05.組分けと友達
Your Name
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私は静かに前に出て椅子に腰かけた。帽子をかぶると、「ふむ」と小さく声がした。そして帽子は言った。
「素晴らしい。忍耐強く狡猾さがあり、勤勉であるうえに才能もありそうだ。そして小さいながらも芯のある勇気。はて、どこに入れたものか……先程の男の子よりも難しいかもなぁ。ふむ…スリザリンか……いや、レイブンクローも…いやいや、うーむ」
そんなに難しいの?さっきの男の子ってきっとハリーだよね?ハリーより難しいって…自分自身で言うのもあれだけど、問題児になる予感。
私は頭の中で帽子に話しかけた。
「どの寮も魅力的だけど、私はなんとしもやり遂げるべきことがあります」
「なんとしてもやり遂げるべきこととな?では…」
「でもスリザリンはダメなんです」
「なぜだ?君にはスリザリンがピッタリだと思ったのだが、嫌かね?」
「嫌ではありません。でも私がやり遂げるべきことのためには、グリフィンドールしかないんです。お願いです。帽子さん」
帽子はしばらく悩んでいるようだったが、意を決したように言った。
「おもしろい。君の勇猛果敢な心にかけてみよう。他とは違う…グリフィンドール!」
うるさいほどの歓声が大広間に響いた。
よかった。なんとかグリフィンドールにいけた。
私が安堵の溜め息をつくと、マクゴナガルがニッコリと笑って小さく言った。
「よくぞグリフィンドールへ」
私はとても嬉しかった。
グリフィンドールの歓声が恥ずかしくて、少し小走りで空いている席についた。ハーマイオニーの隣だ。
そこから再び先生たちの席を見た。セブルスはムッとした表情で座っていて、クィレルがオドオドしているのに少し笑ってしまった。
真ん中の席ではダンブルドアが私を見てニッコリと微笑んでいたので、私も微笑み返した。
ダンブルドアが立ち上がり腕を大きく広げ、みんなに会えるのがこの上ない喜びだというようにニッコリと笑った。
「おめでとう!ホグワーツ新入生、おめでとう!歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせていただきたい。では、いきますぞ。そーれ!わっしょい!こらしょい!どっこらしょい!以上!」
ダンブルドアはやはり変わっている。おもしろい人というより変人だ。
そんなことを考えていると、いつの間にか目の前にある大皿が食べ物でいっぱいになっていた。
脂っこそう。日本人には優しくない食事だ。すごくおいしそうだけどさ。
私は取り敢えず、隣のハーマイオニーに話しかけることにした。
ハーマイオニーと仲良くなれば、今もしもハリーと話せなくても、いずれ必ず話せるだろう。
「はじめまして」
私がそう言うと、ハーマイオニーはニッコリと笑って返してくれた。
「はじめまして。これからよろしくね。あなた東洋人?」
「こちらこそ。そう、日本っていう小さな島国の出身だよ。私はユウキ・アマクラ。ユウキって呼んで」
「私はハーマイオニー・グレンジャーよ。ハーマイオニーでいいわ」
うん。かわいい。私が元の姿のままだったら頭撫でてたよ。
私はハーマイオニーと話しを交えながら食事をした。
ちなみに茹でたポテトとソーセージとローストチキンを少しずつ食べた。
どれもとてもおいしかった。さすがしもべ妖精だ。
途中、ほとんど首無しニックが首を外して生徒たちを驚かして嬉しそうにしていた。
皆が満腹になると食べ物は消え、大皿が綺麗になった。
そしてまもなくデザートが現れた。皆満腹なはずなのに手を伸ばしている。デザートは別腹みたい。
私は最初からデザート狙いだったため、お皿にいちごとゼリー、更にアップルパイを取った。
そんな私を見てハーマイオニーが言った。
「よく食べるわね」
「さっきのをあまり食べなかったからね。それに甘いものが好きなんだ」
私が満足げにデザートを食べていると、ハーマイオニーはパーシー・ウィーズリーと授業について話し始めた。
さすが勉強熱心なハーマイオニーだ。
そんなハーマイオニーをチラッと見たハリーと目が合った。
まぁ元々ほぼ目の前に居るから、さっきから目は合ってるんだだけど。
私が話しかけようか迷っていると、なんとハリーから話しかけてきてくれた。
「こんなにおいしい物がたくさんで出ると困っちゃうよね」
ニコッと少しぎこちなくはにかむハリー。
なんともかわいらしい。外国人って顔が整ってていいなぁ。
「ホントだよ。全部食べたくなっちゃう」
「ね。…あー、君も僕のこと知ってるよね?ハリー・ポッターだよ」
「ハリー?いや、知らないよ?私はユウキ・アマクラ。よろしく」
知らないと言うと、ハリーはとても驚いた顔をしていた。
本当はとてもよく知っているけど。
「本当に?」
「うん。あ、もしかして有名だったりするの?だったらごめんね」
ハリーは首を横に振った。顔はとても嬉しそうに輝いている。