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「んー」
「どうしたの?キルア」
「髪伸びてきたなって」
「切りに行ったら?」
「えー、めんどくさーい」
そう言って俺はセーラのお腹に抱き着いた。
この肌の感触が好きで、今日は1日こうしていたいから。
「切ってあげようか」
「え、こわ。出来んの?」
「よく弟の髪切ってたよ」
「ホントかよー。なんか不安ー」
「大丈夫だって!ほら座って!」
俺は椅子に座らされた。
そしてケープを持ってきた
上機嫌なセーラが俺の髪に触れる。
「そろえるだけでいい感じ?」
「そうだな。あと傷んだとこも切って」
「刈りあげようか」
「シバく」
「冗談だってーっww」
セーラの冗談がマジになったことが
多すぎて少し怖くなってしまう。
「(あ、気持ちぃ)」
彼女の柔らかい指先が俺の肌に触れる。
髪に触れる度優しさや温かみが伝わってくる。
「本当に綺麗な銀髪だよねー。羨ましー」
「セーラも綺麗じゃん。セーラのロング好きだよ」
「ふふ、ありがと」
チャキチャキと音が聞こえてきて、
髪の毛が足元に落ちていく。
時々漏らすセーラの悩ましい声が不安にも
なるが、
面白くてそのままにしておいた。
セーラの感触というか、手つきはいつも気持ちいい。
優しくて、愛情を伝えるように
俺に触れてくれるから安心するんだ。
「できた!」
「どれどれ?おっ!うまいじゃん!すげー」
「でしょ?少し切るだけでも
なんだかサッパリしたねー」
俺の髪を撫でる彼女の指をそっと捕まえて、
自分の指に絡める。
「もっとかっこよくなった?」
「うんっ。惚れ直したww」
「なんで半笑いなんだよー」
「いやー!痛いー!殴らないでー!」
こうやってセーラと過ごす年月を
この髪に重ねて、この先もずっと
俺はお前と生きたい。
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