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今日は久しぶりのキルアとのデート。
水族館でロマンティックなデートを期待してたのに…
「ったく。無理してこんな靴履いてくるからだろー」
こうやってキルアに叱られるはめになる。
今日のために私は可愛いおニューのパンプスを履いてきた。
だけとそれが裏目に出て、高いヒールのせいか
水族館に着いて数十分間で歩けない状態になってしまった。
「沢山歩くって分かっててなんでこんな靴選ぶかなー」
「だってー…」
だって、私身長かなり低いし、子どもっぽく見られるから
少しでもキルアにお似合いの彼女に見られたかったんだもん…
「ホラ。絆創膏貼ってやったから。
そこまで歩ける?」
「うんっ…」
そう言ってキルアは私の肩を抱いて、
側にあったベンチまで誘導した。
ベンチの前は一面ガラス張りの水槽になっていて、
沢山の魚が優雅に泳いでいた。
「ホントセーラはバカだよな」
「もー!さっきから落ち込ませることばっかり言って!
もう分かったから!!」
「からかってるだけじゃん。ノリ悪ぃーなー」
キルアは私の頭を自分の方に引き寄せた。
私の頭は自然に彼の肩に寄りかかる形になり、
やっと彼の温もりを感じられたような気がした。
「いいよな。こうやってただボーッとするのも」
「そうだね。心が落ち着くね」
「セーラは『あの魚美味しそー』とか考えてんじゃね?」
「そんな食い意地張ってないもん!!キルアのバカー!!」
「ハハッ。分かった分かった」
こんなこと言いながらもキルアは本当に優しい。
私のことを気遣い、寒くないかと自分の
着ていたジャケットを私にかけてくれた。
彼と付き合い始めてもうすぐ1年。
ずっとキルアの側にいたけれど、
まだまだ知りたいことが沢山ある。
これから時間をかけて、もっと彼を知っていきたい。
これから先、ずっと。
こうして私を側においてね。
「じゃ、次の場所行くか。ほら」
「えっ…」
キルアは私の前に膝をついてかがみ、背中を向けた。
「おぶってやる。乗れよ」
「えっ!?いいよ!自分で歩く!!」
「バカ。その足でどうやって歩くんだよ。
乗らなきゃ、ほってくぞ」
「~~~……分かったよー…っ」
私は恐る恐るキルアの背中におぶさり、首に手を回した。
キルアは力強く私を抱え、真っ直ぐ歩いた。
「…重くない?」
「全然。逆にもっと太れよな?」
「恥ずかしくない?」と聞こうとしたけど、
彼の私を見つめる瞳が優しくて、きっと
嫌じゃないんだろうと感じさせた。
キルアの背中、いつの間にこんなに広くなったんだろう。
男らしくて筋肉質な体。
肌を撫でると少しキュンとして、
堪らず彼の首に回す手に力が入る。
「どうした?」
「ううんっ。キルア好きだなーって」
「…っ!///
バカ……なんかハズい」
顔を赤くしたキルアはぷいっと前を向いてしまった。
そんなシャイな彼も大好きなんだ。
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