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セーラの指が俺の掌を、指を優しく撫でる。
「さっきからなに?やたら俺の手触るけど」
「んー。キルアの手、好きなの」
そう言って愛しそうに俺の手を眺める。
「この少しゴツゴツしたとことか、
長い指とか、白い肌とか、全部好き」
「手フェチとか?」
「そうかも」
「俺はセーラのここ好き」
「やだ!そんなとこ触らないでよ!」
「ちぇー」
下半身に伸びた手は冷たく跳ね除けられる。
「この手でどうされたい?」
「頭撫でて」
ふんわりとした彼女の髪が俺の指に絡んで、
言葉にできない幸福感を感じる。
その手が下に降りて、セーラの頬をそっと撫でる。
あいつの嬉しそうな顔にこちらまで顔がほころぶ。
「お前、喜びすぎ」
「だって、嬉しいもーん」
「ここは?」
「だから!そこはやめてって!」
こんな何気ない日常が俺を癒し、
セーラ無しでは退屈な毎日になっていく。
「ねぇ、キルア」
「ん?なに?」
「ずっと私のこと、離さないでね」
「当たり前じゃん。なんで?」
俺の手を握り返すセーラの手が力強くなって、
気持ちが伝わってくる。
「私、キルア無しじゃきっと生きてけないから」
「知ってる」
彼女の指に口付けをして、それが離れたあと
彼女の方から訪れたそれを迎えてやる。
離さない、
離せない、
離したくない。
傍にいたいから。
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