01.夢ならば
Your Name
この小説の夢小説設定名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
記入なしの場合、“アマクラ ユウキ(天倉 優希)”となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
家に着いた私はシャワーを浴びて汗を流し、リビングでご飯を食べて自分の部屋に戻った。
スマホを確認するとメールが1通。
もちろんマリからだ。
【明日の午後1時に駅前で待ってるからね!
ハリポタ2冊よろしく!
その後も遊ぶからね(´∀`*)】
私は短く【了解(´ω`)ゞ】と返信した。
時計はまだ21時を指している。
ハリポタ2冊となると朝方までかかりそうだ。
あ、そういえば読みかけのがあと少しなんだ。
そう思った私は通学鞄から本を取り出して椅子に座り、読書に耽った。
「ふぅ…楽しかった」
読んでいた本をパタンと閉じ時計を見た。
「ですよね…」
今の時刻は午前0時を回ったところだった。
なぜこんな時間になってしまったかというと、読みかけの本が読み終わった私は、つい次の巻に手を伸ばしてしまったのだ。
そして読み終わるとこんな時間。
「ふぁ~…早くハリポタ読んじゃお」
私は1冊目の賢者の石に手を伸ばした。
何度読んでもドキドキワクワクしてしまう魔法の本。
最初に読んだのは小学生の時だった。
その時はそんなに興味なかったけど。
私は楽しみながら着々と読み進めていった。
第6章を読み終わり、次の章へと進んだ。セブルス初登場の章だ!
ページを捲る手が自然と早くなり、とうとうセブルスが出てきた。
「ハリーいいなぁ、セブルスと目が合うなんて…」
つい頬が緩み、ニヤニヤと自分でもわかるほど気持ち悪い顔をしてしまう。
「あぁっ、セブルスに会いたい。ハリポタの世界に行きたいなぁ。セブルスを救いたい」
ついセブルスの最後のシーンを思い出してそう呟いて本に突っ伏した。すると急激な眠気に襲われた。
あぁ…まだ全然…読んでない……。
そう虚ろに頭で呟きながらも瞼が重くなり、自然と下りてくる。耐えきれずそのまま目を瞑る。
『行く?この世界』
え…?
男の声が聞こえたので急いで目を開ける。すると突然ぐるんっと世界が回った。
いや、自分が回ったのかもしれない。わからない。
ぐるんっぐるんっと数回か回った後、ふわっと身体が浮いた。
かと思うと地面に叩きつけられた。
「いったぁ…」
身体を起こして、叩きつけられた左腕を擦った。
ハッと気づいて辺りを見回す。
「ここ、どこ…?」
辺りは真っ暗で明かりがなく、空から差す微かな月明かりだけが唯一の頼りだった。
森だからだろうか、少し肌寒い。
しばらくジッとして目を凝らしていると少しずつ暗さに慣れてきたので、改めて辺りを見回してみた。
辺りは木、木、木…地面には土と草。それだけである。
自然の香りが心地好い。
「じゃなくて、ここどこ?なんで森に居るの?見覚えないし…私部屋に居たよね?あれ?夢?」
現状を把握しようとぶつぶつと呟く。
頬をつねるが痛い。
強くつねりすぎた。
「落ち着け、これは夢だ。と、取り敢えず人を探そう」
立ち上がり、取り敢えず前に進んでみる。
少し歩いたところで異変に気づいた。
歩く間隔やスピード、目線の高さ、距離間隔などがおかしいのだ。
「さっきぐるぐる回ったからかな?それとも夢だから?」
立ち止まって、再びぶつぶつ考える。
しかし、やはりわからない。やはり夢なのだろう。
「あーぁ、どうせならセブルスが出てきてほしかったなぁ」
「誰だ!」
「え?」
背後から男の声が聞こえて慌てて振り返ると、懐中電灯をこちらに向けているのか、強い光が目に染みた。
ていうかこの人今英語で話さなかった?
英語とか一番苦手で赤点ギリギリなのにっ。
「誰だと言っている!」
あれ?英語なのにわかる…脳内変換されて、意味が通じる。
なんで?あ、夢だからか。
じゃあ私も英語で話せるかも!
「あ、あの…眩しいです」
これはすごい。どうやら英語ができるようになったようだ。
どういう仕組みかわからないけど、英語で話したいと思うと英語になる。
なんて便利な機能なんだろう。
感心していると、男が光を逸らしてくれた。
「どこから入った?なぜ名を…」
心地好い低音ボイス。
しかし、声色からして相手は怒っているようだ。
相手の顔を伺おうとするが、うまく見えない。目を凝らすが、やはり見えない。
黒い人というのだけはよくわかる。服が真っ黒だもの。
取り敢えずどうするべきかと辺りをキョロキョロと見回した。
すると相手の男が怒鳴るように言った。
「動くな!指一本動かすな!」
男は一歩一歩慎重に私に近づいてきた。
まったく、なんて勝手な人なんだろう。
まるで警察に取り抑えられそうな犯罪者ではないか!
でも近づいてきてくれるのはありがたい。
「え…?」
少しずつ男の顔がはっきりしてくる。
長身の全身黒づくめだ。
真っ黒な髪は肩の辺りまで伸びている。
そしてその顔は…。
「なぜ我輩の名を知っていた?」
「セブ…っ」
私はハッとして瞬時に手で口を塞いだ。
これは夢だ。夢だから何をしても平気だ。
しかし、私はその名を口に出すのを止めた。
直感じたのだ。言ったらやばい。
私の今目の前にいるのはセブルス・スネイプだ!
はっきり言って尋常でない程怖い。
明らかな敵意を示すその視線。
私は思わず一歩後退った。
「それ以上動くな」
私はセブルスの忠告を聞かず、更に一歩動いてしまった。
あまりの迫力に。
相手は私が動いた途端、手をサッと素早く動かした。
私が声を上げる間もなく、一瞬にして体中にロープが巻き付く。バランスを崩した私は地面に倒れる。
と思いきや、倒れた方には木があり。
もう少しで地面というところで頭を強打した。
「うっ…」
小さく呻き声を上げ、私はそのまま意識を手離した。
夢ならば、このまま覚めて…。