10.誘拐犯
Your Name
この小説の夢小説設定名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
記入なしの場合、“アマクラ ユウキ(天倉 優希)”となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私はその後、あの出来事を忘れてしまおうと思い、セブルスが用意してくれた本(やはり魔法薬学)に集中した。
紅茶も用心しながら飲んでみると、今まで飲んだ中で一番おいしかった。
というか飲んでしまったら用心も何もない。
静かに読書にふけっていると、頭上から手が伸びてきて本を奪われた。
ハッとして上を向くと、額をその本で叩かれた。
「いてっ」
「いつまで読んでいる。夕食の時間だ」
本を退けると、セブルスが口元に微かに笑みを浮かべ立っていた。
私は先程のことを思い出さないようにした。
しかし、やはりセブルスを見ると顔を逸らしてしまう。恥ずかしさ故だ。
だって「あなたを救うこと」なんて、告白と同じようなものじゃないか!
さっきは私の知らないことを私が勝手に吐くから、混乱して忘れてたけどさ!
「何をしている。早くしたまえ」
私は怒らせてはまずいと思い、すぐさま立ち上がった。
「あの、紅茶と本、ありがとうございました」
相手の顔を見ずにそう言って頭を下げ、私はそそくさと部屋を出た。
真実薬飲ませてきた相手にお礼を言うのも変だったかな?
大広間へ行き席に着こうとすると、視界の端に手招きをしているハリーとロンの姿が写った。
私が近づくと、すぐに質問を投げ掛けてきた。
「こんな時間までどこにいたの?」
「どこにもいないからすごく探したんだぜ?」
「ごめん。色々あってね」
ハリーとロンはとても心配してくれたようだ。
まぁ4~5時間も姿を見かけなければ当然か。
その後、ハーマイオニーに怒られたのは言うまでもない。
校長先生、私にはとてもいい友達がいるようです。
夕食後はマダムのところへ行き、傷の手当てをしてもらった。
寮の私室へ戻り、ベッドにごろんと寝転がった。
傷はもうあまり痛みはない。それにしても今日は色々あった。
怪我したし、ダンブルドアとたくさん話したし、なによりセブルスに…。
「あーっ、セブルスの馬鹿!」
枕に顔を埋めて叫んだ。
真実薬を飲ませるなんて酷いよ!
もう恥ずかしいったらありゃしない。
今後セブルスの顔なんてろくに見れないよ…。
でも、なんで開心術を使わなかったんだろう。
少しは罪悪感はあったのかな?
いや、言い訳として、謝って真実薬を垂らしてしまった紅茶を飲んだ事故。とでも言い訳する気だ。
きっとそうだ!
「はぁ…セブルス…」
ボソッと名前を呼んでみた。
それにしても私とセブルスはいつ会ったのだろう。
昔、私はセブルスに会ったことがある。
そして私にセブルスと呼ばせた。セブルス自身が…。
私にそんな記憶はない。
ましてやセブルスは本の中の架空の人物だ。
そんな簡単に会えるわけがない。
でも、セブルスの瞳は揺れていた。
何か知っている。そんな感じだった。
『悩んでいるね』
「!?」
突然どこからか若い男の声が日本語で聞こえてきた。
誘拐犯の声だ!
『こっちだよ』
きょろきょろしていると、ベッドの下の方から声がした。
ベッドの上からゆっくりと床を見てみると、そこには猫くらいの大きさの動物がちょこんと座ってこちらを見上げていた。
『姿を見せるのは初めてだね。はじめまして』
少しころころとしたまるっこい動物が頭を下げた。
熊みたいな、猫みたいな…。
いや、それにしてはマズルが少し長い気がする。
尻尾は牛?ライオン?
毛がふさふさで、模様は白や黒の斑。
つぶらな瞳をしていて…。
「か…」
『か?』
「かっわいい!何このころころした動物!もっふもふ!」
『うわっ』
私は興奮してその動物を抱き抱えた。
やばい!色々やばい!動物好きにはたまらないよ!
「誘拐犯ってこんなにかわいい動物だったのね」
しゃべる動物なんて素敵すぎる。かわいい。
『誘拐犯?僕にはバクォンっていう名前が…って、離してくれないかな?』
「かわいいから離したくない」
『あぁ、もうっ』
私が離さず撫でていると、バクォンが突然ギュルリと捻れ、私の手から離れて床に落ちた。
かと思うとみるみるうちに人間の姿になった。
変身したよ…すごいな。
20歳くらいの男で、髪はもふもふしていて白と黒。服装は白いワイシャツに真っ黒の長ズボンというシンプルで、足元を見ると裸足だ。
というかイケメンだ…スタイルも抜群。