた。
ヴォルデモートと話しているんだ。
「わかりました…わかりましたよ…」
次の瞬間、クィレルが曲がったターバンを直しながら、教室から急ぎ足で出てきた。蒼白な顔をして、今にも泣き出しそうだ。
クィレルは私に気づくとビクッと体を震わせ、足早に去っていった。
その怯えた姿があまりにも哀れで、私はやはりクィレルを救いたいと思った。
クィレルが見えなくなるまで、その後ろ姿をじっと見つめた。
ハリーは教室を覗き込んだ。
「誰もいないよ。でも反対側のドアが開いてる」
「うん…」
教室に誰も居るはずがない。
後頭部にいるヴォルデモートと話していたんだから。
ドアが開いているのはたまたまだ。
「きっとスネイプだよ。ロンたちに知らせなきゃ」
「ごめん。私ちょっとやることがあるから」
私はハリーと別れ、寮へと向かった。
これでますますセブルスがやったと思うはずだ。
私がその話に入ったとしても庇いたくなるだけだ。
これ以上避けられちゃ困るからね。
翌朝、ハリー、ハーマイオニー、ネビルに手紙が届いた。
処罰が今夜11時に行われるらしい。
きっとドラコにも届いているだろう。
できれば私も同行したいんだけどな。
変身術の授業後、私はみんなが教室からいなくなるのを待った。
最後の一人がいなくなったのを確認してから、マクゴナガル教授に話しかけた。
「マクゴナガル教授、少しお話があります」
「なんですか?」
「今夜ハリーたちの処罰があると思うのですが、私も行かせてはくれませんか?」
マクゴナガルは驚いた表情をして、動かしていた手を止めて私を見た。
「ハリー達が抜け出すのを知っていて止めませんでした」
「まぁ、なんということですか!」
今度は少し怒ったような表情に変わった。
しかし、どうしようか悩んでいるようだ。
「…あなたは抜け出したわけではありません。処罰は不要です」
「同犯でしょう?抜け出したのと同じです」
どうにかして処罰に行きたい私だったが、とんでもない言葉を返されてしまった。
「ならば50点減点しますが、いいのですか?」
「ご、50点?あー、ならいいです」
処罰を受けるためだけに、わざわざ50点引かれるのは痛い。
頼むのはこの人じゃダメだ。
私は踵を返した。
「何を考えているかは知りませんが…」
扉にかけようとした手を止め、マクゴナガル教授を見た。
「悪いことは言いません。いい加減首を突っ込むのはおやめなさい。あなたは校長の孫なのですよ。何かあったらどうするつもりですか?」
心配してくれているのがとても伝わってきた。
口では「校長の孫」と言っているけど、実際は1人の大切な自分の生徒として、本当に心配してくれているんだ。
ん?校長の孫?あ!いいこと思い付いた!
「残念ですが、私はこの世界に来た時から、すでに首を突っ込んでしまっているんです。今更手遅れです。でも、心配してくださってありがとうございます」
私は悪戯っぽく笑い、何か言われる前に急いで教室を出た。
そして校長室へと向かった。
アルバスに頼むのが一番手っ取り早いもん。