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【i7】大紡短編

外での仕事が終わり、事務所に戻ると、 マネージャーが泣いていた。

「えっ、どうした、マネージャー!?」

慌てて駆け寄ると、マネージャーはハッとした顔をして、涙を拭いた。

「あっ…大和さん…。い、いえ、なんでもないんです!」

なんでもないわけないくせに。
そんなの、見たら一発で分かるくらい、悲痛な顔をしたマネージャーを放って置けなくて。

俺は、マネージャーを抱きしめた。

「マネージャー、俺の前で、無理しなくていいぞ。一応俺、お兄さんなんだからさ」

そう言って、抱きしめたマネージャーの身体はあまりに細く、このまま抱きしめてたら折れちゃうんじゃないかと思った。

だから、大切に、大切に。
優しく抱きしめてあげることにした。

卑怯なお兄さんでごめんな。
マネージャーの事、本当は好きでたまらないただの男なのに。
弱ってるマネージャーに、優しいお兄さんのフリしてつけ込んで。

ごめんな、マネージャー。
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