酒の力に身を任せ
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「ハァー!!サッパリしたー!!」
お風呂から出てその足で冷蔵庫へ向かう。
風呂上がりのお酒は格別…だと思う……あれ?
…ない。
今夜のために残しておいたのに。
「ねぇ!キルア!!ここに入れてたお酒知らない?」
「んあー?これ?」
テレビを見ながら持ち上げたのは、
紛れもなく私が求めていた缶チューハイ。
えっ…まさか。
「飲んだの!?未成年のくせに!」
「こなの大した…こと…なぁいーって」
「どうしたの、キルア。喋り方おかしい…」
「そんなことー…ヒック…ないっよー!!」
完全キャラ崩壊してんじゃん。
酔ったらこんな風になるんだ。
「セーラ~♡ちゅーしよーじぇー♡」
「エロおやじみたいじゃんっ。なんかやだー」
「なんらよー。やなのかよー」
「あー、もう!こっちおいで!」
私は見ていられず、彼をベッドに無理矢理押し倒す。
「もう寝てな!」
「やぁだ!セーラとイチャイチャする!!」
「酔っぱらいといちゃこらしたくありませーん」
「くそー!!来いよぉ!!」
「きゃあっ」
強引なキルアの腕の力に負けて、抱き寄せられる。
彼の息は荒く、顔も赤くてすごく熱く。
「やっと俺のとこ来た…」
「…寂しかった?」
「うん」
「(珍しい…素直じゃん)」
お酒のせいなのか、いつもの彼とは大違い。
なんだか可愛く思えてきた。
「お前さー、ゴンと仲良いのは良いけどさ、
あんま見せつけんなよ。俺の立場ないじゃん…」
「んー、ごめんね。気を付けるよ」
「あとレオリオにも気を付けろよ。
あいつは大の女好きだからさ。
俺のセーラにベトベト触りやがって~…」
そんなこと思ってたんだ。
普段のキルアならクールに振る舞うはずなのに
なんだか調子狂っちゃうな。
「キルアは私のこと、超好きだよね」
「……なんだよ。悪いかよ」
あら、そう来ますか。
キルアは私の胸に飛び込んで、腕を回してくる。
「可愛いねー♡キルアくーん♡」
「可愛いって言われても嬉しく……」
話の途中で寝息が聞こえてきた。
寝ちゃったみたい。
フワフワの銀髪に顔を埋めて、撫でてあげる。
可愛いキルア。
私の愛しい彼氏くん。
私もあなたが大好きよ。
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