09.あなたを救うこと
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「えーと、何のご用でしょうか?」
連れてこられたのは予想通りセブルスの私室だった。
入るなりソファに座るように言われ紅茶が出されたのだが、明らかに怪しい。
だってあのセブルスが生徒に紅茶を出すなんて…。
セブルスは机に寄りかかりじっと立っている。
「校長と何を話していた」
「え?あぁ、楽しくお話をしていただけです。学校生活などの」
なんだ、そんなことかと思い、簡易に答えた。
そして一瞬紅茶に手を伸ばしたが、ハッとしてすぐに手を引っ込めた。
セブルスの紅茶を飲みたいのは山々だが、この液体の中に紅茶以外のものが入っていないとは思えない。
「本当にそうかね?」
「はい。疑うなら後でダンブルドア校長に聞けばよろしいかと」
まさかそれだけを聞くためにここに連れてきたわけではあるまい。
「……」
「……」
え?なんで無言なの?セブルスと2人きりで沈黙とかやめて!すごく気まずいよ…。
私はセブルスの様子をチラチラと伺った。
「あの…お話がそれだけならもう帰ってもよろしいでしょうか?」
私がおずおずと尋ねると、セブルスは私をじっと見据えた。
そして数秒の沈黙の後、やっと口を開いた。
「なぜロングボトムを庇ったのかね」
えぇっ、なんでそんなことを聞くのさ。
セブルスってそんなこと気にする人なの?
「なぜと言われても…危なかったからですかね。それに友達ですし」
「ほう、友達か。お前は本当にそう思っているのかね?」
セブルスは疑わしい目で私を見た。
さすがに私もムッとして、セブルスを睨んだ。
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味だ。突然現れた怪しい小娘が何も考えていないと思うかね?」
「確かに私は怪しいですよ?何も考えていないと言ったら嘘になる。でもネビルは、みんなは友達です!」
本を読んでいる時や、映画を観ている時はセブルスが好きすぎてわからなかったけれど、セブルスに突っかかられるとムカッとする。
これじゃいろんなところで疑われたって仕方ない。
ハリーたちの気持ちがよくわかった。
これは本気で疑っている目だろう。
仕方がないけれど、なんだかムカッとするのだ。
「やはり何か企んでいるのか。正直に吐きたまえ!」
「企む?そんな言い方しないでください。別に悪いことを考えているわけじゃありません!それに言ったら…」
「言ったらなんだね?」
言ったら、下手をすれば未来を教えることになる。
セブルスのことだ、吐かされてしまう。
そうすれば、私はここにいられなくなる。
みんなを救えなくなってしまう。
私はセブルスを見ていられなくなり、下を向いた。
あぁ、私は何をこんなにイラついてるんだ。
ストレス溜まってるのかな。
「何か答えたらどうだね?」
セブルスはなぜこんなことを聞くのだろう。やっぱり怪しいから?
私が、セブルスを知っていたから?
ダンブルドアが私に何も聞かないから?
私は、私はただ、あなたを救いたいだけなのに。
一緒にいたいだけなのに。
あぁ、私は心まで幼くなってしまったのだろうか。
こんなことでしょぼくれるなんて情けない。
「あの、スネイプ教授。気分が悪いので問いただすのはまた今度にしていただけませんか?」
「ダメだ」
ですよね。
私は小さく溜め息をついて紅茶を一口飲んだ。
そしてすぐに気づいた。
私は紅茶を飲んでしまった。
慌てて顔を上げてセブルスを見た。
「ふん。やっと飲んだか」
口元に笑みを浮かべてこちらを見ていた。
やはり一服盛っていたか。
「さて、Ms.アマクラ…」
何か聞き出すために一服盛ったに違いない。
相手に真実を吐かせるとすれば、あの薬しか知らない。
「その紅茶に何が入っていたかわかるかね?」
「真実薬」
私が自分の意思で答える前に、口から答えが出た。