13.真夜中の犬
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出てきたところは妖精の魔法の教室の近くだった。
そこはトロフィー室からだいぶ離れていることがわかった。
「フィルチを巻いたと思うよ」
ハリーが息を弾ませながら言った。
疲れた体にはさすがにきつかった。
私は冷たい壁に寄りかかり、その場に座った。
「だから、そう、言ったじゃない」
ハーマイオニーは胸を押さえてあえぎあえぎ言った。
ハーマイオニーはこうなることを薄々気づいてたんだね。さすがだよ。
「グリフィンドール塔に戻らなくちゃ、できるだけ早く」
ロンがそう言った後、微かに物音がした。
私はビクッと体を震わせた。
「何かいる」
私は教室の扉を見つめながら言った。
「え?どこに?」
ロンが私に尋ねると、それに答えるかのように取っ手がガチャガチャと鳴り、教室から何かが飛び出してきた。
ピーブズだ。
ピーブズは私達を見ると歓声を上げた。
「静かにして、ピーブズ」
私が言うと、ピーブズは楽しそうに言った。
「真夜中にフラフラしてるのかい?1年生ちゃん。スリザリンのスパイの問題児ちゃんもいるじゃないか。悪い子、悪い子、捕まるぞ」
うっ、もうピーブズにもスリザリンのスパイとか問題児ってのが伝わってるのね…。
ハリーがピーブズにお願いしている。
無駄だ。こいつはそんなこと聞きやしない。
「退いてくれよ」
ロンが怒鳴ってピーブズを払い退けようとした。
これが大間違いだった。
「生徒がベッドから抜け出した!妖精の魔法教室の廊下にいるぞ!」
ピーブズは大声で叫んだ。
私達はピーブズの下をすり抜けて逃げ出した。
廊下の突き当たりで扉にぶち当たった。鍵がかかっている。ここが例の扉か!
「退いて!」
足音が近づきみんなが嘆く中、私はみんなを扉の前から退けさせ、杖を取り鍵に向け唱えた。
「アロホモラ」
カチッと鍵が開き、扉がバッと開いた。
私達は折り重なって雪崩れ込み、急いで扉を閉めた。
私以外のみんなは扉に耳をピッタリつけて、足音に耳をすました。
いや、ネビルだけは私と同じものを見ている。
あぁ、まずい。予想以上に大きい。
かわいいけれどこれはまずい。
そこには床から天井までの空間全部が埋まるほど大きな、頭が3つある犬がいた。
確か、名前はフラッフィーだ。足元には扉がある。
『誰?』
『何者?』
『侵入者?』
3つの頭がそれぞれに言った。
どうやら突然のことで戸惑っているようだ。
6つの血走った目がギョロリと私を見た。
「フラッフィー、私達は迷い込んだだけだよ」
『なんで名前知ってるの?』
『ここは通さない』
『守らねば』
「すぐに出ていくから大人しくして」
『そう言われた』
私が語りかけるが、フラッフィーはみるみるうちに牙をむき出しにした。
ハリーたちもやっとフラッフィーに気づいた。
『殺そう!』
「逃げろ!」
私の声とフラッフィーの唸り声が重なって響いた。
更にみんなの叫び声も重る。
ハリーは急いで扉を開け、倒れ込むようにして部屋から出た。
急いで閉めると、私達は飛ぶように来た道を走った。
やっと7階の太った婦人の肖像画までたどり着き、何度も合言葉を言い談話室へ入った。
私懲りないな。
さっきまでセブルスに何時間も恐怖の説教されたのに、また怒られるようなことしてさ。
まぁ、ばれなきゃ平気だよね。
「あんな怪物を学校の中に閉じ込めておくなんて、連中は一体何を考えているんだろう」
ロンが口を開いた。
やはりこいつは犬に気を取られたか。
普通そうだけど。
「あなたたち、どこに目をつけてるの?」
ハーマイオニーが突っかかるように言った。
「あの犬が何の上に立っていたか、見なかったの?」
「床の上じゃない?僕、足なんか見てなかった。頭を3つ見るだけで精一杯だったよ」
ハリーがそう言うと、ロンもうんうんと頷いた。
「扉の上だよ」
私はハーマイオニーの求める答えを言った。
ハーマイオニーは少し満足そうに言った。
「そうよ、ユウキの言う通り。何かを守ってるのに違いないわ」
ハーマイオニーは私を見た後、ハリーとロンを睨み付けた。
「あなた達、さぞかしご満足でしょうよ。もしかしたらみんな殺されてたかもしれないのに。もっと悪いことに退学になったかもしれないのよ。では皆さん、おさしつかえなければ休ませていただくわ」
ロンはポカンと口を開けてハーマイオニーを見送った。
ハーマイオニー、君は殺されるより退学になる方が嫌なんだね。
さすが勤勉少女。
「私も休むよ。おやすみ」
私は部屋に戻り、濃く長い一日を終えるために眠りについた。