伝わった?
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ゴン「セーラ!髪型変えた?すっごく似合ってるよ!」
ゴンのいい所。
素直で、明るくて、思ったことをありのまま相手に伝えられるところ。
セーラ「そうなんだー。思い切って切っちゃった。
これから暑くなるしねー」
ゴン「いい感じだよ!思わず俺も切りたくなっちゃった!」
セーラ「ゴンはミトさんに切ってもらいなね」
ゴン「なんだか目もおっきく見えるね。前髪のせいかな?」
出た出た。
ゴンのマシンガン褒めww
でもこれも狙ってるんじゃなくて
全部本音で言っているんだからすごい。
ゴンのそーゆーとこ。
すっげー羨ましい。
ゴン「ねぇ!キルアもそう思わない~?」
ばーか。
俺もずっとそう思ってたっつーの。
キルア「…そうか?」
ゴン「もー。つれないんだから!ホント似合ってるからね!セーラ!」
セーラ「ありがとう。でもあんまり褒められると照れちゃうよー」
そう言って赤くなった頬をかく癖。
超ツボなんだよね。
ゴン「どこで切ってもらったの?」
セーラ「ここから近くの店だよ!駅前のねー」
キルア「(!)」
おい、こら。ゴン。
どさくさに紛れてセーラの髪触ってんじゃねーよ。
俺もまだ触ったことねーのに!
ちょっと…ってか、かなりジェラシー。
頭の中では言いたい言葉で溢れてる。
でも、素直に表現できない俺だから
いつもゴンに先を越されてしまう。
ま、ゴンはセーラをそういう目で
見ていないのは分かってるし、元からこんな性格だから。
キルア「はぁ~…」
セーラ「…キルア?どうしたの?」
憂鬱な空気を放つ俺を心配したのか、
セーラが声をかけてきた。
セーラ「体調悪いの?」
キルア「ちげーよ」
セーラ「話なら聞くよ?」
キルア「お前には関係ない」
めっちゃお前に関係あるし…っ。
あーあ。しょぼくれた顔させちゃったし…。
こういう時どうしていいのか分かんねー。
ゴンに助けを求めようとするも
いつの間にか部屋を出ていってしまったようで
部屋に二人きり。
なんとも言えない重い空気が漂った。
曇った彼女の表情。
本当はこんな顔をさせたくなんかない。
ホントは、素直に可愛いって、伝えたいんだ。
そして、いつもの笑顔で、俺を見てほしい。
勇気を振り絞って、少し汗ばむ指先で、
セーラの髪を撫でた。
あいつの体がビクッとなって、不思議そうにそっと俺を見上げた。
髪の毛サラサラ。
しかもすっげーいい匂い。
シャンプーか?
女子独特の花みたいな甘い香りだ。
胸がキュンとした、なんて。
言えるわけない。
けど。
「髪色も変えた?」
「…え?」
「……似合ってんじゃん」
気の利いた言葉なんて、今の俺じゃ到底無理。
でも…少しは、俺の気持ち、伝わった?
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