第2話・五匹の虎と優しい刀
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翌朝
起床して食事を終えたメンバー
薬研「で、どこから浄化するんだ?」
『水よ。薬研』
刹羅はそう言って地図の中の池を指差す
『この池から小川が流れているし近くに水源を同じとする井戸もある。此処をまず浄化してしまおうかと』
前鬼「ええ。水周りは早々に片づけた方がよろしいでしょうね」
『離れにはユエと後鬼に残ってもらって、前鬼は姿を隠して本丸の調査をしてもらえる?ケロちゃんと朧、薬研は池の浄化に付き合ってね』
薬研「ああ。任せとけ大将」
支度を整えた刹羅は頭からショールを被り顔を隠して池に向かう
たどり着いた池は濁っていて空気もどんよりと淀んでいた
ケルベロス「刹那、大丈夫か?」
薬研「邪気にあてられてないか?」
『大丈夫。対策もしてるしね』
そう言ってから刹羅は離れから持ってきた水晶のカケラを池に撒いた
そして刹羅が霊力を込めると
一瞬にして池の水は澄み渡り、清浄な空気があたりを包み込んだ
こんのすけ「なんと…一瞬でこの範囲を浄化されるとは!!素晴らしいです主様!!」
『湧き水も井戸も大丈夫そうね。水晶でも浄めてあるし、この小川の流れが本丸の邪気や瘴気も少しは清められると思う』
薬研「だな」
離れに戻ろうかとした時だった
「がう・・・」
『ん??』
ケルベロス「虎か?」
足元から鳴き声がしたので視線を向けてみると
そこには自分を見上げている一匹の子虎がいた
薬研「五虎退の虎だな」
ケルベロス「五虎退??」
薬研「俺の兄弟刀の一人だ」
刹羅がしゃがんで手を差し出すと
「なう!!」
スリスリと子虎に刹羅も微笑む
その子虎は刹羅のあとをそのまま付いてきた
月「子虎?」
『薬研の兄弟お供もなんだって。害はないしいいでしょう?』
その翌日
刹羅の離れには5匹の子虎が遊びにやって来るようになった
薬研「・・・」
そして薬研は物陰からこちらをのぞいている兄弟にも気づいていた
。