気付いて
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俺はパソコンをいじるセーラの
後ろから茶々を入れる。
「セーラー。なんで髪切っちゃったんだよ。
俺、セーラのロング好きだったのに」
「んー。イメチェン」
大きな溜息をつきながらお前はそう言う。
セーラ、知ってるよ。
お前がクラピカに告白したこと。
そして、フラれたこと。
思いを断ち切るために髪を切ったこと。
表情を見ればすぐ分かる。
俺がどれだけお前を見てきたと思う?
前まで指先をスルっと流れた髪は、
肩の上まで切られ、面影は全くない。
髪を切ったことでしがらみも悲しみも
消えやしないのに。
「…バカだな」
「なによ」
「もっと周りをさ、よく見てみたら?」
「周りを?」
気付いてよ。
お前を心から思ってるやつが傍にいるってこと。
俺は絶対セーラを悲しませないってこと。
俺がお前のこと好きだってこと。
早く気付いて。
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