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自称ぬいぐるみの庭

─やぁ、こんばんは。それともおはよう…いや、こんにちは、か?まぁ、どれだって構わないか。
ここから先は立ち入り禁止だ。もしや、知らないで来た、なんて言わないよな?
……どうやら知らずに来たらしい。
ここから先は、とんだ馬鹿者か恐れ知らずしか行かないぞ。まぁ、どっちだろうと馬鹿なことには変りないがな。
貴様はどうやらそう言う訳ではないと思いたいが…どうなんだ?まさか、この先にある物語に参加したい、なんて言い出さないことを願うが…え?「この先に何があるのか」、だって?
なんだ。本当に何も知らないんだな。ふむ…なら、いいことを考えた。
この先にはとある本棚がある。それを覗いてみるといい。
…よくわからない、って顔をしているな。今の私は機嫌がいい。説明してやろうじゃないか。

とある物語で起きたとある事件。それのおかげで世界の境界線が緩んでしまった。おかげで、この先からいろんな物語を見るようになったのだ。
折角来たのだ。覗いてくるといい。乗り気でないのなら、深追いは禁物だ。今すぐに元いた場所に帰ったほうがいい。
覗く気でいるのなら…いいだろう、ここを通っていくがよい。私は止めやしないさ。

あぁ、私か?私はただの傍観者。そして、ここの境界線の見張りだ。
私は傍観者だからな。これ以上貴様に関わることはないだろう。が、しかし。私は非常に気紛れでもある。
機会があればまた会うだろう。それでは、ここが分岐点。

戻るか、進むか。慎重に選べよ?では、さらばだ─

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