Candy
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「ねぇ、セーラ。これ食べてよ」
キルアから差し出されたキャンディ。
棒に刺さって、渦を巻いたカラフルなキャンディだった。
「え?くれるの?」
「ん、食べな」
「ありがとう」
急に渡されたお菓子に不信感を持ちながら、
私はそのキャンディを舐める。
その光景を横からじーっと見つめる彼。
「…なによ」
「別に?気にすんなよ」
いや、気になるし。
食べにくいし。
舌先で一番甘い部分を舐めるとほんのり苺の香りがして、癒された。
「エロいよなー」
「!」
まさかそれが見たくて?
「何考えてんの」
「練習だよ。夜のための」
「動機が不純過ぎ…」
「もういらない」とキルアに渡すと
彼は「ちぇっ」と言いながら続きを食べ始めた。
おっと…
ちょっとエッチかも…
キルアの器用な舌が綺麗に淵をなぞって、
美味しそうに食べている姿を思わずぼーっと眺める。
「セーラも見過ぎ」
「!ごめんごめん」
「お前を喜ばしてる俺のテクニック分かった?」
「!わかんなーい…///」
昨日の夜のことを思い出して、思わず顔を赤らめてしまう。
キルアはこちらに近づいてきて、私に顔を近付けた。
「もっかいやってみな」
「もーやだよ」
「せっかく買ってやったのにもったいないことすんなよー」
「んー」
仕方がないとキルアの持つキャンディを食べ進める。
静かな部屋に舐める音がいやらしく響いた。
「今度はこっち」
「え!?」
「ほら」
「ん」とキルアは自分の唇を突き出した。
確信犯か、こいつは…
「目つぶってよ」
「やだよ。どんな風にしてるか見たいもん」
「…」
私はそっと唇を重ねた。
いつも通りチュッと音を立てて、唇を離した。
「ちげーよ。さっきみたいに舌使ってみろよ」
「え!!無理!!恥ずかしい!」
「セーラは無理とか駄目とかばっかだな」
キルアは私の後頭部に手を添えて、彼の顔に寄せてきた。
そしてあちらからキスをしてくる。
「んん…っ」
「口開けろよ」
言われるがままに口を開けると、舌が侵入してきた。
「舌を出せ」と言われ、従うと絡めるように奥まで占領される。
キャンディとはまた違うねっとりとした感触。
音もやらしくて、変な気分になってしまいそうだ。
キルアは少し目を開け、伏し目がちにこちらを観察している。
「(赤くなっちゃって、可愛いんだよなー。
もっといじめたくなるよ)」
「苦しっ…キルアっ」
息が乱れて、肩を上下させる私を
キルアは軽くチュッと音を立てて離した。
「ダメだ」
「え?下手だった?」
「違う。我慢できない」
「えっ!キルア!!」
「たっぷり味わないと」
キルアの唇から醸し出される甘い苺の香りが、私をその奥までいざなっていった。
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