鏡の前に立つ。白いワンピースの皺をなおし、、髪を手ぐしで軽く整える。もう一度鏡を見てよし、と頷くと、真っ白の鞄を引っ掴んで慌てて外へ出た。
照りつける太陽が眩しくて、太陽を手で隠して目を細めた。雲ひとつない空に、思わず笑みがこぼれた。そうだ、行く時にスタバの新作買っていこう。たしかレモンの何か美味しそうなやつだった気がする。今日はお昼で講義が終わるから、雑誌で気になってたオムライスのお店に行ってみよう、たまごがとろとろでデミグラスソースが抜群においしいらしい。はるかや真琴も誘ってみよう、練習何時からだったっけ。
とめどなく溢れてくる楽しい予定にうきうきしながら、日傘を差して太陽が照りつける日向に足を踏み出した。