トモダチ
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「シャワー空いたぜ。
セーラ、入れよ」
寝室に戻るとセーラはベッドで寝息を立てていた。
ゴンの姿が見えないと思ったら
ベッドから落ちたのか床で寝ていた。
俺は笑いながらゴンにシーツをかけてやった。
セーラにもかけようと側に寄る。
長いまつげで頬に影が出来て、
ふくよかな唇がなにか呟いている。
小さいけど聞こえた俺の名前。
夢の中でも俺のこと呼ぶのかよ。
彼女の髪を撫でる。
こんなことじゃ起きないことは知っている。
3人で旅をしだして半年は経つ。
ハンター試験で出会った俺たちは年齢も同じで
気の合う仲間として旅を続けてきた。
だけど最近、セーラを特別な目で見てしまう。
仕草の一つ一つが妙に可愛くて、
彼女の言葉や行動がいちいち気になる。
これは偶然なんかじゃない。
きっとこうなる運命だったんだ。
お前に触れられると体が熱くなって
どうしようもなくなっちまう。
そんなこと気にも止めずにお前は
俺に優しくするから、俺の心臓が持たない。
もう友達でいるのも限界だ。
早く俺のモノにしたいのに
友達という壁が邪魔をする。
セーラの顔を覗き込み、頬に触れる。
好き。
気付いて。
俺のこと見て。
そっと唇にキスを落とす。
今はこれしかできないけど
いつか、きっと
この想いを伝えるから。
待ってろよ。
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