05.組分けと友達
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ダイアゴン横丁から戻ってくると、私は再び医務室へ戻された。
もう1日医務室で過ごさなければならないようだ。
マダムはそのことにぶつぶつと何か言っていた。そりゃ怪我人でもないのに医務室に居座られるのは嫌だろう。
しかも、まだ学校も始まってないしね。
ずっと医務室に居てはつまらないので、セブルスに校内を探索したいと言ってみたが、却下されてしまった。
私はその日、マダムポンフリーにもらった上級生の教科書や、買ったばかりの教科書(主に魔法薬学)を読んで過ごした。
今までにない魔法のことに、普段よりも集中した。
入学式当日。
夜まで暇な私は、また教科書を読んで過ごしていた。
また集中していたものだから、話しかけられたのに気付かず、その人は私の読んでいた本を取り上げたかと思うと、その本で頭を叩いた。
こんなことをするのはセブルスしかいない。
私は頭を抑えながら相手を睨んだ。
「痛いじゃないですかっ」
「気付かないのが悪いのだ」
やっぱりセブルスだ!思い切り叩きやがって、力の加減というものを知らないのか!
「本は置いておけ、行くぞ」
私は散乱した教科書を一ヵ所にまとめて置き、セブルスの後についていった。
廊下を歩いていて気付いたが、もう辺りは暗くなり始めていた。
もうすぐ入学式か。
「新入生が到着するまで我輩の部屋に居てもらう。我輩が呼びに来るまでに準備をしておけ」
「え?は、はい!」
そう言うと部屋の扉を開け、私に入るよう促した。
「部屋の物に指一本触れるでないぞ」
私が部屋に入るなり、そう言い残し扉を閉めてしまった。
まさかセブルスの部屋で待機なんて…嬉しすぎる!
危険な薬品とかもあるだろうし、言われた通り触るのは控えよう。
私はぐるりと部屋を見渡した。
薄暗くて、棚には大きなガラス容器があり、その中には気色悪いものが浮いている。
理科室にあるやつ…。
特に興味はなく、他の棚に目を移した。
他の棚には薬品の瓶や本がたくさんある。
「本読みたいなぁ…」
そう呟きながら私は近くのソファに腰かけた。ソファの前のテーブルには制服が置いてある。
着替えとけってことか。
私は素早く着替えた。
すると制服の置いてあった場所には1冊の本が置いてある。
「ラッキー」
部屋の物に触るなとか言ってたけど、こんなところに置いておく方が悪いんだからね。
あ、もしかして退屈しないようにわざわざ用意してくれたとか…?ないか。
私は再びソファに座り、本を手に取り開いた。魔法薬学の本だ。
そしてやはり集中してしまう。
かなり難しい。1年生の魔法薬学の教科書はある程度読んだけれど、これは全然わからない。さすが魔法薬学の教授だけある。
案の定、私はセブルスに叩かれた。本や拳じゃなかっただけましだった。
「触れるなと言ったであろう」
叩いた後に言い放ったその言葉。
そんな口元に嫌な笑みを浮かべながら言われても…。
もしかしていじめるのが好きなのか!?
「少しくらいいいじゃないですか。机に放ってあったんですし」
セブルスは鼻をフンと鳴らすと、「ついてこい」と言って部屋を出ていく。
私は慌てて本を机に置き、セブルスについていった。
すると、とある廊下で立ち止まった。
「新入生がそろそろこの廊下を通る。その中に然り気無く入り込め。ばれるでないぞ」
そう言うとセブルスはどこかへ行ってしまった。