04.ダイアゴン横丁へ
Your Name
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しばらく歩くとオリバンダーの店に着いた。
“紀元前三八二年創業 高級杖メーカー”と書いてある。
私はセブルスに続いて店の中へと足を踏み入れた。
想像していたよりもこじんまりとしたみすぼらしい小さな店だ。だけど雰囲気がいい。
「いらっしゃいませ」
カウンターには優しそうな老人が立っていた。目が綺麗だ。
「これはこれはかわいらしいお嬢さん。おや?スネイプ教授ではないですか。この子の付き添いですかな?」
セブルスのこと知ってるんだ。まぁ知っててもおかしくはないけど。
「お久しぶりです。校長に頼まれた故…」
少し顔をしかめた。
付き添い嫌だったんだ。まぁ子どものお守りなんてしたくないよね。
「さて、こちらへ来て。杖腕を出して。名前と出身を教えてくれるかな?」
私が右腕を出すと、あちこち巻き尺で測りながら聞いてきた。
セブルスは後ろの方で壁に寄りかかりこちらを見ていた。
「ユウキ・アマクラ。出身は日本です」
オリバンダーはぶつぶつ言うと奥へ消えていった。しばらくすると、4つの箱を持って戻ってきた。
「順番に試そう。ではアマクラさん、こちらから。楓の木にドラゴンの心臓の琴線。25センチ。よくしなりますよ」
私は差し出された杖を握り一振りした。しかし何も起こらない。
「ふむ、違うか。では桜の木に不死鳥の尾の羽根。20センチ。小回りがきく」
杖を握ってみると、どうも握り心地が悪い。
そして振ろうとした瞬間、オリバンダーが凄い速さで杖を取り上げてしまった。
どうやらダメだったようだ。何がダメなのかはわからないが、ここはプロに任せよう。
「これならば…玄圃梨に一角獣のたてがみ。26センチ。しなやかで手によく馴染む。さぁ」
なんだか今握った中で一番握りやすい気がする。
軽く降ってみると、ふわっとした銀色の光の糸が辺りに舞った。
これは自分でも驚きだ。
「素晴らしい。いや、この杖は難しくてな、一生持ち主が現れないと思っていたんじゃ」
オリバンダーは杖を箱に仕舞い、私に差し出した。セブルスが代金を支払う。
「アマクラさん。あなたはきっと素晴らしい魔女になるに違いない」
私はしっかりと箱を握りしめ、オリバンダーにお辞儀をして店を出た。
最後の杖は一体どんなものだったのだろう?まぁ、良い杖が見つかったからいいか。
これで全ての買い物が終わった。
「帰るぞ」
セブルスが柔らかい笑みを浮かべて言った。それがなんだか嬉しくて、私は元気に返事をした。
「はい!」