05.組分けと友達
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記憶が少し曖昧だったが、ハリーは有名だから偉大になるって期待されていることを快く思っていなかったはずだ。だから自分のことを知らない人がいれば嬉しいんだ。ありのままの自分を見てくれるからね。
「そんなことないよ。仲良くしようね。ユウキ」
あぁ、くそ。かわいいな。取り敢えずこれでハリーとは仲良くなれるだろう。ロンとは後から必然的に関わることになるだろう。ハリーとハーマイオニーと仲良くなれば絶対にね。
「イタッ」
突然、ハリーが額を押さえた。
私は咄嗟にクィレルを見た。クィレルはハリーを見てはいない。
ターバン越しにセブルスが見える。セブルスはハリーをじっと見ている。
と思っていたら、ちらっと私の方を見た。セブルスは少し睨むと、クィレルとの話を再開した。
ハリーを見ているセブルスは目付きが悪かった。だから十分睨んだように見える。
これでハリーがセブルスを疑う要因が一つできたってわけか。
それにしても最後の一睨み…酷いよセブルス…。
しばらくするとデザートもなくなり、ダンブルドアがまた立ち上がった。広間中がシーンとなる。
ダンブルドアは禁じられた森やクディッチ、それに4階の右側の廊下のことを話した。痛い死に方をしたくない人はあの廊下には入らないことって…絶対に逆効果だよね。
いや、彼を仕向けるためか?
そして最後にバラバラのメロディーで校歌をうたった。
みんなそれぞれのメロディーで歌うものだから、それは酷いものだった。
「さあ、諸君、就寝時間。駆け足!」
1年生は監督生についていくようにと言われた。
グリフィンドールの監督生はパーシーだ。
私は一番後ろからのろのろとついていこうとしたが、後ろから肩を叩かれた。
振り返ると、そこには仏頂面のセブルスが立っていた。
「あ、セ…スネイプ教授」
セブルスから来てくれるなんて嬉しいな。すごく嫌そうな顔してるけど…。
「校長からだ。特別に個人部屋を用意したそうだ。女子寮に入ってすぐの扉だそうだ」
個人部屋?ダンブルドアがわざわざ用意してくれたんだ。あ、もしかしてベッド置く場所なかっただけだったりして。
って、それはないか。
「わざわざ伝えに来てくださってありがとうございます。…あの、一ついいですか?」
そう言うとセブルスは眉間の皺を一層深くして、「なにかね」と言ってきた。
そんなに嫌なら断ればいいのに…。
そう思いながらも尋ねた。
「どうしてスネイプ教授がわざわざ私に色々してくれるんですか?」
尋ねると、セブルスの眉がピクッと動いた。
「我輩が好んでこんなことをするとお思いかね?校長に貴様の監視をするよう言われたのだ」
あぁ、そういうことね。
でもなぜだろう?だったらグリフィンドールの寮監のマクゴナガル教授に頼めばいいのに。ダンブルドアはどうしてセブルスにしたんだろう。
一番に私を見つけた人がだからかな?まぁ私としては嬉しいけどね!
「そうなんですか。なんだかすみません」
機嫌が悪いようなので、取り敢えず謝っておいた。
すると「早く寮へ戻りたまえ」と言って立ち去ってしまった。
私は寮に戻ろうと振り返った。
しかし、そこにはパーシーどころかグリフィンドール生がいない。というか生徒がいない。
「あらー…」
寮の場所なんてわかるわけがない。
セブルスは…とっくに立ち去っている。
もしも運良く寮にたどり着いても、合言葉だってわからない。
えーと、なんとかドラコニスだよね。映画のお蔭で少しは覚えてるけど…なんとかドラコニス…なんとか……てか寮はどこ?上の方だったよね。
私は一人とぼとぼと階段の方へ向かって歩き出した。