05.組分けと友達
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私が物陰に隠れて待っていると、マクゴナガルが小さな子供達(私も今は小さな子どもだが)を連れて歩いてきた。
マクゴナガル教授は私をチラリと見て小さく頷いた。
私はその子供達、新入生の1番後ろにするりと入り込んだ。
みんな気づいていない。うまく入り込めたようだ。
歩いている途中、ハリーを探しだそうとしたが、後ろ姿だけではわからなかった。
代わりに一人、真っ赤な赤毛の子がいた。恐らくロンだ。
少し歩いたところでマクゴナガル教授が部屋に入るよう促した。
とても窮屈な部屋だ。
「ホグワーツ入学おめでとう」
マクゴナガルが挨拶する。
その後も長々と、寮のことや、得点のことを話した。そして話が終わると、部屋を出ていった。
マクゴナガルが戻ってくるまでの間、寮のことについて考えた。
スリザリンも魅力的だが、動きやすいのはやはりグリフィンドールだろう。
何しろ物語の鍵となるハリー、ロン、ハーマイオニーがいるからだ。
もしハッフルパフやレイブンクローになったらどうしようか。
そんなことを不安になりながら考えていると、壁からたくさんのゴーストたちが現れた。
小柄な修道士らしきゴーストが新入生に話しかけて出ていった。
私は思わぬことに驚いてしまった。だって突然現れるんだもの…。
マクゴナガルが丁度戻ってきて、私たちは一列になって大広間へと入った。
そこには何千本というろうそくが空中に浮かび、4つの長テーブルを照らしていた。
テーブルには上級生たちが着席し、キラキラと輝く金色のお皿とゴブレットが置いてあった。
広間の上座にはもう1つ長テーブルがあって、教授たちが座っていた。
私は顔をよく見ようと目を凝らして教授たちを見た。
セブルスの隣には、馬鹿馬鹿しいターバンを頭に巻いたクィレルがいた。
あのターバンの中にはもう…。
そう考えていると、マクゴナガル教授は新入生に、上級生の方に顔を向けるように一列に並ばせた。
「本当の空に見えるように魔法がかけられているのよ。『ホグワーツの歴史』に書いてあったわ」
幼いながらにも凛とした声に聞き覚えのある台詞を耳にして、私はそちらを見た。
髪がふわふわとしている女の子が得意そうに答えている。
あれがハーマイオニーかな。
マクゴナガル教授が新入生の前に黙って4本足のスツールを置き、その上につぎはぎのボロボロの汚ならしいとんがり帽子を置いた。組分け帽子だ。
そして組分け帽子は口を開くと歌いだした。そして歌が終わると拍手の嵐。
あぁ、みんなの前で帽子をかぶるなんて…こっそりでいいじゃん。こういう、みんなに注目されるのは苦手なんだよなぁ。
マクゴナガル教授が名前を呼び始めた。
うわ、本当にみんなが注目してるよ。生徒も先生も一人残らず全員……。
着々と新入生の寮が決まっていく。
するとハーマイオニーの名が呼ばれた。ハーマイオニーは待ちきれないというように足早に椅子に座り、グイッと帽子を被る。
そして当たり前にグリフィンドールに決まり、嬉しそうに席に向かった。
無邪気でかわいいなぁ。
また次々と名前を呼ばれ、ドラコ・マルフォイが呼ばれた。すぐにスリザリンに決まり、満足げに席に着いた。
顔は青白いけどやはり子ども。満足げな表情がかわいらしい。
「ポッター・ハリー!」
とうとうハリーが呼ばれた。
その時初めてハリーの姿を目にした。ハッキリ言って小さくてひょろい。まるで豆もやしだ。
帽子は随分と悩んでいたが、やがて口を開いた。
「グリフィンドール!」
すごい。グリフィンドールのテーブルの盛り上がり方が異常だ。
あ、赤毛の双子がいる。あれがフレッド、ジョージ・ウィーズリーか。ナイスイケメン!
すぐにロンの番が来た。
帽子はすぐに「グリフィンドール!」と叫んだ。さすがウィーズリー家だ。
あれ?そう言えば私ってまだ呼ばれてなくない?
そう思った時には、すでに周りには人が居なかった。
「アマクラ・ユウキ!」
一番最後なんて聞いてない。
あぁ、最後だから、みんな一層こっちガン見してるよ。緊張する…。