第9話・翼を撃ち落とす
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
セツラ達は残されている武器を囲んで座って作戦を考えていた
『わかってたけど…けっこうカノンに壊されたね。使える武器はサブマシンガン一挺、実銃一挺。手榴弾はダミーを入れて三つナイフ六本。麻酔銃は小型を入れて四挺…少佐の銃を入れてもプラス1か…』
ひよのの鞄からも麻酔銃がでてきた。どうやらカノンに撃たれた時き歩が落としたものを拾っていたようだ
戦力としてはまともに立って戦えるのは歩とムウのみ
『カノンとやりあうには頼りないね』
まどか「ねえ…このネコ耳と手袋は何なの?」
まどかが武器の中に混ざっているネコ耳と肉球手袋に疑問を抱いたようで質問する
理緒「それは秘密兵器です。ネコ好きのカノン君に強力な防御と…」
亮子「今はバカ言ってる時じゃないだろ!!」
理緒「ばかじゃないよ!!鰯の頭も信心からだよ!!ネコ耳バンザイ!!やっぱりお姉ちゃん似合うね!!」
『何がネコ耳バンザイ!?そしてなんで私の頭につけるのかな理緒!?』
ムウ「ネコ耳いいな…」
亮子「香介。あとであいつしめていいか??」
香介「落ち着け亮子;;」
ネコミミで騒いでいたが、歩が冷静に止める
歩「頼りないのも無謀なのも承知の上だ。だがやると決めたんだ」
清隆の狙いがどうであれ、こちらの勝利条件はカノンを殺さず止めること。ただ一つだ
『私たちがすべき事は二つ。カノンに麻酔弾を撃ち込むこと、効果がでるまで逃がさないことだけど……それをするまでの隙を見つけなければならない』
歩曰く、カノンがブレード・チルドレンを殺してないこと。そこに隙があると説明する。その言葉に理緒も頷く。
理緒「カノン君は無意識に仲間を殺す事への迷いがあるからでしょうね。おかげでアイズ君もあたし達も紙一重で生き残ってるんです…」
『でもそれはほとんど運だった…まどか姉さんが来なかったら私たちはあの時確実にやられてたはずだから』
迷いは絶対的な隙はにならないとセツラが言う
理緒「弟さんとおねーさんと少佐さん、お姉ちゃんは弱点になりえます。ブレード・チルドレン以外は殺さない制約がありますし…カノン君はお姉ちゃんは殺したくないでしょうから」
ムウ「そう言っていたな…と言うか俺の今の階級は一佐なんだが;;まあいいか」
カノンの”ブレードチルドレン以外は殺さない”と言う制約はどこまで信用できるのかとまどかが問う
『それは大丈夫だよ姉さん…カノンはハンターと戦っていた時もハンター以外は殺さないって制約はどんなに不利でも守っていたから』
セツラは悲しそうに表情を歪めながら説明する
『カノンは恐れてるんだ。殺しに溺れるのを…血に狂うのを…だから自らに制約をかけて自由に人を殺せないよう縛った』
理緒「カノン君はあまりにも人殺しの方法に長けています。本能に殺人が刻まれてるんです」
ムウ「本能にだと…?」
『一歩間違えば、見境なく人を殺す悪魔に成り果ててしまう。カノンは誰よりも殺人鬼に近い場所に居て…誰よりもそうなってしまうことを恐れている』
亮子「カノンはあれで…あたしらより純粋で神経細いとこあるんだよ」
だから自分を追い込んでこんな事になったんだろうと解釈できるのだと
理緒「その制約はカノン君の人としての誇りです。かたくなに守りきるでしょう」
ムウ「・・・似てるな。キラとセツラに」
理緒の話を聞いたムウが呟く
『私とキラにですか?』
ムウ「戦争中、二人とも犠牲者を出さないようMSのコクピットを狙わないで武器や腕を狙って戦ってたろう?それと似てると思ったんだよ」
確かに戦争初期はそんな余裕と言うか考える暇もなかったが
できることなら撃ちたくないと、そう思って行動したらそうなっていた
まどか「セツラちゃんのそう言うところ、カノンくんも見てたのかもしれないわね」
。