07.魔法薬学の大惨事
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翌日は目覚めがよかった。しかし、やはりこの世界から覚めることはない。
新入生歓迎会の日から度々、フレッドとジョージに絡まれるようになった。それも毎日だ。
どうもまだ、悪戯の才能よりも、面白いヤツという認識をされてしまったらしい。
まだこの年下だらけの環境に慣れず、なんだかストレスが溜まってしまう。
あまり構わないでほしいんだけどな。
ハリーはというと、生徒という生徒が皆ハリーを見たがったり噂話をしていて参ってる様だった。
なんだかんだで着々とハリーとハーマイオニーと仲良くなることができた。もちろんロンもだ。
最初はハリーと私が話している時に会話に入ってきた。その後はロンから気軽に話しかけてくれるようになり、あの双子がどうして仲が良いのかを聞いてきた。
別に仲が良いわけじゃないんだけど…。
授業はとても楽しいものだった。何しろどれも未知のものだったからだ。
唯一、魔法史だけはとても退屈だったが。
変身術は興味があったこともあり、特におもしろかった。
先生はマクゴナガル教授だ。
厳格で聡明そのものの先生は、最初にみんなが着席するなり説教をしていた。
説教の後は散々複雑なノートをとった後、一人一人マッチ棒が配られ、それを針に変える練習が始まった。
私は何度やっても針に変わらず、少し考えたすえ、ひねくれているから曲げてやろうと試みた。ほんの遊び心だった。
授業が終わるまでにマッチ棒をわずかでも変身させることができたのは、ハーマイオニーと私だけだった。
と言っても、ハーマイオニーはみんなのお手本になるような素晴らしい針だったが、私が変えたのは釣り針だった。
「これは釣り針ですね…」
「えー、あー…すみません」
「いえ、針は針です。曲線が実に素晴らしいです」
遊んだとは言えなかった。
しかし、初めて魔法を使って誉められたことだったので、とても嬉しかった。
闇の魔術の防衛術は酷いものだった。臭いがだ。
にんにく臭漂う教室にいるのはとても辛かった。もう少しましな臭いはなかったのだろうか…。
てか、洗ってあげちゃダメなの?
そんなこんなであっという間に金曜日がやってきた。
今日は魔法薬学がある日だ!
セブルスが見れるうえにスリザリンとの合同授業だから、マルフォイもいる。
どんな奴かじっくり見てやろう。
そんなことを考えながら1人で(斜め前になぜかハリーとロンが居るが)朝食をとっていると、何百羽というふくろうが突然大広間になだれ込んできた。
ハッキリ言ってやめてほしい。食事に羽根が入る。
ハリーの元へ1羽の真っ白なふくろうが降りてきた。
ハリーのふくろうであるヘドウィグだろう。
手紙を受け取り読むなり、早々に喜んでいる。
ハグリッドかららしい。
呑気にその光景を見ていると、私の前にも1羽のふくろうが降りてきた。
灰色でヘドウィグよりも小さい。
そのふくろうは私の前に手紙を落とした。
誰のふくろうだろう?
それに私に手紙がくるなんて初めてだ。
嬉しくて急いで封を開け、手紙を読んだ。
親愛なるユウキ・アマクラへ
君に聞き忘れたことがある。
本日の午後、空いているなら校長室でお茶でもどうかね?なに、大したことではない。
返事を待っとるよ。
アルバス・ダンブルドアより
P.S.遅くなってしまったが、このふくろうは入学祝いじゃ。名前をつけてかわいがっとくれ。
「私のふくろう?」
ダンブルドアが私にくれるようだ。嬉しい。そしてかわいい。きれいな瞳でジッと私を見ている。
「これからよろしくね。ほら、お食べ」
そう言ってベーコンの外皮を差し出すと、ホーと鳴いて嬉しそうについばんだ。
「名前は…ヒスイなんてどう?」
私は返事を書こうと羊皮紙とペンを出しながら、なんとなくパッと浮かんだものを言った。
すると嬉しそうに擦り寄ってきた。
どうやら気に入ったようだ。
「じゃあ、これをダンブルドア校長に頼むよ」
私は、行くということとふくろうのお礼を書いて、ヒスイに持たせ飛ばした。