悲しいほどに(裏)
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その日は雨だった。
一日中降り続く雨がそこらじゅうに
水溜まりを作っていた。
玄関から音がしてドアが開いた。
きっと彼が来たんだ。
「いらっしゃい」
「ああ…」
挨拶もなしに彼は私を抱き締める。
「どうしたの?こんなに濡れて。
傘は持ってなかったの?」
濡れた冷たい体は風呂上がりの
私の体温をみるみる奪っていく。
会話も交わすことなく、彼は私を部屋に
引き入れベッドに投げ捨てる。
そして服を脱がせた。
「キルア…っ、なにかあった…っんんっ」
「なんでもないよ…」
舌が私の首筋や耳たぶを伝って、身震いがする。
彼の手が容赦なく私の胸を揉む。
「ぁあっ…きもちぃ…っ、あっ」
「抱くよ」
最初からそのつもりだったくせに。
重くなった服を床に脱げ捨てて、彼も私と同じ姿になって、
私は彼の冷たい肌を温めてあげる。
「抱いて…っキルア…っ」
「もうこんなに立ってるじゃん」
胸の先端を親指の人差し指でいじって、
もっと、もっと敏感にしていく。
いつも意地悪なその指は、私の腰を、
お尻を、大事なあの場所を乱暴に撫でる。
「ひゃ…んぁっ!」
「俺のこと待ってたってぐらい濡れてない?」
「そんなこと…」
彼には全てお見通し。
キルアがくる少し前まで私は自慰行為をしていて、
熱が冷めないうちに彼が来たから…。
いつも急に訪れる彼に私はいつも心踊らせる。
「蜜、止まんない」
「やぁ…っ、キルアァ…」
彼の舌が私の中に入ってきて、溢れる蜜を吸い上げる。
頭の中が真っ白になるくらい気持ちいい。
舌で中を舐め回して、
敏感な肉芽をチューっと音を出して吸う。
彼の攻め方は決して優しくないけど、
それが私はとても感じて、好き。
「キルアのも…っ、舐めるっ」
69の形になって、私は必死に彼に奉仕する。
糸を引く彼のペ●スの先を舐め、筋も、
根元も、柔らかい睾丸も口に優しく含む。
「あ…っ、それ…やばい…っ」
ペ●スと睾丸を同時に刺激する。
彼はこれに弱い。
彼を喜ばせるためなら私はなんでもできるから。
私に溺れてほしいから。
「無理…。入れるよ」
体勢は私が決まって下。
彼の欲望を素直に受け入れる。
「あぁ…っ」
「相変わらず中狭いよな…っ」
勢いよく根元まで差し入れられた肉棒は
私の内側の壁を激しく擦る。
熱が発生して、お互いの体が汗ばんでくる。
「他の男に抱かれた…っ?
なんか中の感じ、違うけど…っ」
「ありえ…ないっ。私はキルア…だけだよっ」
「どうだかな…っ」
「あぁあっんっ」
私の好きな部分をペ●スで突き上げる。
それだけで私は軽くイッてしまう。
「本当に…っ、キルアだけ…っ」
そう。私はキルアが好き。
でもその想いは、いつまでも、届かなくて。
彼は私を愛してはいない。
彼には他に愛する人がいるから。
彼女と上手くいかない時、
苛立ちを抑えられない時は、
彼は私の元に訪れ、私を乱暴に抱く。
こんな関係が2年も続いた現在、私は
別れも言い出せず、彼の突然の訪問を家で待ち望む。
「お前のここ、好きなんだ」
極限まで興奮した肉芽は自ら膨張し、
液にまみれたそれをキルアは指で弾いた。
「ひぁっ…、キルア…っ」
「やらしー体。俺のこんなに飲み込んで、
終わらせないつもり?」
終わらなければどれだけ嬉しいか。
この行為が終わればまたあなたは
私から離れていってしまう。
「イかせて…っ。出すよ…っ」
「いやぁ…っ、キルアァっ」
腰をおさえて、今日一番の激しさで打ち付ける。
彼の声と共に欲望は抜かれ、シーツに精液が滴る。
彼の体が私の上に倒れ込んできて、
私にハグを求める。
私の存在価値を認めてくれているようで
この瞬間が一番好き。
「今夜は泊まっていけば?」
「いや、いい。帰る」
「そう…」
風呂場から響いてくるシャワーの音を
聞きながら、濡れた服を乾燥機にかける。
なんとも虚しい気持ちになっていく。
こんな関係、いつまで続けるの?
私はこのままで、幸せになれるの?
「乾いたよ」
「ん」
彼が着ていた服を差し出すと彼は礼も言わずに手早く着替える。
「次はいつ来れるの?」
「…分かんない」
そう言って玄関に向かう彼を追いかけて、
腕を引き寄せる。
「キルア…」
「なに?」
「好きだよ」
「…ありがと」
そう行って私の頬にキスをくれる。
「またな」
そしてドアを開いて、彼の姿が消えていく。
「…また、ね」
あなたはその指で次は誰に触れるの?
この時間がなかったかのように、
シャワーを浴びて、私の残り香を消していく。
彼はこの部屋にいつもなにも残さない。
残るのはシーツに残る温もりだけ。
いいの。
あなたの帰る場所が私じゃなくても。
愛する人が私じゃなくても。
悲しいほどにあなたがスキ。
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