13.真夜中の犬
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セブルスの私室に着くなり、それはもう酷い目に合た。
説教なんてはいはい言って大人しくしてればいいや、という考えは通用せず、今までにないほど恐ろしく、迫力ある説教を数時間受けた。
よ、よく喉潰れないね…てかよく喋る…。
と余計なことを考えれば、「今違うことを考えているな?」と一瞬でバレた。
でも元はといえばセブルスの発言のせいなんだからね!
それに怒られても心配されてるって考えればあんまり恐くないもん!
「もうお前に何を言ってもダメなようだ…」
あれ?諦めた?長すぎて途中からちょっと楽しんでたんだけどな。
怒ってる声とか、あきれてる声とか、心配してるっぽい声とかね。
「もういい。Ms.アマクラも休みたまえ。疲れているであろう」
え、セブルスが優しい。
もしかしてまだ疲れてがとれてないこと気づいてた?
「なんだね。まだ怒られ足りぬのか?ならば…」
「いえ、結構です!もう十分です!」
説教を諦めたならそんなに楽しそうに言うな!
「じゃあ私は寮に戻りますね」
「待て」
「なんですか?」
扉へ向かおうとすると、セブルスが私を呼び止めた。
「消灯時間を過ぎている。校長に言われているからな、送ってやろう」
時計を見たセブルスが椅子から立ち上がった。
まさか夜のデート?
「なぜそんなにも嬉しそうなのだね?」
「嬉しそうに見えますか?」
やばいやばい。つい顔に出ちゃったみたい。でもセブルスと夜のデート(違うけど)だと思うと嬉しくて嬉しくて。
しかし、夜のホグワーツはデートとか呑気に言っていられる状況ではなかった。
「っ!」
「引っ付くな。離れろ」
「お化け屋敷とか苦手なんですよ…」
夜のホグワーツは暗い。真っ暗である。
そして時々響く物音。
お化け屋敷が苦手な私には少なからず怖いわけで、とてもデートどころではなかった。
だって、ここには本物のゴーストがいるわけだし…びっくり系って苦手なんだよね。
セブルスが杖から出す光だけを頼りに歩く。
私は恐怖でセブルスのローブをぎゅっと掴んで歩いていた。
「いい加減にしたまえ」
小さな物音にでさえ反応をしてしまう。
その度セブルスが文句を言う。
「そんなこと言わないでくださいよぉ…」
「おや?あそこに…」
「セブルス!」
私はぎゅっとセブルスに抱きついた。
思わずセブルスと呼んでしまったが、そんなこと気にしていられない。
「…嘘だ」
「馬鹿!」
キッとセブルスを睨むと、セブルスは口元に笑みを浮かべていた。
「教師に向かって呼び捨てとはなんだね。それに暴言。減点されたいのかね?」
こいつ!脅かしておいて減点だなんて!
「教授が脅かすのが悪いんです……ごめんなさい」
減点されてはまずいと思い一応謝っておいた。
セブルス、なんだか楽しそう…。
もしかして遊ばれてる?
そんなことがありながら、私がやっと怖さに慣れてきた頃、グリフィンドール寮の近くまで来ていた。
すると肖像画の近くでもぞりと動く影に気がついた。
私はぎゅっとセブルスのローブを握り、少しくっついた。
「いい加減離れたらどうだね?」
どうやらセブルスは気づいていないようだ。
「……あの、もうすぐそこなのでここまでで大丈夫です」
私はセブルスから離れて言った。本当はもっとくっついていたかったけど仕方ない。
だってあれ怪しいもん。色んな意味で。
「大丈夫なのかね?」
「はい。教授も疲れてるでしょう?早く戻って休んでください」
「あぁ、ではそうしよう」
「今日は色々とありがとうございました」
笑顔を向けると、セブルスはムスッとした表情になった。
何か悪いこと言ったかな?
セブルスは「早く戻れ」と言い残すと、ローブをひるがえして去っていった。
私はセブルスが見えなくなるのを確認してから、動く影へと目を移した。